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#1236 仕事の”ポーズ”をやめる勇気

おはようございます。
小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで私たちの仕事の景色を変えるためのの日々に役立つヒントをお届けします。

今日は水曜日です。
台風の接近でしばらく忘れていた日差しの暑い夏が戻ってきたなという感覚です。
でも9月。
一般的なシーズンよりももしかしたらちょっと早目かもしれないですが、私がはまって、わが家で大量に育てている観葉植物および多肉サボテンたちの、のびにのびた夏の剪定と、そして秋に向かっての植え替えをスタートしています。
園芸店に土を三袋を買いにいき、かつつい思い余ってまた植物を買ってしまうなんていう、家族に突っ込まれまくりの日々を過ごしています。
皆さんの最近の沼ライフはいかがでしょうか?

9月10日HRライブ、いよいよ目前★

今日は、まずお知らせをさせてください。

続きはぜひVoicyでお聴きください。

仕事の中でついとっちゃうポーズ

今日は、最近、考えたことを小田木所感にまとめて放送としてお届けしたいと思います。
タイトルをつけるとしたら、「仕事の本質性を下げてしまうポーズに自覚的になろう」こんな感じですかね。
何をきっかけにこのテーマについて考えたかというところなんですけど、とあるメンバーと1on1をするの中で、最近、考えたことや感じたことを深堀っていったら、なんと私たちは仕事の中でついポーズをとってしまうことがある、こんな気づきに至りまして、今日の放送に選んだという話です。

まずポーズですが、ポーズをとるといえば、カメラに向かってポーズを取る、これはよく使うポーズですよね。
このポーズというキーワードは、特定の姿勢をとることなので、これ自体には特にネガティブな意味はないと思うんですけれども、仕事の中でついとってしまうポーズみたいな切り口で分かりやすい表現かなと思いますので、今日はポーズというキーワードを使って、何を考えたか話をしたいなと思います。

仕事の中でついとっちゃうポーズ、こう聞いた時に、何か具体的に思い浮かぶものはありますか?
例えば、とりあえずリアクションだけしておこう、これは日常によく顔をのぞかせるポーズじゃないかなと思います。
あとは例えば、参加の意味は分かってないけどとか、自分が参加する腹落ちはしてないけれども参加する会議、これはまさにとりあえず参加しておくかというポーズですよね。参加しましたよというポーズをとる。
あと例えば、もう決まっているけれども、形式上聞く意見。これもポーズですよね。意見を取り入れて何かを変えるという気はさらさらないんだけれども、とりあえずあなたの意見も聞きましたよという形だけでもポーズをとっておくか、こんなものもありそうですよね。
あとはどうでしょう?やることが目的化するアンケート。どう活用するか?とか、それを生かして何をするかは特に決めてないんだけれども、ちょっと声だけでも聞いておく、こんな感じなのもポーズと言えると思いますし、あとは実現できるとは思ってないけれども、それっぽく立てる目標。目標を立てて頑張っているっぽいポーズをとる、こんなのもあると思うんですよね。

メンバーとの1on1の中では、仕事の中でふと浮かんだ発想から、過去に自分
がそういうポーズをとる人たちが嫌だなと思っていたにもかかわらず、自分もちょっとポーズでもとっておくかという発想が浮かんで、思わず立ち止まったみたいな、そういった心の機微を一緒になって振り返ったというところから、「ああ、ポーズをとるということは、ついしちゃいそうになったり、なんならしちゃうことってあったよね」そんな話の中で出てくるポーズです。

ポーズをとることは、それなりに時間や労力を使う

どうでしょう、皆さん。
こういうことをとりあえずしておこうと思っちゃったり、流れ的にしてしまうことはないですか?
ポーズをとることは、それなりに時間や労力を使うんですよね。
意味は分かってないけど参加する会議にしても、もう決まっているけど形式上聞く意見にしても、やることが目的化するアンケートにしても、それなりに時間や労力を使うんだけれども、結果につながることはほぼないじゃないですか。
ちょっと本質とは違うところに目を向けながらやっていることになるので。
ただ、このポーズの魔力というのは、ポーズをとると自分も安心できるんですよね。
とりあえず姿勢は見せたぞとか、とりあえず反応したぞ、とりあえず行動はしているっぽく見えたぞ、ということで自分も安心できるし、なんなら周りにもポーズを求めちゃうことだってあるんじゃないかなと思うんです。
「もうちょっとやってる感を出してよ」みたいな感じだったり、「少なくともリアクションをしてよ」これもポーズを求めちゃう一端かもしれないですね。

