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#0172 生演説から伝わるもの〜小泉進次郎氏と大空こうき氏の街頭演説に立ち会って〜

こんにちは。釧路出身の小田原です。

昨日、自民党選挙対策本部長に就任したばかりの小泉進次郎氏と、初めての街頭演説に挑んだ大空こうき氏の演説に立ち会いました。

私は自民党員でも特定の政党支持者でもありませんが、所属政党に関わらず、できるだけ直接その人の演説を聴いてメッセージや情熱を感じ取るようにして投票行為にも反映してきました。

最近、話を盛り上げる側に回ることを意識しているので、登壇者の考えを聴くだけでなく、伝え方や話し方を学ぶことも目的にしていました。

○さすがの進次郎さん

演説を聞いて感じたのは、小泉氏の話は、巷でよく揶揄される「進次郎構文」「無能」などから想起するイメージとは真逆のイメージでした。

演説を文字起こしをすれば綺麗な文章になるような語り口で、強弱や抑揚、間の取り方も絶妙でした。身振り手振りを交えながら、聴衆にまっすぐメッセージを伝える姿勢は、15年の政治経験が凝縮されていると感じました。「進次郎構文」だとか「無能」と批判する人々に同じことができるだろうか、と思わせるほどの技量でした。

○静かに魂を燃やす若者・大空さん

一方で、25歳という若さで初の街頭演説に挑んだ大空氏の堂々とした振舞いも目を引きました。

魂から湧き上がるものを感じました。

まさに内面からの感性に素直に生きてきた人という雰囲気です。

決してその内面の感性を裸のまま伝えているのではなく、聴衆が受け止められる言葉に乗せてメッセージを伝える力強さとクレバーさを感じました。彼の人生経験からくる思いや考えを精一杯伝えるその姿に心を動かされた聴衆も多かったのではないでしょうか。

○孤独と向き合う大空氏のビジョン

大空氏は、ひとり親家庭で育ち、社会への疎外感を味わったこともあると語っていました。

しかし、高校時代に出会った先生の支えで彼の人生が変わったと言います。

彼は先生との出会いを「運」であると表現しました。その「運」に恵まれなかったら今の自分はいない。しかし、果たしてこのような「運」に巡りあって、掴むことができる人はどれだけいるのだろうか。そんなことを考えると、「支えを受けられるかどうかが運だけで決まってしまう社会はおかしい」と考えるようになり、孤独に悩む人々を支援するための行動を始めたそうです。

24時間困りごとを相談できるプラットフォームを立ち上げたり、菅政権の孤独対策の政策会議に参加したりと、着実な成果を残してきたのです。

とくに感銘を受けたのは、まず社会への鋭い視点です。

困っている人が自ら助けを求めるのではなく、社会の側からアプローチするべきだという視点に気付いたのは素晴らしいことだと思います。私を含めて社会がそれを意識し始めたのはコロナ禍ではないでしょうか。

そして、その気付きから行動を起こし、目に見える成果を出していること。25歳という若さでこのような大きな成果を残しているのは本当に素晴らしく、年齢を超えて心からリスペクトしたいと感じました。

○小泉氏の演説と若手への期待

次に登場した小泉氏は、会場に到着してから聴衆をしっかりと見渡し、手を振り、聴衆の年齢層などを見極めていたと思います。

開口一番、こんなにたくさんの人に集まってくれてありがとうございます。的な挨拶のなかに、「子供連れ」「たくさんの子供達」「買い物ついで」など、その場で得た一次情報を盛り込んで聴衆との距離をぐっと縮めていました。

自身の政治家としてのスタートが28歳だったことに触れながら、「もし大空氏が当選したら唯一の20代の衆議院議員になる」と語り、若い人材を応援する熱い思いを伝えていました。

信頼回復する信頼が自民党にはない、信頼を積み重ねていくしかない、なんて言葉は、手垢のついていない大空さんしか言えない。とも語り、政治に若い人材が必要であることを訴えました。

こうした大空氏の演説内容やキーワードを上手く織り交ぜ、連続性を持たせながらメッセージを伝えるその技術は、さすがの一言に尽きます。

自民党の選挙対策本部長という立場は、自分の意志に反したことをしなければならない「やらされ仕事」も多くあるのではないかと勝手に想像しますが、彼の演説からは自民党員として「自らメスを入れてでも信頼を積み重ねる覚悟が必要」との意志と、「若い人を応援したい」という小泉氏個人の強いメッセージが伝わってきました。

聴衆の年配層にもその思いは届いているようで、共感を得ている様子でした。

○最後に感じた政治のあるべき姿

政治は、社会の弱い立場の人々の味方であるべきです。

大空氏自身がその立場を経験し、今もその視点を持って行動していることに、彼の誠実さと力強さを感じました。

権力を手にすると、助けたいという思いがいつの間にか権力を行使することに酔ってしまい、見える景色が狭まってしまうことがあります。

しかし、大空氏はリアルとネットを通じて広くアクセスし、自身の強烈な実体験が彼の人格を形成しています。

そうした権力の罠に陥りそうな時でも、心のブレーキを持っているように思えました。彼の目を見て握手を交わした瞬間、その目には一点の曇りもなく、強い意志と真っ直ぐな思いを感じ取ることができました。

今回の演説は、政治家としてのメッセージだけでなく、人間としての真剣な姿勢を感じ取ることができる、とても有意義な時間となりました。

若い政治家、女性政治家が多く誕生し、多様な視点で日本の政治が動いていくことを願いたいです!

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釧路人おだわら
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