本屋に行きたい!
この前、視線誘導って単語を初めて聞いた。
漫画の話なんだけど…ね。
(なんかちょろっと調べたら、ビジネス用語?みたいなのが出てきて、あら!と、即座にUターン。)
特に教わったわけでもなく矢印が付いてるわけでもないのに、順にコマを追ってしまってるのは、その目の動きが一番自然な目の動きなんだからなんだと。(なんだ だらけだ。笑)
支障なく漫画が読めてるのは、そういうことなんだ。(どういうことなんだ?)
漫画家さんって、そのうえでどうしたら違和感なく、より期待を持たせたり、躍動感(だったっけ?)を持たせて読者を次のコマへ誘導するか考えて、コマの大きさやコマの中の絵柄を試行錯誤しながら描くんだって。
ほぉ!!ほぇ~!
しか感想が出てこなくて、ぼんやり特に何も考えずに、ストーリーを追って、笑ったり泣いたりしてる自分が申し訳ないような、いや、ちゃんと作者の意図に乗っかれてるじゃん!操られてるじゃん!と思って納得したり。
ふと思う。
視線誘導って小説とかでもあるんじゃないかなって。もうとっくに言われてるのか?知られてるのか?アタシが知らないだけなのか?
ま、いいや。アタシはさっき気付いたんだもの。
絵がないから視線なんて関係ないって話になるかもだけど、そうじゃないよなと。
文字から脳内に映像を浮かべますよね?
でないと、話が頭に入ってこないよね??
人物や風景なんかの物語に出てくるものには、細かさの違いはあれど、なんらかの描写がある。それを脳内再生しながら、文章を読み進めていく。
読んだ人の数だけ主人公にはビジュアルがあって、声があるんだと思う。
実写版になった時に、配役に対して賛否両論巻き起こったりするのが、そのいい例だと。
壺があったとする。
絵だと主役の壺とその周りの状況を一度に示すことが出来る。壺の形や模様は勿論、置かれている場所、灯の種類などなど。(いや、簡単でないのは分かってますよ、その他にも色々あるのは…。)
これが文字になった場合、何から説明する?どこに焦点を当てて話を進めていく?っていうのが、視線誘導になるような気がした。
絵のようにパッと見で状況を知らせることは、文字では無理。
主役の壺ことを先に事細かく書いてから周囲に話を広げていくパターン、反対に周りから主役の壺ににじり寄って行くパターン、全体をぼんやりと徐々に浮かび上がらせて行くパターンなどなど。他にもいっぱいパターンはあると思う。
結局ね、この視線誘導の仕方が自分の脳内再生のパターンと上手く噛み合うのが、好きな書き方・好きな著者ってことになる気がする。
心地よく読み進めて行くには、絵なり映像なりが脳内でスムーズに再生されることが大事。
え?ええ?何の話?誰のこと?何のこと?
なんて、何度もページ内を行ったり来たりするような描写にぶち当たったら、そこから先へ進もうという気が起きてこない。アタシの場合。
なんとなーくすらすら読んでいるうちに、少しずつ映像の輪郭がはっきりして来るようなのが好きなのかもって、最近思う。
本屋でジャケ買いして、読んでるうちに、「あ、失敗した」って思う著者の他の作品に手が伸びないのは、こういうことなのかな?って。
でも、たまにそれでも読んじゃう、面白いって思うような本もあるから、本選びって難しい…。
ちなみに、同居人は本を読んでも、絵なんて一切浮かんでこないそうで、文字が苦手だとのたまう。新婚当時、手始めに昼休憩に読めと言って、星新一を渡してみたけど、1ヶ月ほど頑張って無理だったと言われたことがある。苦痛なんだそうな。
とかなんとか言って、最近全く本を読んでない。大きな書店に行って、抱えるほど買って帰ってきたいなぁ〜。
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