夫婦で育休を取るとめちゃくちゃいいぞ
こんにちは、株式会社エス・エム・エスでデータサイエンティストをやっている @oddgai です。この記事は株式会社エス・エム・エス Advent Calendar 2024(シリーズ2)の12/18分の記事です。
我が家では2024/03に子どもが生まれ、そこから夫婦ともに約1年間の育休を取得中です。今回は「こんな感じでツーオペ育児やってるよ」という話を書きます。また、育休とは切っても切り離せないお金とキャリアについて思ってることも書いてみます。この記事で一番伝えたいことは「夫婦で育休を取ると程よく休めてめちゃくちゃいいぞ!!!」です。
なお、この記事は会社から書いてほしいと言われたわけではなく、自分から「育休のnote書こうと思ってるのでどうせならアドカレとして書いていいですか?」と言って書いています。育休中はどうしても会社とのつながりが薄くなってしまうので、こういう提案をサクッと受け入れてくれるのは本当にありがたいです。
前提
書いてる人:アラサー男
(義)父母の家は日常的に行き来するには遠いので、基本的に夫婦だけで育児をする
👶子ども
2024/03生まれ(現時点で生後9ヶ月)
夜21時~朝6時くらいまで寝るいい子(たまに起きてミルクを欲する)
この月齢にしては大きくて重い
かわいい
家のレイアウト・使い方
まずは家の使い方を紹介します。我が家は出産直前に広めの家に引っ越したので、間取りにはややゆとりがあります。そのため、以下のような使い方をしています。
寝室を2つ設けることで、タイミングや疲労度合いによって休む場所を変えられるのが便利です。また、夜に👶をモニターする書斎もリビングに接しているため、ベビーカメラだけでは把握できない声も聞こえるのも良いです。本当に引っ越してよかった。
ちなみに、ベビーカメラはこれを使っています。スマホからはもちろん、PCからでもライブストリーミングで確認できるので、PCでゲーム作業しながら見守るのにぴったりです。
一日のスケジュール
次に、我が家でのある一日のスケジュールを紹介します。あくまでも一例で、特に10~16時の過ごし方は夫婦それぞれの体調や予定によって変わりやすいです。
上の画像の通りですが、👶の起床・離乳食・お風呂・就寝のだいたいの時間を決めておいて、それ以外の時間は夫婦で交代しながら👶を見ることが多いです。ちなみに、この記事は寝かしつけ後の自由時間に書いています。
夕食は夫婦でテレビを観ながら食べていて、そのときは👶はこのおもちゃで遊ばせています。最初は戸惑ってましたが、慣れたら連続でジャンプしたり周りのおもちゃで遊んでて楽しそうです。大きいのがちょっとネック。
家事はなるべく家電を活用して省力化しています。ドラム式洗濯機・食洗機・お掃除ロボット・自動調理鍋はどれも安くないですが、👶と遊んだり親が休める時間を買っていると思えば十分価値があると思います。
👶がハイハイで家中を動き回るようになってからベビーゲートを設置したのですが、前もって買っておいたものがルンバ非対応(段差が高くて通れない)のもので、悔しいですがルンバ対応のものを買い直しました。今後買う人はご注意ください。
ツーオペのメリット・デメリット
メリット
なにより、夫婦ともに睡眠・自由時間がまとまって取れるのが大きなメリットです!私は自由時間がないとメンタルが危うくなるので本当に助かっていますし、ママはお風呂好きなので長湯する時間があるのも良い(らしい)です。
数ヶ月前に何をしても楽しくなくてメンタルが危うかった日が2, 3日続いたのですが、夜の見守り中にゲームをしたら回復しました。デイヴ・ザ・ダイバーはいいぞ。
育児をしていると「👶のかわいさは自分の心身の余裕に比例するなあ」と感じるのですが、ちゃんと休んだりリフレッシュする時間があると心身に余裕ができるので👶がより一層かわいく思えます。そして自分に余裕があることでパートナーにも寛容になり、家庭の雰囲気が良い状態で保たれています。これらは育休を取る前には想像できなかったメリットでした。
また、ほどよくワンオペの時間ができるのも良いです。丸一日ワンオペは大変ですが、数時間なら良い経験になったり自信につながります。お互いにワンオペ慣れしてるおかげで「○日は友達とランチするから夕方まで出かけるね(👶をよろしく)」と言われても大丈夫ですし、こちらも気兼ねなく予定を入れられます。
👶と二人きりの散歩も良いリフレッシュになります。歩き慣れた街でも👶と散歩するとまた違ったように見えるので楽しいです。少し前に用事があって👶と二人きりで日帰りで名古屋に行ってきたのですが、パパとも日常的に出かけているからか新幹線でも落ち着いていて、とても充実した楽しいお出かけになりました。
