#545 頭では分かっているけど、出来ていないことを突いてくる子どもたち
おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、変化の時代のビジネススキルが描けるオンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。
#子どもたちから学んだこと
今日は、Voicyさんが全体で展開されているハッシュタグ企画に合わせて、放送させていただこうかなと思います。
どんなハッシュタグかというと、『 #子どもたちから学んだこと 』。
毎週、「そう来たか」というハッシュタグをお題に出してくれますよね。
我が家も、長女ちゃん、次女ちゃんがおりまして、出産からカオスというか、笑いあり、涙ありな日々を、今の時点で一旦振り返ってみて、どんなことが言えそうかなと考えてみました。
一言で言うと、親を成長させてくれる超スパルタな子ども達だなと、そんなふうに思っています。
皆さんはいかがでしょうか?
先週の放送で、『手放すと仕事が楽しくなる思考3選』というタイトルで、”正解主義・完璧主義・比較主義”といった、つい大事に抱えてしまう、前提に置いてしまう考え方を手放すと、仕事ってもっと楽しくなるよね、みたいな放送させていただいたのですけれども、私は実は、”正解主義・完璧主義・比較主義”を強烈に手放すきっかけになったことって、出産して、仕事でも家庭でも、今までの常識だとか価値観が、全然通用しなくなったという経験があったことが、私の場合は結構大きいなと思っています。
例えば、産む前は、「仕事もちゃんとやりたい。」、「良い親でいたい。」、さらに、「パートナーにとって、良い妻でいたい。」こんなふうに思っていたのですけど、全部完璧は無理じゃん。全部100点満点って無理なのよと教えてくれるのって、やっぱりこういうタイミングですよね。
できない自分を受け入れて、誰かと比較することを受け入れて、どこかに正解があるんじゃないかと思いながら、「これってあってるかな?間違ってるかな?」こういった考え方を全部手放したときに、すごく生きやすくなったし、仕事も見える景色が変わったなと、そんなふうに思った経験があります。
出来ていないことを突いてくる子どもたち
今日は、テーマは『子どもたちから学んだこと』ですけれども、私が一つ思うのは、頭で分かっていること、「そんなん分かってるよ」と思うことが、「まだまだだよね」、「できてないよね」ということを、ガンガン子どもたちが突いてきてくれて、さらに、大人として成長する事を指導してくれてるなと、そんなふうに思います。
具体的なエピソードをいくつか紹介できればと思うのですけど、まず一つ目は、頭で分かっていることが、”相手を尊重しよう”、”自分の価値観を押し付けてはいけない”これって私たち大人だと、「分かってますよ、そんなこと。」って感じるじゃないですか。
「相手を尊重しなきゃだめですよね。」、「相手に自分の価値観を押し付けてはいけないですよね。」頭ではめっちゃ分かっているのですけど、やっぱり難しいんですよね。
我が家の長女ちゃんは、中学生なのですけれども、お弁当を毎日持っていくんですよね。
以前からこのVoicy放送ではちょっと紹介してますけれども、我が家の長女ちゃんは、私に輪をかけてズボラちゃんなので、毎日のお弁当箱を、次に使うまで洗わないんですよ。
帰って来てカバンを置いたら、一旦お弁当箱は忘却の彼方。
なので、金曜日のお弁当箱が洗われるのは、最短で月曜日の朝。
ちょっと思わず眉をしかめますよね。「夏とかどうなっちゃってんの?」みたいな。
よく、朝に長女ちゃんがお弁当箱を洗いながら(一応自分で洗うのですけれども)、「あれ?トマトのヘタが黒くなってる。」、「いや、それはカビっていうんだよ。」そういったやり取りが、日常茶飯事なのですけれども、その傾向が露見した時は、私も夫もやんややんや言うんですよ。
「お弁当箱は、その日のうちに洗おうよ。」夜の段階でも、「洗った?洗った?長女ちゃん、洗った?」こうやってつっこみ、さらに、3日後に洗っていると、「なんですぐ洗わないかな?」みたいな感じで、チクチク嫌味を言う。
どれだけ言っても変わらない長女ちゃんにイライラするんですよね。
「なんで分からないのかな。」みたいな。
そして、そんな生活が続いて、あるとき、「まあ、いいか。」と思うに至ったんですよね。
