
【OWB社員File #1】未来はこの手で開拓する!OPV事業部/岡崎 拓未さん
今回から長期的なコラムとして、株式会社小高ワーカーズベースを支えるスタッフを紹介する企画を行います。
記念すべき1本目は、
この春より新卒で入社し、WHO AM I?などで強烈なインパクトを与えてくれた、OPV事業部の岡崎 拓未 (おかざき たくみ)さんにお話を伺いました。

Profile
岡崎 拓未(おかざき たくみ)
宮城県仙台市出身の22歳。
山形大学人文社会学部をこの3月に卒業。
4月より株式会社小高ワーカーズベースにて、小高パイオニアヴィレッジの運営などに携わっている。
自他共に認める洋服好きで、一番好きなのはANREALAGE。
▽自己紹介イベントとして開催した、WHO AM I? #3のレポートはこちら

自分の基盤が分からないからこそ
ー入社のきっかけを教えて下さい
そもそもこの会社を知ったのは、Venture for Japan(以下VFJ)という就活エージェントからの紹介でした。洋服が好きなので、アパレル系の会社で就活を行っていましたが、面接に落ちるたび、自分のやりたいことなどが分からなくなっていき、このままでいいのかと迷うようになりました。
お世話になっている先輩がVFJの4期生で、VFJを紹介いただき、そこから門戸を広げていただいた結果、OWBと出会います。
OWBに決めたきっかけは、VFJ代表の小松さんと話す中でローカルビジネスをやりたい気持ちがあったことと、「空間」を大切に出来る人になりたかった時にOWBが一致したと思いました。
会社見学も兼ねて、小高区でイベントが行われている日に現地を訪れた際、独創的な世界を持つ人が多いなと思いましたが、ある意味そのクレイジーにはまったような感じです。

OWBに入社してからの3ヶ月間を振り返って
ー3ヶ月を振り返ってみて、いかがですか?
小高入りした3月30日以降、本当にいろんなことが起きました。
まずは小高入りした数時間後に、とあるツアーの夜ごはんに混ざることになりまして。
その時に”やっぱり”この地域は特殊だなと思いました。
入社してからの出来事は振り返ることができないぐらいに、忙しくまたいろんなことを経験させていただいております。
1ヶ月ごとで特徴を振り返るのであれば、
4月:この地域で何が起きているかを自分の目で確かめた
5月:わりかし地域の人との交流が多かった
6月:3ヶ月で12市町村を周り、やっぱり小高が好きだと気付いた
というような感じです。
4月はなにもかもが初めてだったので、
小高や南相馬、12市町村で何が起きているのか様々な媒体や体験を通して、情報を収集・自分の目で確かめていました。
5月・6月はゴールデンウィークで双葉町や飯舘村・いわき市などに足をのばしてみたり、
大熊インキュベーションセンターで行われた新人研修に参加して横のつながりを構築したり、
お仕事で商工会や、青年部の方などと交流したり。

この交流を通して、より小高や12市町村といった地域の解像度が上がった瞬間でもありました。
とはいえ自分にはまだ、12市町村すべては知らなくていいのかな、小高が好きだと気付けたな、と思っています。

ーVFJの6期生ということですが、研修プログラムはどうですか?
VFJの研修は4月の第2週目でみっちりと行われ、研修に行く前と行った後では、仕事に対する意識が変わりました。
4月第1週(研修前)は、仕事・現場に慣れるという意味でも目的という目的がないまま仕事をしていました。
2週目に行われた研修では、
社会人の基礎(ビジネスマナー)から起業や事業統括に向けて必要な知識など、5日間で非常に有意義な内容を学べました。
研修を経て、仕事とどう向き合うかや自発的に行動を起こすことの視点を身に付けられました。
実をいうと、研修に行く前・入社する前の3月に行われた社内全員で集まって行われた全社会にも参加していて、その時からこの会社は僕を受け入れてくれる場所なんだ、遠慮なく参加するぞ!と参加していましたが、
研修を通して、より会社の人間としての意識が芽生えました。
小高に土日はあれど休日はない
ー岡崎さんに見えている、「小高」とはどんな地域ですか?
世間的には、福島県南相馬市小高区は、原発の被災地であり、ひとつの過疎地域という認識であります。
これは3ヶ月間小高にいて、いろんな場に立ち合えた人だから言えることですが、
あしなみを揃えてイベントをやることがなく、思い思いに自己表現を頻繁に行っている地域だと。
小高パイオニアヴィレッジ(以下OPV)をひとつ切り取っても、
WHO AM I?や、iriserではガラスアクセサリーを、NCLではヨガや音楽ライブ。その周辺でも起業した人やなにかを自己表現という意味でやってみたい人、チャレンジしたい人が集まっている、と捉えています。
この地域を盛り上げたい・自己表現したいと想いを持って来る人が多い姿が、自然界における共存関係にも見えています。
いつしか、自分も何かやりたいなと思うようになり、また地域の人のあたたかさからもきっと応援してくれるのでは、と感じています。

未来をこの手で開拓する
ー今後、自社で成し遂げたい事/個人の夢があれば教えて下さい。
社内では、「起業」といえば小高だよねといってもらえる地域を創りたいです。
そのために、OPVのサービスを見直すなどの社内におけるOPVの営業力をつけて、上げていきたいと考えています。
「移住や起業に興味があるけど、いきなり小高に来るのはハードルがある」
という時にOPVがハブとなり、様々な経験や繋がりを生み出せるハコを創っていきたい、ハードルを下げていくために出来ることを提供していきたいです。
個人としては、
小高に来てもなお洋服好きは収まらないので、もっと洋服と関われる場を作るなど、行動していきたいと思っています。
が、アイデアは何もないので、経験豊富なみなさまからのご意見をお待ちしております!
編集後記
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
小高ワーカーズベースは2024年、創業10周年を迎えます。
10年というひとつの節目である本年、小高ワーカーズベースを支えているスタッフ・コミュニティメンバーに迫るインタビュー内容を企画しました。
今後も定期的に発信していくので、ぜひお読み頂けると嬉しいです。
(編集:小高ワーカーズベース広報 中村)