なぜ家計簿をつけるのか?
家計簿をつける目的は、お金の不安を無くすために無駄な支出を減らして貯蓄額を増やし、資産を増やしていくためです。
派手に爆益を上げるような景気のよい話ではなく、どちらかと言うと地味な作業になります。
ですが資産形成のベースになりますので、必須の事項です。
家計簿をつけるようになったら、以下の3点が把握したい項目になります。
最低必要生活費(固定費)
趣味等遊興費(変動費)
現状資産額
まず把握したいのは、固定費になります。
固定費の削減が進むと長期的に収支が改善し、貯蓄や趣味等に回せるお金も増えてきます。
そして現状資産額と、将来の目標貯蓄額の差を考え、貯蓄額を決定していきます。
家計簿をつけて、現状の固定費を把握して、無駄を削減するのが節約の第一歩です。
変動費の節約はその次の段階になります。
なにが固定費になるかは人によってまちまちですが、概ね以下の項目が固定費になる方が多いでしょう。
住宅関連費(家賃、住宅ローン、管理費、修繕積立金、固定資産税など)
保険料(生命保険料、医療保険料、損害保険料など)
クルマ関連費(駐車場代、ガソリン代、税金、車検費用など)
サブスクサービス費
通信費(携帯電話、ネット通信費、固定電話、その他通信費)
公共料金(電気、ガス、水道光熱費など)
教育費
食費(外食費は除く)
主な固定費の見直しポイントとして、
住居の住み替えや、家賃の値下げ交渉。
保険契約の解約や、内容の見直し。
自家用車の要/不要や、必要な場合は中古車はどうか? サイズは小さくできないか?
無駄なサブスクの解約。
不要な通信費の解約や、契約内容の変更。特にスマホの格安プランへの乗り換えは検討必須。
契約電力の見直しや、契約会社の変更、節水ヘッドやLEDライトへの変更。
などがあります。
固定費の見直しは1度削減できれば、翌月以降もずっと削減したままにできる項目が多いので、スリム化すると貯蓄に回すお金を増やせます。
逆に「こまめに電気を消す」なんていうのは、努力したわりに成果が乏しいです。
そう言う日々の努力が必要な節約は、後回しにしましょう。
なお「食費(外食費は除く)」は変動費とする場合もありますが「固定費≒生活するのに最低限必要なお金」と考え、当ブログでは固定費としております。
家計簿をつけて固定費の削減に成功すると、かなり節約モチベーションが上がります。
私の経験で一例を挙げると、スマホの契約をキャリアプランから格安プランに変えたことがあります。
その結果≒7千円/月、コストダウンしました。
年間だと84千円です、大きいですよね?
もちろんスマホの使い勝手は、ほとんど変わりません。
初期費用でスマホ本体の買い替えは発生しましたが、当時は今ほど高くもなかったので≒8ヶ月で費用回収できました。
結局そのスマホは、5年近く使いましたので、大いに元をとったといえるでしょう。
家計簿の効用は他にも色々あります。
例えば、月々の収支をチェックしているうちの「これは買ってよかった」「これは無駄だった」と感じるようになります。
すると次回以降、購入前に一旦考えるクセがつくようになります。
いわゆる「衝動買い」という行動が少なくなってきます。
私の場合は昔より「モノ」➡︎「コト」にお金を使うケースが増えました。
家族や知人とのコミュニケーションも増え、お金を有意義に使えていると実感でき、満足感も上がります。
また家計簿をつけたことで、節約効果があったとする調査結果もあります。
つけていない方はまずは、はじめてみると良いでしょう。
家計簿をつけ節約しながら月々の収支が見えてくると、自分が年間いくらあれば生活できるか、概ねわかってきます。
また年会費や固定資産税の支払いなど、年単位の費用の支払いも見えてきます。
家計の管理は月間と年間の両方で、捉える必要があります。
そうすると以下の3つの指標で家計の体質がチェックできるようになります。
自己資本比率=純資産÷資産×100
家計の健全度をはかる。
マイナスだと債務超過の状態なので、可能な範囲で負債の返済を急ぎたい状況。現金決済力=金融資産-短期負債
すぐに現金化できるお金。
なにかあった際の当座の資金力が把握できます。リスク耐久度=(金融資産-短期負債)÷固定費
収入ゼロになった場合に生活できる期間。
会社員の場合、病気やケガでも即座に収入がゼロになることは稀でしょうが、1つの目安として把握できます。
また例えば、老後資金に2000万円貯めたいとして、
老後まで●年あるから、年●円貯蓄するために、何をすべきか?
そもそも今、いくら貯蓄できているのか?
預貯金だけで希望額に到達するのか?
