読みの指導
今日は国語の読み方について、自分が行ってきた実践を共有したいと思います。4月から進めてきたのですが、読みに苦労している子供たちがいることを前提に、読解力をしっかりと育てていきたいと考えています。
国語の1年生向け教科書は、基本的に1つの単語ごと(分かち書き)に分かれています。
最初はその1つの単語ごとに先生が読んで、その後、皆で復唱します。
また、具体的なアプローチとして、自分が今読んでいる場所を指差すことが効果的です。ほとんどの子供たちは暗記してしまう傾向があります。また、ひらがなを見て読む能力が発達する前に、類推して読んでしまうことがあり、そうすると文字を見なかったり、誤読をしてしまったりすることがあります。そこで、自分が読んでいる場所を明確に指し示し、それを見てから読むという練習を行います。
この段階が上手くできるようになったら、次は単語ごとに先生と児童が交代で読むことを導入します。先生が「わたしは」と言ったら子供たちは「げんきです」というように、交代交代で読み進めていくのです。
これがスムーズにできるようになったら、次は子供たち一人一人が単語を順番に読み進める形式に移行します。これにより、全体的に緊張感が生まれ、自分がどこを読むかということに対する意識が高まります。
手違いがあっても構いません。失敗したらもう一度読み直してみて、丁寧に指導しつつ成功した時には褒めることを繰り返します。
最初は慎重かつ丁寧に指導することが重要です。保育園ではこのような取り組みは行われないので、小学校でも段階を踏んで着実に力をつけていく必要があります。
4月からこのような指導を行っていくと、7月には児童だけで読み進めていくことができるようになります。わからない子供は他の誰かが手助けすることで、自主的に学習を進められるようになります。
小学校に入ると勉強の仕方がわからない子供も多いため、国語の読解力において、パターン化されたこのようなアプローチは今後の学習において重要になると思います。