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#525 帰省して考えたこと〜会社員として見える景色は世界の一部〜

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、一生もののスキルが使えるレベルで身につく、オンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今日は、5月3日の火曜日になります。
大型連休真っ只中の方もいらっしゃるかと思います。
私も今日は祝日につき、仕事をお休みしております。
去年のゴールデンウィークは、Voicy放送を聴いてくださる方もいらっしゃらないでしょうしと思って、私もちゃっかりお休みをさせていただいたのですけれども、今年はもしかしたら連休中もルーティンで聴いてくださる方がいるかもしれないということで、通常放送にチャレンジしております。
この放送をお聴きくださっている方々、どうもありがとうございます。

今日は、どんな放送にしようかなと思ったのですけれども、大型連休っぽく、私が県内の実家に帰省した話を放送させていただければと思います。
この時点でピンときた方がいるかもしれません。
そうなんです。今日は特にオチも学びもありませんので、ふーんみたいな感じで、ゆるく聴いていただければと思います。

そこはかとない帰省日記

帰省がテーマなのですけれども、こういう大型連休の帰省、皆さんはどんなイメージがありますか。
今年は三年ぶりにコロナ規制がない連休ということで、結構移動も活発だというニュースを拝見するのですけれども、例えば、久しぶりに会う家族や両親に大歓迎されるとか、おもてなしされるとか、久しぶりに実家に帰って、「ああ、やっぱり実家ってくつろぐ」そういう帰省もあるかと思います。

ただ、我が家の、特にゴールデンウィークの帰省は、そういう感じじゃ全然ないんですね。
どんな規制かというのを、かいつまんでお話できればと思うのですけれども、まず一つ目は、超絶繁忙期なんですよ。
私の実家は、静岡県内にあるお茶農家でして、私は今は静岡県浜松市在住なのですけれども、実家は、高速も含めて、車で一時間弱の所にあるお茶産地になります。
静岡といえばお茶のイメージがある方もいると思うのですけれども、本当にお茶だけで生計を立てている、バリバリのお茶農家になります。
私の父で三代目。
私の弟が稼業に入ってまして、弟の代になると四代目という感じの生粋のお茶農家です。
さらに、お茶畑、茶農園というものがあって、お茶を加工する荒茶工場というものも運営しておりまして、自分たちでお茶畑でお茶を栽培し、さらに荒茶工場を運営して、ここでは10件以上のパートナー農家さんのお茶を加工するという工場併設型の農業をやっております。

たぶん一般のニュースにも、このゴールデンウィークの頭ぐらいに、新茶のシーズンやってきました、そんなニュースがたまに流れることあるがと思うのですが、ゴールデンウィークを中心に展開される新茶シーズンが、たった三週間足らずで一年のほぼ大半の収入を稼ぎ出すという。
会社員からすると信じられない。
一方で、茶産地からすると、本当に緊張高まる真剣勝負の場になるんですね。
昔からよく、お茶産地の実家に帰るというと、「そうなんだ。お茶摘みとかやっちゃうんだ」みたいな感じで言われたりするのですけれども、まるでイメージが違います。
農園に関しては、完全に機械化が進んでいて、広大なお茶畑の中を常用型の自動茶刈機でガンガン刈っていきますし、茶工場に関しましても、今は24時間操業で、お茶製造工程の中にある、蒸す・揉む・乾燥させるという膨大なプロセスがあるのですけれども、このそれぞれを機械を動かしながら、人の感性だとか、手の感触で仕上がりを確認しながら微調整していくという、完全にプロの職人の世界なんですね。

そうなると、超絶繁忙期なのですけれども、私たちド素人がふらっと帰省しても、畑にも工場にも全く手伝えることはないんですよ。
じゃあ、なんで帰ってくるの?というと、それでも、こういう環境で育った身として、超繁忙期を見ないふりして遊ぶってなかなかできないんですよね。
なので、たった一泊二日ですけれども、帰って、一応この環境をリスペクトしながら、手伝えることといえば、例えば、離れの掃除とか、犬の散歩とか、子どもたちが食べるお昼のマクドナルドの調達とか、そんな感じなのですけれども、わずかでもお手伝いができればということで一泊二日で短くささっと帰っているという、こういった生活を毎年続けております。

