タイのボクシング興行に潜入!サーサクンジム~New Star Boxing Fight
サワディーカップ
タイ支部のオダサイです。(rsc products公式サイト2022年2月7日掲載)
この2月5日に、元世界王者のチャチャイサーサクンさんが手掛けるボクシング興行がありました。
会場として使用したサーサクンボクシングジムでの初興行となりましたが、今後ボクシングのイベントを行っていく為に、試合用にリングを再設置したりと、大掛かりなジムの改装も行いました。
バンコクの北隣に位置するパトゥムタニ県での国際式ボクシングの興行は、シンマナサックスタジアムで行われることが多いですが、今後はサーサクンジムでも定期的に行われることになりそうです。
当日は、サーサクンジムの所属選手や、外部の選手も出場してイベントを盛り上げました。ジムには300人を超える関係者、ファン、地元住人が集まりました。
イベントのメインを務めたのはウルフボクシングジム(日本ではグリーンツダジム所属)の世界ランカー、タノンサック・シムシー選手です。
アウトボクシングを得意とする長身のヨードチャイ選手を相手に、4ラウンドKO勝ちを飾り、デビュー以来21連勝を飾っています。
ここ最近、1ラウンド、2ラウンドでのKO勝ちが続いていたタノンサック選手ですが、4ラウンドまで戦い、色々と練習したことを実戦で試せたようです。
試合は1ラウンドオーバーハンドの右フックをカウンターで合わせて、一撃でダウンを奪いました。4ラウンドで連打をまとめて、2度目のダウンを奪ってのKOは見事でした。
タノンサック選手、やはり世界ランカーだけあって、この日行われた10試合のうちで、最も技術的に優れていた、レベルが飛びぬけていたように思います。
タノンサック選手の弟のシティサック選手も出場し、テーパタック選手を相手に2ラウンドKO勝ちを収め、9戦9勝9KOとしました。
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2016年に当時WBOスーパーフライ級王者だった井上尚弥選手に挑戦したことで名を知られる、ペッチバンボーン選手(ペッチバンボーン・ゴーギアットジム)もリングに登場しました。
ペッチバンボーン選手は日本での世界挑戦失敗以来、元世界王者のアムナート選手とのサバイバル戦に敗れ、またタイ人のホープに二連敗するなど、厳しい時期を過ごしました。
前戦より、ウルフボクシングジムのプロモート選手となったペッチバンボーン選手は、7勝13敗のポーム選手を相手に2ラウンドKO勝ちでした。これで3連続KO勝ちと復調してきています。
47勝11敗1分の戦績を誇る大ベテランですが、36歳に見えないほどの若い風貌で、今後まだまだ上位を狙っていくそうです。
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サーサクンジムからは若手が中心にリングに上がり、練習生のアマチュア試合や、タイの有名Youtubeチャンネル、Mr.Fight Channel のチームメンバーの試合も組まれました。
このMr.Fight Channel は、チームメンバーが色んな格闘技に挑戦するタイの人気チャンネルで、15万人が視聴登録しています。
ジェイク・ポールなど、本場アメリカでもYoutuberがボクシングのリングに上がる時代です。サーサクンジム興行に同チャンネルのチームから2名がデビュー戦として出場しましたが、厳しい洗礼に遭いました。
スーパーライト級のシンウワン選手が、ウルフジムプロモート選手で、普段サーサクンジムで練習するゲンタワン選手に挑戦するも、2ラウンドKO負け。
ゲンタワン選手、いつもよりパンチが大きかったように思いますが、強引に試合を決めました。これで8勝6KOとなりました。
もう1名は80キロのライトヘビー級超の契約ウェイトの試合で、ノンニー選手が、普段ナコンサワンのボクシングジムでトレーナーを努めるオー・サイモンジム選手に挑みましたが、やはり2ラウンドKO負けでした。
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イベントはFacebookでの生中継があり、解説、実況をつとめたのは、サーサクンさんと、ベアナックルファイトにも挑戦しているシリモンコンさんの元世界王者コンビでした。
New Star Boxing Fightのスタートに、元世界王者のカオサイギャラクシーさん、ボクシング界の重鎮プロモーター・ナリスシンワンチャーさんも会場に駆けつけました。
サーサクンさんは、今後も2カ月に1回程度、サーサクンジムでの興行、「New Star Boxing Fight」シリーズを続けていきたいとしています。
rsc products 公式サイト2022年2月7日掲載ページ
https://rscproducts.com/news/01ac89a4-b8f2-4cff-b12d-10217bede0d6