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#0170 ブルーオーシャンを生み出すクロスオーバー戦略 〜釧路で描く私のキャリアビジョン〜

こんにちは。釧路出身の小田原です。

時代は常に大きく動いています。

「一つの会社で長く勤める」という価値観が常識だった時代が過ぎ去り、自らキャリアを形成していく時代を迎えています。

終身雇用、年功序列の会社制度が崩れていき、AIの発展や人口減少により、私たち日本人が大好きな「安定」の保証は消えつつあります。

そんな中で、会社(とくに日本的企業)のシステムにしがみついて生きていくことが、はたしてこれからの時代においてベストな選択なのでしょうか。

ジブン株式会社ビジネススクールに入ってから、この問いに対しての答えは「一つの会社で長く勤める方が不安定で、いつでもピボットできる状態でいることが安定である」というもので、私の中でその答えに対する自信はますます強くなっています。

今日は忙しさに感けて課題をクリアできていなかった9月分の放送(chapter6・7)を挽回し、クロスオーバー戦略で自身のキャリアに関して考えてみました。
※藤原和博さんの『1%の人になる方法』を読んでいないので、読了後、改めてこのテーマについて考えていきます。


○「会社に就く」時代から「ジブン株式会社」として生きる時代

先日、会社で隣の課の勤続表彰を目にしたとき、先程の「会社のシステムにしがみついて生きていくことが、はたしてこれからの時代においてベストな選択なのか」という疑問とともに、時間だけで評価する仕組みに対して違和感を感じました。

高度経済成長期には効果を発揮していたかもしれない「会社にぶら下がること」が目的化し、自分のキャリアも会社任せにする生き方は、自らの人生の主導権(オール)を放棄してしまうことになるのではないか。

そして、そのような画一的なキャリアパスが「サラリーマン山田」の大量生産を生み、日本全体の活力を失わせてしまうのではないかと。

今や「会社に就く」時代から「ジブン株式会社」として生きる時代へとシフトしている。

このような背景から、自分自身のキャリアを主体的に築き上げ、戦略的に進んでいく「クロスオーバー戦略」を取り入れることが、これからの生き方・働き方にとって重要であると感じています。

きっと木下斉さんのvoicyリスナーさんは、こうした思いでジブン株式会社経営を学んで仕事や家庭などに活かしていらっしゃるのではないかと思います。

○クロスオーバー戦略とは

私が考える「クロスオーバー戦略」とは、複数のスキルや役割、業種、経験、コンピテンシーを掛け合わせて自分の強みを最大限に発揮し、自分自身の価値を高める戦略です。

そうすることで、レアな存在になり、レアなマーケットに接続することができるという。

いわば、異なる領域を組み合わせることで「ブルーオーシャン」を生み出し、自分だけの独自ポジションを築くことができるというものです。

私にとってのクロスオーバー戦略は、以下のABCの3つの要素から成り立つと考えました。

  • A:公民連携・まちづくり(ローカル)

  • B:ファイナンス(銀行交渉、資金計画作成)

  • C:法人営業(協業先開拓・リレーションシップ構築)

私は長年、金融業界で法人営業を行ってきました。

大手企業から中小企業まで、さまざまな顧客とリレーションを築き、信頼をベースにした営業活動を得意としています。

銀行員時代、法人営業の担当者をRM(リレーションシップ・マネージャー)と呼んでいました。入行1年目でもです。

そこには、顧客と長期のリレーションシップを築いて、顧客の事業拡大・成長を後押しし、銀行ビジネスを発展させるという意も込められていると思うのですが、いろいろありながらも、私はこのRMという言葉に誇りを持っていましたし、現在も心の中ではRMとして顧客と接し、顧客と会社の結節点のような役割を担っていると自負しています。

また、7年ほど前に公民連携事業に触れてから、「公」と「民」、「民」のなかでも業種・規模・地域を超えたリレーションシップの重要性と可能性を感じるなかで、このRMとしてのマインドが上手く機能しているように思うので、そこを伸ばし活かし高めていきたいです。

