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予防のキュレーション _11/08_

【1__起】 こどもが病気をしないようにと、普通の母親なら「妨げ反射」をするものだ。

出発前夜に夜中の咳で何度も目覚めながら、原因(小雨のバス停で30分待ち? スマホデビュー準備の興奮?)とか、後悔とか、不都合とかに思い当たりながらまた眠ってしまうのは楽観か怠慢か? 毛布1枚の追加はもちろん生姜湯なんかとてもできなくて。

たまたま独り寝だからこういう経過になるのだが、こどもや家族が咳をしている場合には、けっこうすばやく手当がされ易い。「ああ、こどもが幼稚園の庭で小雨の中30分遊んで、汗かいたな」(バス停の前は幼稚園でこれを見ていた)といった原因に思い当たって、この咳は「警告」か、それとも、のどや気管や肺の炎症か見極める。


【2__承】 さて、研究員ジャーヌの場合は「寒いですよ、という警告」で済んだようで、結局、たまたま洗って干してあったガーゼマスクを着けて寝て、5時に起きられた。

[追加]◇ 服装に見る「予防史」

「裸の猿だったホモサピエンス」が、途中でイチジクの葉っぱを身につけたらしかったり、北国の王は毛皮をまとって多分とても臭かったり、文化圏では皮膚も鋭敏化して支那服・和服を経てシルクロードの絹物語が書かれたり。それに並行して、前線用の軍服産業が王手になったりしながらも、服装のルールはけっこうシビア。学校や職場の制服は宗教服に似て見える。 赤十字等がアフリカへ持ち来んだ「もう着ない服」を黒人の女の子が着ているのは悲惨と思うアメリカ人女性が自作のアフリカ服を送るのは最新のキュレーション。おお、「服装史」という学問分野がある! その「服装史」を「予防」とか「妨げ合い」として分析すれば、ということ。

「ジャーヌダルクが男装していたことの罪状」はあのすごい宗教服を着ていた人々からすると「悪魔的」だったのだろう。ここら辺と比べ合わせると、 服装にはっきり見える「予防効果」のアナログ性に驚かされるではないか。

きょうびは、アパレル産業の思いのままに若い女の子が最新デザインのピッチリGパンで8時間過ごしている時代が来たけれど。 裸のまま生存してきた民族が西洋人に服を着せられただけで滅亡した事実*に学ぼうよ。 (*名前は覚えていなかったので、検索、追加。→ 南極に近く寒いパタゴニア地方に暮らしていたヤマナ族)     下のリンクは MUSEO YAMANAに行った人のブログ。洗濯という名の「予防活動」を知らなかったようで。「臭い!」と騒がなかった民族と想像できるし。(アメリカ・インディアンに「病菌付き毛布」を配布したという「戦略」を連想。これもそのうち要確認)

http://ameblo.jp/keikolapan/entry-11709899477.html


【3__転】 「妨げ合い」、制限、制約、制止、攻防、防衛、防御、防止、そして予防がテーマだけれど、さて空港で。

飛行機が発つ前にケータイの電源を切るっていうのはこのどれに当たるのか知らないまま習慣的にやってきたけれど、スマホは、どうしたらいい? 

ビジネスクラス担当で手持ち無沙汰にしていたイケメン職員(無関係の航空会社)と目が合って、「実は昨日買ったばかりのスマホで」と言ったら、航空機モードにセットしてくれた。


【4__結】 そうか、機内で電源切らないでスマホを使っている人達はこれなのねエ でもこれでは、乗務員による通路を歩きながらのコントロールは難しいのではないか? ビジネスクラスだと「テーブルを仕舞って」さえ言われないのが後ろから丸見え。「危険予防」もアナウンス通りシステマチックではないのよね。「妨げ合い」の「攻防」の中で、「見逃される」のは誰でも好きなはずだから、予防ってのは、いい加減になって不思議はないことね。 ヤマナ族にも最後の生き残り女性がいて、ヤマナ語使用の最後の一人だそうだ。


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