こうやって聞いてると、「ポーズだよね」とか、「それは本質的じゃないよね」と思うじゃないですか。
でもポーズの怖さというのは、こういうことを続けていくと違和感が消えていくんですよね。
最初のうちは「これって本質的じゃないよな」と違和感を持ちながらやっているかもしれないですけど、続けていくと違和感が消えていく。
ポーズをとることが普通になっていき、そのうちともすれば、「むしろ仕事ってこういうもんだ」とか、「これも仕事の一端だ」みたいな感じで思ってしまうようになるのが、ポーズの一つの怖さかなと思います。

ポーズをやめると、頭も気持ちもめちゃくちゃすっきり!

これを言って何になるの?というところなんですけれども、私たちは「これはポーズじゃない?」と思った時に、やめる勇気を持とう、そういう話ですよね。
ポーズをとろうとしちゃったなとか、ポーズをとることを求めちゃったな、ということもあるかもしれないですけれども、ポーズだと気づいて、「これはやめるか」とか、「そこは本質的じゃないから、そこじゃないよね」という選択ができればいいんだなと思います。
ポーズをやめる勇気と言いましたけれども、勇気だと思うので、一人より二人、二人より三人、三人よりチーム単位で、「もうポーズは取らなくていいよね」とか、「やめようよ」そういう感じで広げていけるといいなと思います。

じゃあ、どうやったらポーズをやめられるのか?そこについても考えたんですけれども、一つはポーズに自覚的になることが、たぶん第一歩かもしれないですね。
つい無意識のうちに、むしろ自然に、当たり前、普通だと思ってやっちゃうようになるかもしれないですけれども、振り返ると「これはポーズだったわ」とか、はたと気づいたときに、「いや待てよ、これはポーズじゃん」と思える、自分で気づける、もしくは仲間と気づき合える、そういうところがポーズをやめる一歩になるかなと思います。
そういう意味で、1on1みたいな立ち止まって振り返る機会というのは、結構有効だなと思います。

もう一つは、ポーズかどうかの判断基準は、「そもそも何のために?」とか、「どうなればいいんだっけ?」という、目的に対してそれが適切かどうか、それがいるかどうかというのが、ポーズであるかどうかの判断基準だと思いますので、至極当たり前の話に行き着いたというだけかもしれないですけれども、改めて目的思考というのが私たちに欠かせないんだなと思います。

私もポーズをとってしまっていたことがありますが、一つポーズをやめると、本当にすっきりするんですよね。
「もうちょっと姿勢を示さないといけないかな?」と思ったり考えたり、それに時間を使っていることから、心が自由になるんですよね。
心が自由になって頭がクリアになると、本当に考えるべきことに頭も使うし、「目的のためにどうするのが一番いいんだっけ?」みたいな感じで考えるべきことに頭を使えるようになりますし、大事なこと、すなわち成果につながることにちゃんと時間を使っていくということにもつながると思いますので、実は一度やめるとめちゃくちゃすっきりして自由になって頭がクリアになる。
この体感を知ると、むしろポーズをやめることがやめられないというようなサイクルにも、私たちは選んで進んでいけるなと感じております。

ということで今日は、最近、考えたことから「仕事の本質性を下げるポーズに気づいてやめる勇気を持とう」そんな話をさせていただきました。
ポーズをとる自分も、ポーズをとってしまう相手も責めずに、なくしてこいよ、みんなでやめていこうよ。そんなふうに一歩前進するといいなと思っています。

ということで、お聴きいただきありがとうございます。

それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子(おだぎともこ)プロフィール

人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
“気合・根性・長時間労働の働き方を変えるヒント”をnoteとVoicyで毎日配信中。
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