○我が郷土・釧路でのクロスオーバー戦略の可能性

先述のABCを持つ人材は、東京においては結構な人数がいるはずです。

とくに大手コンサル会社では私よりもスペックの高い人材が多いうえに、組織としての実力も高いです。

ですが、弱者の戦略にたって、戦場を釧路市に限定すれば、私の存在も光ってくるのではないかと考えました。

釧路市は、自然環境や観光資源が豊富である一方で、少子高齢化、生活保護費の増大や地域経済の停滞など、さまざまな課題にも直面しています。

この地域に貢献しながら、私自身のスキルと経験を活かすことができれば、それは私の人生にとっても地域にとっても大きな意味を持つのではないかと思うのです。

1. 公民連携事業やまちづくり事業への貢献

8月に釧路市、地域の金融機関などを訪問しました。そこで感じたのは、「公共」と「民間」の見えざる壁です。

極端な言い方をすると、さまざまな課題が山積するなかで、公共は民間が悪いといい、民間は公共が悪いと言っている一方で、お互いの交流が図られていないように感じました。

私は地域プラットフォームの形成を提案し、フラットに交流できる柔らかいコミュニティを作るところから提案を行いましたが、固くなった身体をストレッチで解していき、血行を促進するようなことをしなければならないと感じています。

釧路市では、中心部の活性化プロジェクトやリバーサイドの再開発などさまざまな構想が、行政主導で進められていますが、現状のままでは、「公」が決めたことに「民」がついていくといった昔からの構図は変わらず、お互いに他責思考でマチは変わらないのではと思ってしまいます。

なので、公と民の協働が重要な役割を果たすはずと思うのです。

市内企業では少しずつ世代交代が進み、新しいことにチャレンジする機運が醸成されつつあるように感じます。市内に限らず、釧路に関わる何人ものキーマンになるであろう顔が浮かび、それぞれの専門分野で力を発揮してくれそうな面子がそろってきています。

私のAである「公民連携」の視点と、Bである「ファイナンス」のスキルを活かすことで、地域の資源(自然、夕日、食文化など)を活用したプロジェクトを、資金面でサポートしたり、Cで培ったリレーションシップ構築のスキルを使って、地域内外のさまざまな関係者と連携しながらプロジェクトを推進することができるのではないかと考えています。

2. PPP・PFI分野でのアドバイザリー業務

公共施設やインフラの整備・運営を民間と協力して行うPPP(Public-Private Partnership)やPFI(Private Finance Initiative)の分野でも、私のクロスオーバースキルは活かせると考えます。

特に、プロジェクトの初期段階から資金計画や銀行交渉を担当できるBのスキルと、事業の協業先開拓や関係者調整ができるCのスキルを発揮できるのではと思います。

ただ、この業務領域は大手コンサル会社の注力領域ですので、釧路市あるいは道東に特化したまちづくり会社などを設立し、地域ナンバーワンを取り、地域特性に合わせた事業スキームの構築やプロジェクトの企画にも貢献できる存在にならなければと思います。

3. 地域金融機関との協業や新規事業創出

釧路市のような地方都市では、地域金融機関との連携が重要です。

私のBのファイナンススキルと銀行交渉の経験は、地域企業の資金調達支援や新規事業創出のサポートに役立ちます。場合によっては、プロジェクトファイナンスの組成を指南したり、稟議の勘所をシェアしたりといった金融機関側の支援も行うことができます。

地域の金融機関も、地域貢献という社会的使命を果たしつつも、これまでと同じことをしていてはじり貧といったビジネス環境にあるのは事実です。伝統的なコーポレートファイナンスだけでなく、プロジェクトファイナンスなどノンリコースローンの取り扱いも広めることで、地域金融機関のソリューションの幅も広がり、域内経済も活発になるのではと思います。

○クロスオーバー戦略で生み出す価値

クロスオーバー戦略の強みは、異なる要素を掛け合わせることで生まれる独自の価値にあります。

また、公民連携、ファイナンス、法人営業という3つの異なるスキル・経験は、私という個人を想起させるためのフックにもなり得ます。

どうしても、人間は自分にないものを外に求めがちですが、自分の価値は、自分の中にあるということを示しているのではないかと、クロスオーバー戦略を考える中で気付きました。

3つのほかにも、能力や行動特性などのコンピテンシーも掘り下げて掛け合わせてみると、より解像度が上がる気がします。

これからの時代、「ジブン株式会社」として生きることが求められる中で、クロスオーバー戦略はキャリアビジョンを実現するための武器となり、弱者の戦略を実践するうえで「武器性能」を高める戦略となります。

釧路への愛着、そして金融や法人営業で培ったスキルを最大限に活かし、地域社会に貢献することをモットーに、キャリアを築き上げる道を進んでいきたいと思います!

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