第6節 浦和レッズvs横浜F・マリノス 2019.04.05(完全マリノス視点)
スタメンはこちら。
◼️浦和の守備
浦和の守備に対する第一印象
「え、いいの?」「やるよ、やっちゃうよ」
あくまでイメージ図だが、最初~第2レイヤーに4人配置でもボールを運べちゃうので、第3レイヤーで多めに人を使えたのも大きかったと思う。
◼️ギャップだらけ
アンカーポジションに入った天野がCB間に降りる。喜田に引き寄せられ2列目にできたギャップにマルコスJrが降りてきたり。
浦和2トップがマグロならドリブルで運ぶよ、運んじゃうよ。2列目が釣れたらその裏の三好へ。
天野→三好への縦パスを畠中に落として逆サイド広瀬に展開したり。
喜田の素晴らしい体の向きとパスの方向→ライン間でバッチリ浮いているマルコスJrへ→浦和CB+SBを釣り出し裏の仲川へ。
逆足でも蹴れる縦パス製造機に対してあまりに無防備。前半30分までだが、左WGとしてインサイドに入るマルコスJrのポジショニングが効果的だった。これは鳥栖戦と大きく違うところ。
浦和2列目青木が三好を深い位置まで追いまわして4-3-3っぽくなるのはいいとしても、青木の抜けた2列目はおっぴろげのままのため広瀬がどフリー、天野もどフリー。逆足でも蹴れる縦パス製造機に対してあまりに無防備。
天野の降りる動きで手軽に作れるギャップ。
これはいかにも!なシーン。浦和2列目は菱形っぽい配置でスカスカに。大きなギャップに降りてきた9番なのに偽9番に釣られる槙野、の裏を狙う天野。
これは「浦和ビルドアップ→ロスト→パギに戻してマリノスビルドアップ」のシーンだが、浦和の攻→守の切り替えはこれで大丈夫なんだろうか。
浦和2トップは何もしてこないので、ここまでドリブルで運べる。9番なのに偽9番に釣られるマウリシオの裏は使えなかったが、縦パス製造機に対してあまりに無防備。
松原→三好のシーン。SB通常配置+天野が右へ出張。気付いてるけどどうしようもないマルティノスの裏で数的優位+位置的優位な三好。
◼️左のトライアングル
エジガルの故障もあり30分の短い時間だったが、前節に指摘させていただいた左のトライアングルは良いバランスになっていたと思う。
天野が降りて受ける動きが多いのは前節までと変わらなかったが、代わりにマルコスJrがインサイドに入るシーンが数多く見受けられ、チャンスも多く作れていた。
◼️9番なのに偽9番
エジガルと李忠成を故障で欠くという非常事態だったが、9番なのに偽9番で起用されたマルコスJr。エジガルよりもサイドに流れ、ときにはボランチの位置まで降りてきた。
降りる動きで浦和CBを釣り出しチャンスを作れていたし、ゴールも決めた。及第点どころか、偽9番としてもストライカーとしても申し分のない活躍だった。エジガルと李忠成にとっては、思わぬライバル出現となるかもしれない。
◼️PPAP
PPAPとは、
P:パギの
PA:パネェ
P:パス
の略である。ピコ太郎ではない。
パフォーマンスは鳥栖戦より素晴らしかったと思う。さすが飯倉からスタメンを奪った男。Jリーグの外国籍選手出場枠拡大万歳案件。29歳にして今後の成長にも期待大である。伸び代ですね。
◼️感想
端的に言うならば、マリノスに対して何も対策がなければこうなりますよという試合だった。が、それ以上に、これだけ絶望的な人数の故障者を抱えながら、むしろ希望を抱かせてくれるマリノスに感謝。本気で感謝。
そしてパギとボンバーを産んでくれた埼玉に、李忠成と広瀬を育ててくれた浦和にも感謝しつつ、締めはクリリンの気円斬で。
To Be Continued
(名古屋戦へつづく)
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