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復帰プログラム 16

特別支援学級に入ることについて考えるとき、自分がその場に入ることでどのような変化が生まれるのか、どんな影響があるのか、はっきりさせる必要があると感じていた。心の奥底に潜む不安や疑問を軽減するためには、支援を段階的に進めることが効果的だろうと思った。まだ完全に支援学級に入ることができるわけではないが、自分にできる範囲で手を差し伸べ、少しずつ前進していくことが重要だと確信している。

次に思い浮かぶのは、社会科の授業の課題だった。「初発の問題提起」を行ったとき、児童たちの関心を引きつけることが難しかった。特に「古墳」というキーワードが、ただの「有名なお墓」という単純な興味に変わってしまい、期待していた祭りや建物、伝統的な文化への興味を引き出せなかったことが心に残っている。さらに、ノートのまとめ方に関しても課題があった。板書の内容が少なすぎて、児童たちがどのように情報を整理すればよいのか戸惑う場面があったのだ。もっと具体的な内容や数値を提供していたら、理解が深まったかもしれない。また、HPでの情報調査の際、同じ検索語句を使っても異なるページが表示されることがあり、児童にとって調査が混乱を招くものになってしまった。今後は、調べ方の実技指導を行い、より効果的なリサーチ方法を教える必要があると考えている。

特別支援学級の算数の授業も思い返してみる。あの時は、がい数の計算に取り組んでいた。確かめ問題を解く時間では、自分が〇をつけることができたのかもしれない。今後は、この点を調整していくつもりだ。平均の計算においても、児童たちは式を覚え出して計算していたが、0が含まれる場合の計算はしっかりとできていたことが印象に残っている。

国語の授業では、「ちいちゃんのかげおくり」の範読が行われた。児童たちは集中して範読を聞いており、自分も彼らに文章を目で追うように声かけを続けた。先生の範読は非常に効果的で、CDに頼らず、生の音声を通して児童たちに良質な学習体験を提供できたと思う。ただ、児童たちの感想文の力はすでに備わっていたものの、今後はさらに文章力を強化し、より豊かな表現力を身につけさせることが必要だと感じた。

昼休みの安全指導の場面も、忘れられない。児童たちは走り回ったり、物を振り回したり、人を押したり叩いたりしていて、その危険性を繰り返し注意した。それでも、彼らは危険性を理解しているように見えたが、実際に何が起こり得るのか、その結果についての具体的なイメージが不足しているのだ。彼らにとって事故が起きないことが「奇跡」であることを理解させ、将来的にはこのような行為が犯罪として扱われる可能性があることも伝えなければならない。特に、1年生のうちから継続的な指導を徹底することが重要だ。

総合学習の時間では、児童たちがロイロノートを使って大豆のまとめ作業に取り組んでいた。ICTを活用することで、効率的な学びが促進されたが、ローマ字入力に苦戦する児童も多く見られた。入力が難しい児童には、授業の時間内でローマ字入力の指導を行う必要があるだろう。さらに、ひらがな入力やフリック入力、音声入力といった他の入力方法も教え、多様な学習スタイルを提供することで、児童たちのスキルを伸ばしていけると考えている。

このように、日々の教育現場での経験を振り返ると、まだまだ改善すべき点や挑戦すべき課題が山積している。しかし、それらに取り組みながら、少しずつ前進していくしかないのだと感じている。

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