資産運用もするべきか?
もっと節約して貯蓄のペースアップするか?
などの検討も家計簿をつけて自分の収支を把握することで、できるようになってきます。
この辺は月々の家計簿からもう一歩進んで、損益計算書やバランスシートの作成が必要になります。
詳細はまた別の機会に、紹介したいと思います。
家計簿のつけ方は人それぞれだと思いますが、少々なら金額が合わなくても続けることが重要だと考えております。
私は手間をかけずに、ある程度正確につけるために、家計簿アプリ「マネーフォワードME」を使用しています。
カードや銀行口座などと連携できるので、自動で記録が残せるようになります。
そのため日々の支払いも、基本的にキャッシュレス決済を利用して、現金はできるだけ使わないようにしています。
家計簿の具体例として、2024年6月の私の家計簿を一部公開します。
文章だけでは分かりにくい部分を補足できればと思います。
最近は月々の目標支出額を、25万円以下としています。
その内、固定費は≒15.8万円、変動費は≒9.2万円を想定しております。
まだまだ課題のある家計簿ですが「こんな風につけているんだ」と言う参考になればと思います。
1.支出合計(2024年6月) ¥209,907
2.支出内訳
a.住宅費 ¥83,810
基本的には住宅ローンの返済金がメインの支出項目です。
このペースだと80歳近くまで、住宅ローンの支払いは続きます。
(専有部)修繕積立金も少し行っています。
本来なら(専有部)修繕積立金は、振替設定にしたいのですが、アプリ上なぜか変更できなくて困っています😅
住宅ローンがあるため、月々の支出のうち大きな割合を占めている項目の1つです。
元金均等返済なので返済が進むにつれ、月々の支払い額が僅かながら減って行くのがせめてもの救いです。
b.その他(家計) ¥71,480
家族で使うお金を別口座に入れて管理しています。
家族口座の管理は相方の担当になるので、基本的に私は入金するだけでノータッチです。
家族口座から支払いは、家の食費、日用品、水道光熱費、住宅の管理費、(共用部)修繕積立金、Wi-Fi、カーシェアなど多岐に渡り、色々やりくり上手な相方に感謝しております。
こちらも月々の支出のうち大きな割合を占めている項目の1つです。
c.趣味•娯楽 ¥16,490
家族の旅行貯金の積立金と、最近ようやく再開した棒術での支払いです。
この旅行貯金の積立も、振替設定にしたいのですが、アプリ上なぜか変更できなくて困っています😢
d.健康•医療 ¥11,799
歯医者の定期健診代と、サプリメントの費用になります。
サプリメントを半年分まとめ買いしたので、少し出費が増えました。
e.交通費 ¥6,946
基本的に電車やバスなどの公共交通機関を利用しています。
自宅の周辺は、そこそこ交通網が発達しているので、自家用車は不要と感じております。
ですので自動車を使用する場合は、ほぼカーシェアリングになります。
f.食費 ¥5,792
出費のうち仕事の途中で食べる、外食費が大半です。
外回り中は外食になりがちです
g.税•社会保障 ¥5,008
固定資産税積立金と若干の国税です。
支払いは年1回ですが多少積立をして、1度での出費額を緩和しています。
h.交際費 ¥3,184
ちょっとした家族へのプチプレゼント代などです。
i.通信費 ¥2,511
旧フリーテルを契約していて、使った分だけ料金が上がるプランです。
最近格安プランが多く出てきて、以前よりやや価格競争力が落ちてきた気がします。
最近スマホ契約の見直しを、考えはじめています。
j.教養・教育 ¥2,140
主に書籍の購入代金です。できる限り古本を購入するようしています。
k.日用品 ¥547
急遽マスクを買った費用です。コンビニで買ったので割高です。
l.未分類 ¥200
項目分けが未決定の項目です。
仕事で使用した印紙代の立替払いです。
3.今月の振り返り•課題
公開しようと思って書き出してみると、意外と項目が多いことに改めて気が付きました。
項目を5項目前後にまとめたシンプル家計簿を、取り入れてみようかと考えております。
資産形成の資金は、金融機関での自動振込設定などで、かってに引き出されて行きますので、月々の家計管理からは対象外としています。
この辺りもほったらかし投資だと負担なく続けられてお奨めです。
今年は1月から変動費の部分で出費が増えて、やや支出超過の月が多かったので今月はまずまずの結果だったと思います。
固定費、変動費で家計を見た場合、以下のようになり、いずれも今月は予算内に収まりました。
固定費項目計(a,b,i):¥157,801
変動費項目計(その他):¥52,106
最終的には年間でだいたいの帳尻が合えばよいので、来月もこのペースで行けたらと思っています。
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