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ハンドル周りスッキリカスタム等々 その5(配線作業)

 ハンドル周りスッキリカスタムには欠かせないのが配線作業。それはカスタム内容にハンドルバースイッチの交換が入ることが主な理由だ。スッキリカスタムでなくても、ハンドルを交換することで既存のハーネスが届かなくなり配線作業が必要になることもある。何にせよ、配線作業はよくある作業の一つだ。

 バイクの配線を全て引き直す場合は自らそれを設計できるため容易だが、ハンドル周りだけの配線作業となるといろいろと考えることがある。どこで切って繋げるか?その繋げ方はどうする?まずこれらを考えなければならない。そもそもの設定として、ただ繋がっていればいいといった程度のクオリティで良ければ今回の解説は全く必要のないものなのでスマホを置いてください。これは、如何に見栄え良く、耐久性と整備性も待たせて、かつ効率的に配線作業を行うことを目指した作業解説である。

 どこで切って繋げるか?これは重要な点で、例えばハンドルを左右に切った時に頻繁にそのハーネスが伴って動く所で繋いだらどうだろう?繋げ方にもよるが断線の恐れがありそうだと感じてもらえるだろうか?やはり繋ぐ所は何のストレスもかからない場所が最適だろう。

 ハーレーのデフォルトで考えると、ハンドル周りの配線はヘッドライトシェル内か、ガスタンク下でコネクターを用いて繋がれている。したがって最もスムーズな繋げ方はこれを利用することである。今回のカスタムは2003年のXLH833なので、ヘッドライトシェル内にコネクターがある。ハンドルバースイッチのみの配線作業であれば、シェル内のコネクターより先の配線をやり替えるだけでよい。しかし今回はスピードーメーター交換とそれに伴って純正インジケーターを取り外したりと、ハンドルバースイッチと合わせて作業をする配線の数が多いことと、デフォルト配線はヘッドライトシェル内やヘッドライトバイザー周辺にギッシリと詰まっており、断線のリスクやそれが故にヘッドライトの光軸調整幅を狭めていることもあるため配線のスリム化も行う。

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