仲間の挑戦から自分なりに考える、「クラウドファンディング」。
万貴音の小田貴音です。はろうはろう。
最近は仕事とお酒(飲む/飲まない)と睡眠に翻弄される毎日です。
今回の記事は「自分で考える」土台として書いておこうと思っているので、確固とした結論ではなく、自己考察としての面が多いことを記しておきます。
・音楽仲間の挑戦。
おそらく7〜8年ぐらいかな、結構前に知り合って、それ以降ちょくちょく音楽で交わってきた先輩で仲間、河弘哲(ハホンチョル)さん。
昨年9月には歌手活動20周年という大きな節目を迎え、20時間の配信ソロライブを敢行したという勇者でもありまして(笑)、ゲリラ的に万貴音でお祝いに突撃したのは今でも楽しい、素敵な記憶になっています。
そのハーさん(愛称)が、先日吉本工業の「SILKHAT」にて、クラウドファンディングのプロジェクトを立ち上げました。
宣伝協力とかお願いされてないけど、勝手に書かせてもらいますね。笑
・「クラウドファンディング」とはなんぞや。
5年前ぐらいには「クラウド”ファウンディング”」だと思っていて、「何かを見つけるの?創業するの?ニモなの?」と思ってた側の人間です。笑 むしろそう発音してる人も多くて、言葉には何だかモヤがかかってた印象。俺の読解力のせい?笑
正しくは「ファンディング(funding)」、資金のことです。自分だけでは手に負えない予算のプロジェクトを達成するために、賛同者から「先に」資金を調達して(支援してもらって)、プロジェクトの遂行を「予算的に」可能にすることができるシステム。
要約すると、「こんなことをやりたいんだけど、自分のお金だけじゃ叶わないんです。この企画が素敵だと思ってくれる人、達成させるために力を貸してください!」というもの。
・「クラウドファンディング」=「金をくれ」なのか。
多分多くの人がここに引っかかってると思うし、自分もここの部分で微妙に引っかかっている部分だと思います。「てめえのやりたいことに、他人に金を出させようっていうのか?」ってことね。どうしてもこういうイメージはあると思うんですよ。仮に自分が立ち上げる側になったとしても、いくらかは。
なんだけど、どうやらそれは違うようで。なんでかというと、「リターン」の存在。
小額の場合は「お礼のメール」って形にすることもあるんですが、多くの場合は「支援額以上のサービスを受けられる」こと。制作物のクレジットに自分の名前が載ったり、限定グッズを手に入れられたり、限定ライブに参加出来たり、中には打ち上げやプライベートライブなんてものも。勿論、個人やプロジェクトにもよるんですが。
つまり、「お金だけください」ではないのがクラウドファンディングで、システムとしてもっと近いのは「予約販売」だと感じています。先に受け取った資金を元にして、今回の場合は「MVを制作する」というプロジェクトを運営するということ。未だに多くの人が誤解してる部分だと思います。自分はまだやったことないけど、その本質は「一緒に目標を達成する同志になる」ことなのかな、と。
・クラファン立役者の西野さんで勉強しよう。
日本でクラウドファンディングを浸透させたのは、キングコングの西野亮廣さんだと思います。紹介しておいて恥ずかしながらサロンに入っているわけでもない身ですが、ブログとかは結構読んで勉強してたりします。
https://ameblo.jp/nishino-akihiro/entry-12652625062.html
映画にしろ絵本にしろ、芸人にしろミュージシャンにしろ、インプットしてアウトプットする身であれば、そこで必要なものについてはちゃんと目を逸らさずに勉強しようよ、ということを感じてます。
自分もまた、お金で苦労してるのにお金のことを考えるのが苦手な人間だったので、ここ数年は逃げずに考えている感じです。結構きついよ、さして有名じゃないミュージシャンもここは。
マジでその通り、と思うこともあれば、言ってることは分かるけど気持ちは受け入れにくい、と思うこともある。いいじゃんそれで。悩んで選択していった先が「好み」であり「個性」だと思います。
万貴音で「えんとつ町のプペル」のカバーもさせてもらいました。
すげーいい曲だったし、絵本も絵から話からすごかったんで、映画絶対観る。みるぞー!
・話を戻して、プロジェクトでの自分の立ち位置。
ハーさんの話に戻します。端的にまとめると「オリジナル曲”だから、ずっと。”を新規アレンジして、MVを制作する」というもの。
私、小田貴音はメインアレンジ(トータルアレンジ)+αで参加させていただきました。本ちゃんのレコーディングが間も無くなんで、「させていただきます」か。割と早い段階からお話をいただきまして、ガクブルしながらアレンジ制作をさせていただきました。
原曲はピアノとボーカルだけのシンプルなトラックなんだけど、これがまたいい曲で、自分が手を付けるのがちょっと躊躇するぐらいだったんですけど、謹んで担当させていただいた、という寸法です。
プレイヤー陣も錚々たる面子なので、背中がずっとブルブルしてます。笑
元々は「東北支援」から生まれた曲。その力はそのままに、現在世界中に牙を剥いている「コロナ」の影。歌や音楽に何ができるのか、改めて問いかけられながら、信じて進むのがこのプロジェクトだと感じています。
・「当事者になる」ということ。
自分のアレンジを買われて声をかけてもらった。そのアレンジをプレイしてくれる人がたくさん集まって、各スタッフが全力を出してくださる。これだけで俺は満腹にもなれるのだけど、その結果、大元のハーさんにどれだけ気合いを注入出来ているかが大事で。これが「当事者になる」第一歩。
生まれた音楽は、やっぱり「聞いてくれる人」がいてこそ成り立つものです。受け取ってくれて、喜んでくれたらまず嬉しい。それが「誰かに紹介したくなる」って気持ちになってくれたら、さらに嬉しい。その前段階として、「完成させたメンバーの一人」になってくれたら、それもすごく嬉しい。歌う、鳴らす、というシンプルな運動にはたくさんの前後がある。
このプロジェクトにおいては、自分は「制作陣」としての立場で参加させてもらっていますが、自分のこと、仲間のこと、他人だけど素敵な人のことについて、自分の心が望むならば「当事者」になりたい。来月の家賃に怯えるような我が身ではあるけども、それでもその想いは変わらない。出来る時に、出来ることを。
・あとがき。
今までの自分の深堀り記事とは違った内容になりました。
自分の深い話と、とりわけお金の話については誰しも口が重たくなりがちですが、自分にとっても備忘録的に書き記しておきました。
いつか自分もクラウドファンディングに挑戦するのかなー。それは分からないけど、活動の話と同じく、お金の話ってなかなかしないので、結構ドキドキしながら書きました(なんも間違ったことは言ってないけど。笑)。
にしても、ものを作るってのはなんとも不思議で、わがままで、だけどどこか誰かのためで、愛おしいもの。
自分もまたきっと、そんなわがままな想いを持った人間です。そして、そこに価値を認めてもらえる人間でありたい。
音楽仲間(先輩)の挑戦を応援しつつ、クラファンをはじめ色んなことの勉強をしつつ、明日も頑張りましょう。
ではまた。
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