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【初心者向け】ミックスの基本EQ!抜けの良い音作りのコツを解説

おはようございます!MaCoです。(MaCo@oddeyelabo)普段はレコーディングやミックス、ライブやイベントのPAなど、音に関する仕事をさせて頂いております!


はじめに:ミックスの「抜け」が悪いのはなぜ?

自分でミックスしてみたけど、音がこもる…
プロの曲みたいにスッキリした音にならない!

そんな悩みを持つ宅録初心者の方へ、「ミックスの基本EQ」をわかりやすく解説します!
EQを正しく使えば、楽器同士が埋もれず、スッキリ抜けの良いミックスに仕上がります。


1. そもそもEQとは?ミックスでの役割

📌 EQ(イコライザー)とは
音の周波数を調整するツール。不要な帯域を削ったり、欲しい部分を強調したりできる。

💡 EQの基本ルール
「カット優先」 → 不要な帯域を削るだけでスッキリする!
「欲しい音を探してブースト」 → やりすぎ注意!Q幅は大きめ基本に
「楽器ごとに役割を分ける」 → 各パートが被らないように調整

🔹 EQでできること
音のこもりを解消する
楽器同士の被りを減らす
聴きやすいバランスにする

というのが基本です。あくまで味付け程度に施して、大幅なEQが完成イメージに必要な場合は、そもそもの音が間違っている可能性を疑いましょう!

2. 初心者がやりがちなEQミス

🛑 ❌ EQを使いすぎる
→ むやみにブーストしすぎると、音が破綻して位相が崩れて不自然に

🛑 ❌ 全部のパートで同じ処理をする
→ それぞれの楽器に合ったEQが必要

🛑 ❌ 低音を削りすぎる or 残しすぎる
ボーカルは100Hz以下をカ抑えるとスッキリするが、削りすぎると薄っぺらくなる

🛑 ❌ 高音を上げすぎる
→ シャリシャリした不自然な音になる(特に6kHz以上の上げすぎに注意

💡 「いじりすぎない」ことが大事!
EQで音を作り込むより、録音の段階で良い音を録るのがベスト!


3. 周波数ごとの役割を知ろう!(EQの帯域ガイド)

🔹 20Hz~80Hz(超低域)
➡ キック・ベースの重低音。ほとんどの場合ボーカルは不要なのでカット推奨

🔹 100Hz~250Hz(低音域)
➡ 音の「太さ」や「温かみ」。
➡ 低音楽器以外は不要な場合が多いので、軽くカットすると抜けが良くなる!

🔹 250Hz~500Hz(中低域)
➡ こもりやすい帯域。ボーカルやアコギはここを削るとスッキリ!
➡ ただし削りすぎると「スカスカ」になるので注意。

🔹 500Hz~2kHz(中域)
ボーカル・ギター・スネアのメイン成分。重要な帯域なので削りすぎNG。

🔹 2kHz~5kHz(高域)
➡ 「アタック感」や「明るさ」の帯域。
ボーカルの明瞭感を出すなら3kHz~4kHzを軽くブースト

🔹 5kHz~10kHz(超高域)
➡ シンバルやハイハットの「シャリ感」、ボーカルの「空気感」
6kHz以上をブーストしすぎると耳が痛くなるので注意!

💡 各楽器で「削る部分」「足す部分」を意識するのがポイント!


4. 実践!抜けの良いミックスにするためのEQ調整法


🎤 ボーカルのEQ設定

100Hz以下をカット(低音の不要なモコモコ感を抑える)
250~400Hzを少し削る(こもり解消)
3kHz~4kHzを少しブースト(明瞭感UP)
10kHzあたりを軽く上げる(空気感を足す)


🎸 アコースティックギターのEQ

200Hz以下をカット(余計な低音を整理)
2kHz~5kHzを少し上げる(歯切れの良さUP)
6kHz以上を軽くブースト(キラキラ感を足す)


🥁 ドラムのEQ(キック・スネア)

キック → 60Hzをブーストして重低音を強調
スネア → 200Hzを削るとスッキリした音に
シンバル → 10kHzを上げすぎると耳が痛くなるので注意!

💡 「各楽器のスペースを作る」ように意識してEQを調整すると、音が埋もれにくくなるよ!


5. まとめ:「削る」「整理する」意識が大事!

EQは「削る」のが基本!足しすぎると不自然になる
楽器ごとに「担当する帯域」を整理する
ボーカルの抜けを良くするなら250~400Hzをカット
アコギやスネアのアタックを出すなら2kHz~5kHzを調整
高音を上げすぎると耳が痛くなるので注意!

ミックスでのEQは、「音を綺麗にする」より「楽器ごとのスペースを作る」イメージで使うのがコツ!


次回は「コンプレッサーの基本!音圧とバランスを整えるテクニック」について解説!

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MaCo
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