デメリット・改善点
当然といえば当然ですが、育児のことだけを考えるならツーオペはワンオペの上位互換だと思います。なので、ここで挙げるおデメリットはツーオペならではのことというより「育児って大変だよね」という話になります。言い換えると「複数人で一つのことをうまく進めるのは難しい」という普遍的な話題になりそうです。
まず、日常的にどちらかが丸一日ワンオペをしてるわけではないので、夫婦どちらかが体調を崩すと大変です。我が家でも、片方が体調を崩す→もう片方の負担が大きくなって免疫力が落ちる→片方が治りかけたくらいでもう片方が体調を崩す→夫婦でなんとか育児をしつつ回復を待つ、のようなことが何回かありました。これの対応策は「よく食べ、よく休み、温度・湿度に気をつける」くらいしかないかなと思ってます。
また、夫婦で同じくらい👶を見てるとはいえ、当然ながら育児に対する認識や問題意識は完全に同じにはなりません。特に育児にまつわる情報はほぼすべて「諸説あり」なことが多く、ある事柄(例:👶が冬に寝るときはどういう服装がいいのか)に対してお互いにしっかり調べたとしても、結論が同じになるとはかぎりません。これに関しては夫婦間でしっかり情報共有するしかないと思います(自戒も込めて)。
まだ大きな問題はないのですが、夫婦の育児担当を時間で区切っているので、一部の育児タスクに属人性ができてしまうのも少し不便です。我が家でいうと、ミルク・おむつ替え・遊ぶなど時間帯にかかわらず発生することは夫婦どちらも対応できますが、お風呂と寝かしつけはたぶんパパのほうが慣れてるし、お風呂後の保湿やお着替えはママのほうが慣れています。これに関しては日によって担当を入れ替えれば解決することなので、問題が出てきたら対応しようと思います。
お金・キャリアのこと
最後に、育休とは切っても切り離せないお金とキャリアの話をします。
夫婦で育休を取る(たぶん)唯一にして最大のデメリットが収入減です。逆に、これさえクリアできるなら絶対に取ったほうがいいとすら思ってます。我が家の場合は家計簿アプリで月々の収支を把握していて、1年間は育休手当だけでなんとかなるだろうと判断できたので、思い切って取りました。とはいえ、自分の口座からお金が減っていくのを眺めるのは悲しいです。
また、個人的には育休中の収入が減ることよりも、中長期的にキャリアを考えたときに「ここで1年休むと今後の収入や選択肢にどのくらいネガティブな影響があるんだろう」というのが大きな懸念でしたし、今もそこそこの頻度で考えています。こういう不安に対しては「うるせえ!お前の子どもなんだからお前の手で育てるんだよ!未来のことは未来のお前がなんとかしろ!」と気合で黙らせています。
真面目に書くと、たぶん私は家庭が不安定な状態だと仕事でも良いパフォーマンスが出せないタイプ(リモートワークだとなおさら)で、育休を取らないと家庭と仕事がどちらも中途半端になってしまう予感がしました。私は楽しく生きるために仕事をしてるので、仕事+家事育児で夫婦ともに休む暇もないしんどい生活を送るのは本意ではありません。バリバリ働きながら家庭でもいい感じにやってる人、本当にすごい。
30歳前後のこのタイミングで1年仕事から離れるのは勇気がいる選択でしたが、ここで育休を取ることで夫婦や👶との関係がより盤石になり、未来の自分が良い選択をしやすくなると思っています。未来のお金やキャリアは自分の行動しだいでなんとでもなりますが、毎日家族3人で過ごせるこの時間はお金をいくら払っても買えないので、今の時点では育休を取って本当に良かったと思っています。復職後もこの投資がいい方向にはたらくようにがんばります。
おわりに
思ったより長くなってしまいましたが、我が家の育児体制を紹介しました。もちろん、育児のやり方やキャリアとのバランスはそれぞれの家庭で決めることですが、誰かの参考になれば嬉しいです。
ここまで書いてみて、改めて1年間も育休を取らせてもらって本当にありがたいと感じ、会社やチームには本当に感謝しています。いろんな家庭の話を聞くと、男性が長めに育休を取るのって会社によっては簡単じゃないんだなと改めて実感します。個人的には(会社やチームへの感謝は前提として)育休取得は社会保険料を払ってる人がもつ当然の権利だと思うのですが、現実はなかなか難しいようです。
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