見出し画像

#933 打席に立ってバットを振る経験をいくつしているか

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

毎朝、収録をしているんですけれども、毎朝同じ時間に収録をしていると、
最近は、日中は激熱じゃないですか。そんな中でも、朝はちょっと秋の雰囲気、そして少し爽やかな涼しさを感じられるようになったなと思っております。
あんなに鳴いていたセミが完全にいないですし、ともすれば、リンリンと、秋の虫っぽい声も聞こえてきている今日この頃です。
そんな火曜日ですけど、今日は最近の出来事から考える小田木所感を、皆さんと共有しながら放送にしたいと思います。

スタートアップウィークエンドにコーチとして参加させていただいて感じたこと

まず、最近、どんなことがあったかといいますと、皆さん、スタートアップウィークエンドというイベント、およびそのコミュニティをご存じでしょうか。
スタートアップウィークエンド、スタートアップのウィークエンド、週末起業なんですよね。
スタートアップウィークエンドの公式サイトの情報を読ませていただくと、スタートアップウィークエンドは全世界で7,000回以上開かれ、世界中で50万人以上が参加しているスタートアップ体験の名前です。金曜日の夜から日曜日までの54時間で仲間づくりをしながら、事業のプロトタイプを作り、仮説検証を回し続けます。そして挑戦する人たちが集い、支援するコミュニティの名前でもあります。
こんな感じで金曜日の夜から日曜日までかけて、集まった人たちの中で仲間を組んで、そして日曜日の夕方にビジネスプランをプレゼンテーションできるように、ギュッと凝縮した時間の中で準備をしていく、そんなイベントなんですね。
こういう場を作って機会を提供したいという主催運営の方々と、そしてこういう機会をもっともっと生み出したいというスポンサーの企業と、そしてこの機会にチャレンジしたいという参加者で、本当に盛り上がっている熱い取り組みです。
スタートアップウィークエンドの浜松のイベントが、先月8月に開催されまして、そして浜松のおとなりの磐田で開催されたスタートアップウィークエンドが、この週末に開催され、私はご縁をいただいて浜松と磐田にコーチという役割での参加をさせていただきました。

私は、今年が初めてスタートアップウィークエンドにご縁をいただいたのですが、まず驚いたのは、こういう場を作って地域を盛り上げたい、興味がある人たちに良い機会を提供したい、こういう熱い企画運営者がいて成り立っているイベントなんだなと思います。
それぞれ10人前後の運営者や支援者が集まって、この企画を動かしている。
地域の人だけじゃなくて、首都圏とか、いろんなエリアで、スタートアップウィークエンドを進行していく、ファシリテーションを担う人がいて、地域外からもいろんな方が関わって成り立っている。そんなイベントなんですよね。

参加者は、本当に結構幅広いなと思いました。
学生から、たぶん4,50代のビジネスパーソンまで。一番多いのは、20代30代ですかね。
それだけに、熱気があるなと思います。
男女比も、ちょうど半々ぐらいかな。
当然一人で参加してくる方が多いので、ここで自分はどんな人なのか説明をしながら、こんなアイデアを形にしてみたい、もしくは、そのアイディアを一緒に形にしてみたい。一日目にこんなアイデアの棚を共有しながら、誰とどんなビジネスを進めていきたいか?これでチームができあがっていくという、そんなシステムなんですよね。

コーチという役割は、この3日の中で2日目に関わります。
グループを組んで、ビジネスアイデアを形にするというプロセスがスタートを切っているんですけど、その途中経過で、そのアイデアとチームに対してフィードバックをして、3日目にプレゼンができるいいアイデアが形になる状態に貢献していくのが、コーチという役割です。
このイベントの2日目の実況ですけれども、一カ月ごとに2回以上関わらせていただいて、なるほど、そういうことかと思ったんですけど、2日目は結構しんどそうなタイミングです。
このアイデアでいこーぜ、チームを組もうぜといって、一日目にスタートを切りながら、2日目ってだいぶ煮詰まっているんですよね。
いやいや、こんな状態で明日のプレゼンができるのかよみたいな感じで焦りもあるし、本当にこのまま進んでいいんだろうか、もっと言うと、このチームに自分が関わってよかったんだろうか、このメンバーで最後までいけるかなとか。こういう焦りと葛藤が渦巻いて、それでいてことが進まない。
これが2日目なんですよね。
複数の会場に関わっている運営の方に聞くと、こういうもんなんです、だいぶしんどく感じるのが2日目なんですということなので、たぶん結構山場なんですよね。
もっと言うと、リアルビジネスで新しいことを始めるのも、こういう停滞や焦り、暗中模索的な機会がリアルにありますので、週末起業とは言いつつも、リアリティそのものだなと感じながら、拝見をしました。