ゴールデンウィークの我が家の帰省の他の特徴二つ目は、以前この放送でも取り上げたかと思うのですけれども、築60年以上経っている私の古い古い実家なのですけれども、弟ファミリーが、ものすごいフルリノベーションをかけて、昔住んでいた実家の姿は、すでに激変しております。
なので、私にとっては、「ああ、やっぱり実家ってくつろぐ」みたいな空間は、もう全くなくなっていて、ぶっちゃけ居場所はほとんどありません。

そして、子ども達も一緒に帰りますので、孫はどうか?というところなのですけれども、我が家の実家にとっては、孫も全然珍しくないんですよね。
弟ファミリーは、子ども達が4人おりまして、今回はいませんでしたけれども、私にもう一人弟がおりますので、二番目の弟の所にも、2人子どもがおりますので、孫は全然珍しくなく、我が家のキッズちゃんたちも、大勢のうちの一人なんですね。
加えて、我が家はスーパードライ家系という。
もちろん父は、クールなりにも喜んでくれますけれども、そんな一風変わった帰省なんじゃないかなと、自分でも客観的に思っております。

会社員として見える景色は世界の一部

最後に、私自身が実家に帰って思ったことを、少し共有したいなと思います。
なんていう感情で表現したらいいのかなと思うのですけれども、悲しいでもないし、嬉しいでもなくて、どっちかというと、しみじみだったり、そこはかとない。なんとなくはっきりしなくて、曖昧な感情なんですけれども、こんなことを思います。
一つは、私が会社員として見ている景色って、やっぱり改めて世の中の本当にごく一部なんだなって思います。
例えば、会社員として労務管理があるじゃないですか。
残業代とか、インターバルとか、有給とか、いろんな労務上のシステムがあると思うのですけれども、実家の家業を見ていると、超繁忙期は工場が24時間動いてますし、シフト制でもないので、例えば、工場担当の弟は、ほぼほぼ24時間、蒸し工程の前を離れないんですよね。
一泊二日帰っていて、弟と話をするのは、蒸し工程の前に行って交わした一言二言のみ。
さらに、事業をやっていて、これが親子で家業って、やっぱり私には想像のつかない大変さがあるんだろうなと思います。
これもどっちが良い悪いではなくて、いろんな世界が存在するんだなって思います。
例えば、会社員であるという自分が見ている景色とは、ルールも違うし、価値観も違うし、そこで必要になる知識も違うし。
何もかもが圧倒的に違うんだなって思います。
なので、つい私自身も、今見えている景色、今いる世界が、本当にすべてだと思っちゃうのですけれども、いやいや、違うよ。それはいろんな世界とか環境がある中の、ごく一部なんだよと、いつも思わせてくれる実家だなと思います。

人よりも物や景色は圧倒的に長生き

もう一つ思うのが、変わるものもあれば、一方で、変わらないものもあるのですけれども、私は実家に帰るたびに、人より物とか景色の方が圧倒的に長生きなんだなと思います。
実家はフルリノベーションしちゃって、当時私が住んでいた頃の面影は、ほとんどないのですけれども、それでもリノベーションなので、例えば、天井にかかっている梁だとか、家を支える柱というのは、当時と全く同じ色で、そこに残ってるんですよね。
その下に広がる景色も、そこにいる家族も、全く違う顔ぶれになっているにもかかわらず。
外に出てみれば、変わった景色もあるのですけれども、パーツパーツは私が子どもの頃から知っている景色のまま残っていたり、でも、そこにいる人の顔ぶれは変わっている。もういない人もいる。
伝わりますかね?
悲しいでも、嬉しいでもない、なんか不思議な気持ち。
そんな気持にさせてくれる実家だなと思っています。

皆さんは、連休に帰省されましたか?
帰省の中でどんなことを考えていらっしゃいましたか?
よかったらコメントもいただければと思います。

私の帰省を垣間見ていただく、そんな放送をお聴きいただきありがとうございます。

今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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