ウルフジムのタノンサック兄弟、アッチャリアが8,9月に日本遠征
サワディーカップ
タイ支部のオダサイです。(rscproducts 公式サイト、2022年8月3日掲載)
コロナ過でここしばらく、タイ、日本ともボクシング、格闘技で国内選手同士の試合が中心でしたが、最近になり、ようやく日タイのボクサー、キックボクサーの行き来が活発になり始めています。
そんな中で、このオダサイ便でも度々取り上げています、バンコクのウルフボクシングジムのシティサック選手(シットヒサク・シムシー)とアチャリア選手(アッチャリア・ブンモ)が、8月7日に大阪のリングに上がることになりました。
グリーンツダボクシングジムの主催興行”CRASH BOXING vol.26 in 枚方 矢田良太引退記念興行”への出陣ですが、2人は日本初登場となります。
ここで勝利を収めれば、今後、グリーンツダボクシングジムのマネジメント選手として、定期的に日本のリングに登場する予定です。
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この8月の試合に先立って、6月19日にシティサック選手とアチャリア選手の2人は、バンコクの空軍施設内のホールで行われたサーサクンジム興行・The Star Boxing Fight No.2に出場し、前哨戦を戦いました。
シティサック選手は11試合行われた試合のメイン扱いで、保持するABFミニマム級タイトルの防衛戦を行い、3ラウンドKO勝ちで2度目の防衛を果たしました。
これで12戦12KO勝ちとパーフェクトレコードとし、世界ランキングもWBA9位にランクされています。8月7日は、初の日本人の対戦相手、川満俊輝選手(三迫)との試合で、実力を発揮できるか、注目です。
ウェルター級で8回戦に出場するアチャリア選手は、アチャリア・サーサクンジムというリングネームで、これまで活動してきましたが、リングネームが示す通り、元世界王者のチャチャイ・サーサクンさんが手がけてきた選手です。
アチャリア選手は、昨年より、ウルフジムのマネジメント契約選手となり、ウルフジム自主興行「ROAD TO THE WOLF」シリーズでも、ほぼ毎回、出場しています。
アチャリア選手は、ムエタイからの転向組で、2020年10月にデビューした後、2年弱で12勝全勝11KOとハイペースで試合をこなしてきました。
今年、タイ国スーパーライト級タイトルを奪取し、ますますの飛躍が期待されます。重たいパンチを持っており、6月の前哨戦では、強烈な右アッパーで対戦相手のポンチャイ選手を2ラウンドで倒しました。
大阪では寝屋川石田ジムの石脇麻生選手と対戦しますが、キャリア豊富な石脇選手に、アッチャリアの勢いが通用するかどうか、面白い試合になりそうです。
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また、9月10日にはシティサック選手の実兄、タノンサック選手が前世界王者、矢吹正道選手と対戦します。これは、勝ったほうが世界挑戦に進むことのできるサバイバル戦となります。
矢吹選手の地元の三重県四日市市で行われ、タノンサック選手にとっては敵地での試合となります。
タノンサック選手は日本での試合も慣れており、2019年に大阪で無敗の世界ランカー、フィリピンのクリスチャン・バコロドを下した星も光ります。9月の試合でも実力を発揮してくれることでしょう。
7月24日にはパトゥムタニ県のシンマナサックスタジアムで行われた興行に、タノンサック選手が6回戦で出場し、タイ人選手を相手に2ラウンドKO勝ちを収めました。
当初8月にセットされていた矢吹戦が9月に延びたことで、試合間隔を空けさせない為、急遽組まれたチューンナップファイトです。タノンサック選手は、力強さが増しており、ファンに世界ランカーの貫禄を見せました。
今年は既に4試合に出場し、4勝4KOで矢吹戦に挑みます。
また、6月のサーサクンジムの興行では、現役世界王者のノックアウト・CPフレッシュマートを相手に本番さながらのスパーリングも行いました。
15度防衛の世界王者を相手に、互角の3ラウンドの攻防を見せました。矢吹戦に期待を持たせる内容で、興行に花を添えていました。
タイのボクシング専門誌でも、矢吹対タノンサック戦の試合の展望は大きく取り上げられ、タイのボクシングファンに注目されています。
陣営は「強い相手(矢吹選手)に勝って、必ず世界タイトルマッチを実現させる」としています。
rscproducts公式サイト掲載ページ
https://rscproducts.com/news/d90649aa-83ae-4a77-8a79-849f13068564