東京オリンピックのボクシング競技・タイ代表4選手の結果
サワディーカップ
タイのオダサイです。(某サイト・2021年8月12日に掲載)
東京オリンピックが無事終わりましたね。
私もタイから、ボクシング日本代表選手の試合をネット中継で見て、応援しておりました。
選手、関係者の皆様、お疲れ様でございました。メダルを獲得した入江選手、田中選手、並木選手、おめでとうございます。
ボクシングのタイ代表4選手は、全員が1回戦を勝ち抜くなど、健闘を見せ、女子ライト級のスダポーン・シーソンディー選手が銅メダルを獲得しました。
スダポーン選手は、ボクシングのタイ代表4人の中でも、最も安定した強さを見せました。準々決勝では、優勝候補のキャロライン・デュボア選手(プロヘビー級のプロスペクト、ダニエル・デュボア選手の妹)を打ち破り、銅メダルを確定させました。
準決勝のアイルランドのケリーアン・ハリントン選手との試合も、個人的にはスダポーン選手が勝ったかな、と思いましたが、判定はハリントン選手でした。(試合終了後、スダポーン選手も手ごたえがあったのか、ガッツポーズをしてました。)
ボクシングのタイ代表は、過去に14人のメダリストが出ていますが、今回2大会ぶりのメダル獲得となりました。女子ボクシングでは初のメダル獲得です。
報奨金も国や、各種団体から用意され、スダポーン選手が獲得するのは、1300万バーツ(約4000万円)以上と言われています。
オリンピックのメダリストは、ボクシングについても警察や軍隊などの公務員の、高給なポジションを用意されることが多く、プロに行くことは稀です。
モントリオールオリンピック銅メダリストで、プロ転向後WBC世界スーパーフライ級王者のパヤオ・プーンタラット選手などの少ない例もあります。
また、前回のリオ大会で、元プロの世界王者、アムナート選手が出場し、話題になるなど、逆の例が出ています。
今回の他の代表選手の結果ですが、3度目のオリンピック出場となる、男子フェザー級のチャチャイデチャ・ブッティー選手は、2勝した後、準々決勝でキューバのラサロ・アルバレス選手と対戦し、2-3の判定負けでベスト8でした。
最後のオリンピックと事前にマスコミに語っていた、36歳のチャチャイデチャ選手、組み合わせによっては、メダルを獲得できたのではないかと思いました。女子フライ級、元WBOアジアパシフィック王者のジュタマース選手も2勝し、ベスト8でした。並木選手との対決が見たかったです。
女子ウェルター級、元プロキックボクサーのバイソン選手は、1勝してベスト16という結果でした。
ジュタマース選手・23歳、バイソン選手・18歳は、年齢的にも次回のオリンピックで期待できそうです。今回の東京オリンピックのタイ勢ですが、全競技で獲得したメダルは2個でした。
1個はスダポーン選手の銅メダル、もう1個はテコンドー女子49キロ級のパニパク・ウォンパタナキット選手の金メダルと、打撃系格闘技が強い印象です。
(タイの新聞社ニュース記事や、タイのYoutubeチャンネル、Round 1を参照にさせて頂きました)
Photo Credit: Round 1 Channel , M-150, Muayloke