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断片小説

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箸にも棒にもかからんかもしれん短い小説です。
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2020年7月の記事一覧

【断片小説】ラプソディー・インコ・ブルー

【断片小説】ラプソディー・インコ・ブルー

 インターホンを押してしばらくした後に、玄関の扉は開いた。中から顔を覗かせたのは白髪交じりの男性だった。額は広く、豊かではあるがひどく軋んでいそうな髪の毛をオールバックにしていた。眉毛は太めに揃えられ、フチなし眼鏡の奥の、いささか大きすぎる瞳には光はなく、深い暗闇を宿していた。ひどく痩せていて、普段から日に当たっていないのか肌は青白かった。その姿は祐作にくたびれた猛禽類を連想させる。夏の日、アスフ

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