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#0011 人生は恐れなければとても素晴らしい。勇気と想像力、そして幾ばくかのお金があれば良い

子供が生まれた2020年からコロナ明け方の2022年にかけて、緊急かつ重要なタスクに追われてしまい、とくに緊急ではないが重要なことにアクションを起こすことができませんでした。

VoicyやAudioBookでインプットしたネタをエサに脳内で物思いにふけるという藻掻き⁉が唯一できたこと。

それはそれで楽しむことができたと思いますが、コロナ明けが近くなり、子供も一人でできることが増えてきた頃くらいから、徐々に根拠のない自信と猶予時間があまりないという焦りをバックに、何か動きたいと思うようになりました。

単にゆとりが出てきただけなのか、これがケインズの言う「アニマルスピリッツ」なのか、コロナ禍の抑圧からの反動なのかわかりませんが・・・

今回は、何をしようと思い始めたのか、その思いをどんなアクションに移していったかの初動を振り返りたいと思います。



扱ったプロジェクト件数は過去最多11件!


2022年は過去最多の取扱件数を記録しました。

11件のうち4件失注、3件入札辞退なので、打率は3割程度でしたが、まあ忙しかったです。

それでも家では寝る前に悶々と物思いにふけていることがあり、メインで扱ってきたPFIについて考えた時に、「PFIの目的の一つは、地方公共団体の財政負担軽減だったはずなのに、実はクレジットカードのリボで公共事業をしているようなもので、全体をみたら逆効果だったりしないか?(BTO・サービス購入型のPFIのこと)」と疑問を抱くようにもなりました。


そのときに出会ったのが、木下斉さんのまちづくり本です。

読み漁って深く共感しまくっていました。

上京してから一貫していること


「東京で家を買わない」「東京で最期は迎えない」ということ。

この点は道産子の妻とも一致しています。

「東京は長期間旅行している」みたいな感覚です。

PPP/PFIにのめり込んだのも「いつか北海道で」「いつか釧路で」という思いがあるから。

「釧路にいては街と一緒に自分も廃れてしまう」なんて言ってでてったくせに、よく言いますよね。

最多件数を取り組んでも、自分がやっていることに疑問を感じたり、「いつか釧路で」と思って待っていても、釧路で案件はない(過去に校舎の耐震工事PFIはあった)。

だったら何でも良いから自分からアクションをおこしてみるか。

こんな思いが湧いてきました。今年の春くらいかと思います。

逆算開発を仕事で実践してみる


「疑問」に対しては、民間の独立採算事業が包含されているPFI事業で、独立採算事業の部分を木下斉さんが何度も仰っている逆算開発を実践しようと思いました。

逆算開発の手法からヒントを得て、賃料から逆算して建設コストと維持管理コストを導いていくというもので、一級建築士の先生と建設会社の方々と協働で(私はカネと逆算開発の考えを話すだけ)取り組んでいきました。

やりはじめると拘りが出てきて、紆余曲折ありましたが、様々なアイディアも重なり、しっかりとカタチになりました。あとは入札を勝ち抜くだけ。

もう間もなく企画提案書を自治体に提出して入札審査が開始されます。結果が出るまでドキドキです。

札幌に行く


「いつか釧路で」については、まずは道内のPFIのリアルはどうなっているのかを知りたかったので、無理やり理由をつけて札幌出張をセット。PFIの実績ある道内有力企業を訪問して、道内PFIの実態調査&営業からスタートしました。

ラピタスの話もありますが、札幌市内の再開発など、建設需要が旺盛で、PFI案件が出ても人手不足と資材不足でそこまで手が回らないという状況のようです。大成建設の事案が出るのも首肯できます。


自治体のアドバイザリーコンサルもマーケット調査をしていますから、こうした状況もあって道内案件が少ないのかもしれません。

ですが、道内の有力企業は、結構PFIに興味・関心をお持ちのようで、リップサービスかもしれませんが、どうせ一緒に協働するなら道産子とやりたいねと仰ってくださったのは本当に有難かったです。期待に応えたいと思いました。

狂犬ツアー@釧路でトンネルを抜ける


そんなこんなしている中、木下さんの狂犬ツアー@釧路が企画されます。

以前もnoteで書きましたが、案内を読んだ瞬間に申込みました。


仕事の調整もしていませんでしたので、もし有給休暇を取れなかったら会社を辞める勢いでしたw

もう狂犬ツアー@釧路よりも大事なことはないくらい思ってましたね。

今思うと、ご縁というか何というか、これがなかったら今はないです。

この時は、まだPPP/PFI/公民連携事業原理主義者みないな感じでしたので、木下さんから直接お話を聞けるというのは、超絶新鮮で物凄い良い刺激を貰いました。

チャップリンの言葉


小学館の『21世紀こども人物館』という図鑑を小学生の時によく眺めていて、チャップリンという人物の存在を知っていました。

伝記やビジネス本で紹介されることがあるチャップリンの言葉で、「人生は恐れなければとても素晴らしい。勇気と想像力、そして幾ばくかのお金があれば良い」というものがあります。

「親になったのだから子育て期間はセーブしなければならない。自分が選択した道だから仕方ない」なんて思考停止になっていましたが、アニマルスピリット的に思うがまま自分のペースで動いてみて、本当に恐れは不要で、勇気と想像力とちょっと金さえあれば、ある程度のアクションは起こせるわけで、そこから気付きを得て、積み重ねていけば、次第に具体化していくような気がします。

たぶん今までと同じ過ごし方だと、体感時間も早く、あっという間に時が過ぎていたでしょう。

意識の持ちようと、何気ない日常から何かの気付きを得る姿勢というのは、どんどん早くなる体感時間の濃度を濃くしてくれるような気がします。これは、ジジイになっても持ち続けていたいですね。

先ほど、PPP/PFI/公民連携事業原理主義者みたいだったと書きましたが、自分の仕事の領域に対する考えもこの数ヶ月で大きく変わったので、この辺も追々書きたいと思います。

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