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だって好きなんだからしょうがない

羊文学のライブに、2年連続で行けなかった。去年は急な来客で、今年は妻の調子が悪そうだったので、やめた。

羊文学は、女性2人と男性1人からなるバンド。「空間系」と呼ばれるギターの音づくりが私にはツボで、5年くらい前から聴いている。

そんなわけで、チケットをチケジャムというサイトで売りに出したところ、すぐに売れた。

そして、買い手さんと何度かメッセージのやりとりをした。文面からおそらく、まだ大学生くらいの感じだった。最近は、若い人も羊文学を聴いてるんだなーと思って、ネットを調べていたら、こんな記事に行きついた。


Z世代の音楽を、アラフィフの私のような中高年世代もよく聴いているという内容だ。

羊文学は「Z世代バンド」というくくりで紹介されている。

そして、記事の中には「リーガルリリー」という別のZ世代バンドも出てくる。

名前は知っていて、ラジオとかで聴いたことはあったが、あらためてちゃんと聴いてみようと思いSpotifyを覗いてみた。

最新アルバムを聴いてみたところ、


『ムーンライトリバース』という曲に食らってしまった。

歌詞も素敵だったが、とにかく音づくりと展開が刺さった。若いころよく聴いていた「チャットモンチー」と「スピッツ」を合わせたような感じで、ここ2日くらいずっと心がざわついている。

なつかしい。
はかない。
うつくしい。
せつない。

つまり、
めちゃくちゃ

エモかった(←言いたいだけ 笑)

と同時に、チャットモンチーやスピッツを聴いていたころの思い出や、当時の気持ちなんかも蘇ってきた。

そして、そんな音楽をSpotifyで再生しまくった。止まらなかった。
自分はやっぱりこういうのが好きなんだな、必要なんだな、ということがよくわかった。

「懐古趣味」という言葉がある。

古い思い出を懐かしんだり、大切に思う趣味嗜好という意味だが、自分はずっと否定的だった。

過去を振り返るのはダサい。
未来を向いて生きなきゃ。

なんて思っていた。

でも、ダサくない。
もう、いいじゃないか。

と思いはじめた。

だって、好きなんだからしょうがない

自分の正直な気持ちにフタをしたくない。
子どもが生まれた今、ますますそう思う。

子どもに嘘はつきたくない。

子どもは大人の嘘を見破る天才だってよく見聞きするし、子どもには自分の好きなものや大切なものを大事にして生きてほしい。

冒頭の新聞記事の中に、60代の夫婦が羊文学の塩塚さんが使っているエレキギターを探しに、楽器屋を訪ねてきたというエピソードが出てくる。私も惹かれているフェンダーのジャガーというギターだ。

年齢とかも関係ない。

だって好きなんだからしょうがないですよね?

おまけ

涙が止まらなかった
リーガルリリー『ムーンライトリバース』のミュージックビデオ

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