フィードバックは、もちろん応援したいという気持ちをベースに置きながらも、「バンバン、アイデアをたたいてください」「厳しめのフィードバックをください」ということで、愛のある鋭いフィードバックを、5人ずつぐらいのコーチの皆さんが一生懸命していく。
その中の一人を経験させていただいきましたが、私自身もすごくいい経験をさせてもらいました。

参加している人たちは、打席に立ってバットを振っている

その中で思ったことなんですけれども、改めてここにいる人たち、週末起業したいと考えて集まっている方たちというのは、打席に立ってバットを振っているんだな、そんなふうに思いました。
例えば、「自分でビジネスプランを考えるのって」とか、「新しいアイデアをチームで形にするのって」とか、もしくは、仲間と組んで何かするって、つい私たちは、「大変そう」とか「おもしろそう」とか「できそう」「できなそう」とか、「自分に合ってそう」「合ってなさそう」とか、想像と予測、もしくは、誰かが言っていることから「こうなんじゃないかな?」と思いながら、コメントをしちゃうじゃないですか。
でも、それってやっぱり想像なんですよね。
さらに、本チャンでそれをやるというのは、いろいろ難しい経験が必要だったり、機会が必要な部分があるけれども、小さく試せる機会がある。
それがスタートアップウィークエンドだということで、どうなるか分からないけれども、とりあえず参加して、打席に立ってバットを振ってみようと言いながら、やっている方たちなんだなと思いました。

1回当てるために、10回打席に立つ。ってことはなかなか当たらないって、普通のこと!

私自身には野球の経験はないですけれども、打率って、ちょっと調べてみると、プロ野球選手で平均すると、2割5分。そして選手生活において、3割を大きく超え続けるバッターが一流だと言われている、そういう世界だということなんですよね。
プロでさえもそれであれば、私たち普通の人がバットを振ろうもんなら、10回打席に立って、最低3回振りまくって、2回当たれば上出来。
もっと言うと、一回当てるために10回打席に立って初めて当たるかどうか。
これが私たちのリアルということですよね。
私は、これは野球だけじゃなくて、仕事も生活も勉強も、いろんなリアリティがこんなもんじゃないかなって思います。いい意味でこんなもん。
でも、つい私たちは一回でうまくいくことを期待しちゃうじゃないですか。
その一回目でうまくいかないと、落ち込むじゃないですか。
これって自然の摂理から反しちゃっていますよね。
一回当てるために10回打席に立って当たるかどうかだということであれば、まず10回打席に立たないことには、当たるかどうかも分からないし、それが一回打席に立って、一回バットを振るだけで当たったなんて、ミラクル、もしくは、ファンタジーの世界なんだな。
そうとらえていいと言えそうだなと思いました。

バットは振らないことには当たらない

だから、スタートアップウィークエンドで結果はどうなるか分からない。そして、何か得られるかどうかも分からないけれども、打席に立つ、バットを振りまくる。そんな方たちを、熱いな、すごいなと思いましたし、そういったバットを振る機会を一人でも多くの人に届けよう、手を挙げる人には、誰もが打席に立てるようにしようといって、こういう取り組みを地域地域で開催されている運営メンバーやスポンサーが本当にすごいなと思いました。

余談ですけど、昨日、うちの長女ちゃんが「なんか塾の先生に質問ってできないんだよね」とつぶやいていたので、たぶん彼女なりに、どう質問していいのか分からないとか、こんなことを聞いて××と思われたらどうしようと、
いろんな心配もあったと思うんですけれども、とにかくバットを振りまくってこいと、バットを振らないことには当たらないし、世の中、10回振って、やっと一回当たるかどうかだから、とにかくバットを振ってきていいんじゃない?そんな話をして、「何を言っちゃってるの?この人」みたいな目で見られたのも、昨日だったなと思います。
でも、たぶんいつかその意味がきっと分かるんじゃないかなと思いますし、改めて私もバットは振らないことには当たらない一回当てるために、私たちは10回打席に立つんだ。そう思いながら、これからもバットを振りまくる人生でいこうかな。
そんなことを感じさせていただいたイベントでした。
ご縁をいただいた方、そしてここで頑張っている方、本当にありがとうございました。

ということで、今日の放送は以上です。

皆さん、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜
び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
*スクラ公式HP|https://schoola.jp/
*Facebook|スクラ|https://www.facebook.com/schoola.jp
*Instagram|@odagitomoko|https://www.instagram.com/odagitomoko/
*Twitter|@odagitomoko|https://twitter.com/odagitomoko
*YouTube|小田木朝子の今日のワタシに効く両立サプリ*スクラ|