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47歳の鉄人・シリモンコン、10月6日にマイナー団体、WBFの世界ライトヘビー級タイトルマッチに出場!

プロボクシングの元WBC世界二階級王者であるシリモンコン・シンマナサック(シリモンコン・シンワンチャー)は、10月6日にルンピニースタジアムでの試合が決定、オーストラリアの無敗選手と空位のWBF世界ライトヘビー級王座を争うこととなった。

かつて辰吉丈一郎と戦ったことで、日本のボクシングファンにもお馴染みのシリモンコンは、かつて19歳でWBC世界バンタム級王者に、25歳でWBC世界スーパーフェザー級王者に輝いた。そして47歳となった今年3月には、格下のタイ人選手、ユッタナ・ワンダを6回判定で下して、3年ぶりにプロボクシングへの復帰戦を行っていた。

シリモンコンは、このブランクの3年間では、ベアナックルファイトのBKFCに参戦、素手で戦う過激なルールにも適応して、ここで2勝して、BKFC タイランド・クルーザー級王者にも輝いた。今年2月には、26年ぶりというムエタイマッチでリングに上がり、イランのメイジ・ヨートムエタイを相手に判定勝ちした。プロボクシングでは1994年のデビュー以来、驚異的な98勝5敗の戦績を誇り、戦うことを辞めない「鉄人」と言える。

シリモンコンの今回の対戦相手は13戦全勝(9KO)を誇るオーストラリアのマット・フロイドで、無敗の戦績ではあるが、WBC、WBOなどのメジャー団体のランキングにはその名は見掛けず、実力は未知数である。一部映像で見る限りは、身長は183センチで、ナチュラルなライトヘビー級(79.3キロ)の体格、ここ4試合はタイで戦っている。シリモンコンとの年齢差は12歳、35歳のライトヘビー級マットが、元バンタム級(53.5キロ)で身長168センチのシリモンコンに、パワーやフィジカルで圧倒できるかもしれない。

マット・フロイド対シリモンコンの試合は、WBFタイトルマッチ(10回戦)

試合は近年頻繁にバンコクで興行を打っているハイランドボクシングジムの主催興行のメインイベントとなる。ハイランドジムの興行は、中国など海外への配信を目的としたものも多く、欧米人選手や中国選手など、外国人勢の出場が目立つ。WBCアジア、WBAアジアのタイトルマッチが組まれることもあるが、WBFなど、名前だけのマイナー団体の王座を活用して、興行に華を持たせている様子だ。

10月6日のイベントには、パタヤ在住のイタリア人、アレッシオ・ビスティがトルコのグルダン・カラダグとUBOコンチネンタル・ヘビー級王座を争う。戦績はアレッシオが8戦全勝(7KO)、アレッシオが7戦全勝(7KO)と、無敗対決となる。カザフスタンのアンジェリオ・リカス対アルゼンチンのデボラ・アナヒ・ロペスのIBO女子世界スーパーフライ級王座決定戦も組まれて、シリモンコンのWBF戦も含め、マイナー団体の王座を揃えた三大タイトルマッチとなる。(※9月20日発表のプログラムでは、なんと七大タイトルマッチに増えていた)

また、当日は元祖おかまボクサーとして来日経験もあるノントゥーン・パリンヤーが手掛ける女子のムエタイマッチも四試合が組まれている。当日はタイ人限定で100バーツ席が設けられるが、外国人は800バーツ、1200バーツ、1500バーツの指定席での観戦となる。

当初は8月18日に計画されていた模様、チケットは100バーツ(タイ人のみ)、
800バーツ、1200バーツ、1500バーツとなっている。

シリモンコンの試合について、タイ現地のテレビニュースでも、9月19日に取り上げられていた。短いニュースだが、そのまま紹介したい。(INNニュース)

プロボクシング元世界王者のオー(タイ語のニックネーム)、ことシリモンコン・シンワンチャーは、47歳で三回目の世界王者になるべく、日々練習に励んでいます。

若き日のシリモンコン、腰にWBC、両肩にはマイナー団体のWBUのチャンピオンベルト。

10月6日には、オーはWBF世界ライトヘビー級タイトルマッチに出場することが決まりました。相手は35歳のオーストラリア人選手で、ラムイントラのルンピニースタジアムで試合は行われます。

オーは自身のファイスブックでこのように語っていました「私自身、47歳の年齢は全く感じない。10月6日の試合はタイ人限定の100バーツ席も用意されるので、ファンの皆さん、ぜひ会場に足を運んで応援してください。皆さんの応援が力となり、私自身、今後も頑張っていくことができます。今回、タイ人では過去に最重量級となる世界王者のベルトを必ず巻くと約束します」

※追記(9月20日)メインイベントはアレッシオ・ビスティグルダン・カラダグのUBOコンチネンタル・ヘビー級王座戦の様子。下記のプログラムにはムエタイは2試合だが、詳細は変更になる可能性もある。主にパタヤでプロボクシング興行を手掛けているFCCとハイランドジムの相乗り興行となっている。

↓ ↓ ↓ INNニュースの映像

※追記(10月10日)続編、10月6日の試合レポートはこちら


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