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スケート教室でクラスを落として得るものが多かった話
2年ほど前から娘をアイススケートに通わせている。毎週日曜の営業前の時間帯なので、ちょっと早めの8時集合。
普段は気の向いた時だけスケートリンクで滑っていて、自由奔放で型にはめられることを嫌う娘は、そちらの方が気に入っている。でもやっぱり、ちゃんと教わった方が目に目えて上達する。
教室は4〜5回単位で、シーズン中はほぼ毎月申し込める。カレンダーとにらめっこして習いたくなった時だけ集中して習う。付き添いで見ているのも暇なので、私も去年から同じ時間は大人コースで習うことにした。
今年なんて「私は習いたい訳じゃないけど、パパがどうしてもと言うなら、しゃあなしで付いてってあげる」と言うてた。
私は「あんたのためでしょ」とは言わない。かわりに、自分のやりたいことをやってるだけだから、ええんやで。
基礎に立ち戻ると視界が広がる
去年あたり、私は「せっかく習うならいろんな技ができるようになりたい」と、背伸び気味にクラスを選んでいた。
たぶん、負けず嫌いの男子を引きずっていて、背伸びして上のクラスに進級するのがステータスみたいな気持ちがある。でも当然、どこかで頭打ちになる。
冷静になってみると、この年でちょっと上達が早かったくらいで、ずっと続けている人からすると差はない。そもそも比べる意味がない。
今年は、基礎から固めようとクラスを下げてみた。与えられたお代に対して、楽勝でできそうなレベル。そうすると、けっこういろんなことが見えてきた。
背伸びして新しい技に挑戦しようとする時には、技そのものに必死になって、基礎的なことに意識を向けるリソースが足りなかったんだなとか。
基礎的なことが確実にできると、去年は苦戦していたことが、いつのまにかスルッとできるようになったりするんだなとか。
ここで言う基礎的なこととは、腰をまっすぐ落とし(へっぴり腰でなく)、刃の真上に重心を乗せ、太ももの力を推進力に乗せるようなこと。
何一つ派手なことはないけれど、土台がしっかりしたような手応えがあった。
四十の手習いのススメ
新しいことをやると、目に見えて上達するので楽しい。自己肯定感めっちゃあがる。
「基礎に立ち戻ると伸びる」みたいな教訓は、自分が取り組んでいる他のことにも当てはまらないだろうか?と思ったりもする。
例えば、自分にとって得意なスポーツと言えば水泳が挙げられる。35年ほど続けているけれど、「今日は上達した!」と分かりやすく実感できることは少なくなったし、何なら記録は年々落ちる。「風呂に行くのと同じ」だから続いている。
でも、基礎に立ち戻ってみれば、ブレイクスルーがあるかもしれない。そう思うと、少しワクワクする。基礎が蹴伸びなのか、筋力なのかは分からんけど。
世の中には、同じ年代でも自分より速い人もいるくらいだから、理論上、伸びしろはある。
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