命に関わらないし、言っても1ミリも変わらないし、自分のことだから、自分で決めて自分でやってくれればいいかなと。
そうやって切り離すことができた瞬間、私と夫の心は、めちゃくちゃ穏やかになりました。
お弁当箱を洗わない長女ちゃんに苛ついて、さばさばとさせていた心が、すごく穏やかになったんですね。
この時にやっぱり思うんですよ。
「あ、そうか。自分の主義主張を押し付けようとして、さらに、変わらない相手に対してめちゃくちゃイライラしてたんだな。」
さらに、”相手を変えよう”と思っていた時に、私たちの根底にあったのは、「これが長女ちゃんのためだ。」と思ってたんですよね。
「ここを変えないと、学校で困るし、もっと言うと、社会で困るし、大人になって困るから。」みたいな。
完全に、「長女ちゃんのために私たちは言っているんだ。」と。
これは悪気がないじゃないですか。
もっと言うと、自分たちは正しいことを言っている。
自己正当化を強固に固めながら、長女ちゃんに変化を迫っていたんだなと。
心が穏やかになった後で、そう思いました。
私たちは、”相手を尊重しなければいけない”、”自分の価値観を押し付けてはいけない”頭では理解しているのですけれども、自分の目と鼻の先の家庭でそれができるかというと、やっぱりまだまだできていないし、できていない時は、「自分は正しいことをしている」と思っていたので、特にそういう課題も感じていないという。
そんな私たちに、弁当箱を洗わないという行為をもって、長女ちゃんが教えてくれたんだなと。
今ではそんなふうに理解できるようになりました。
あと、例えばこんなこともあります。
”管理されると、人は窮屈さを感じるし、その中で主体性を失っていく。”
これも、組織とかチームの中で仕事をしていたり、メンバーや後輩にかかわると、「そりゃそうだよね」と頭では分かるじゃないですか。
やっぱりまだまだなんですよね。
これは次女ちゃんのケースなのですけれども、次女ちゃんは、私をめっちゃ管理しようとしてくるんですよ。
例えば、朝このVoicy放送を取っていて、「よし、最後まで取り切るぞ。」とやってる時に、6時になると入ってきて、「ママ、もう時間だよ。はい、朝ごはん作って。」と。
私は毎回思うわけです。
「6時半までに朝ご飯を作るという最終ゴールをママが握っていて、自分で時間を管理しながら、ちゃんとやるんだから、そんなふうに言わないで。」と思うのですけれども、次女ちゃんの甘えたい気持ちも相まって、許されない感じなんですね。
夜もそうなんです。
夜8時になると、「はい、ママお布団に行くよ。」「はい、やってることを全部やめて、いくよ、いくよ。」パンパンみたいな。
「夜はちょっとママの自由にさせてほしいな。」もっと言うと、「なんでそれをパパに言わないの?」みたいな。
ここでまた、管理されている窮屈さを感じる。
でも、裏返してみると、親のやってほしいタイミングで、例えば、宿題をさせようとするとか、親の望ましい行動をするように子どもに介入する、これと同じなのかなって思うんですよね。
やってるうちはたぶん、私も気付かないと思うんですよ。
そういうふうにしてしまっていることを。
でも、逆に子どもにそういうふうに関わられると、「私も自分でちゃんと考えてるよ。」、「主体的に動けるから、信じてほしい。」やっぱりそういう想いを抱えるということは、同じなんですよね。
さらに、”子どもは鏡”みたいな感じで言われますので、次女ちゃんがそういうふうに振る舞うことを、もしかしたら、私や夫が次女ちゃんにしているかもしれないなと。
そんなふうに気付かされる日々ではっとしますよね。
親が大人として成長する事を指導してくれてる
こんな日常を当事者として送っているのですけど、ふと客観的に捉えると、頭で分かっていることができていないこと、それを家庭の中でスパルタ指導してくれているのが、子どもなんじゃないかと。
そんなふうに感じる日々です。
そう考えると、ちょっと面白くも思いますよね。
当事者として、「ムキー」という感じになっちゃうのですけれども、ちょっと引いて考えると、もしかしたら面白く見えるかもしれない。
そんなことを振り返りながら、思い出したのが、以前このVoicy放送にも登場してくれた、ヤマハ発動機の川口さんが言ってたのですけど、「子どもって親の限界のちょっと上を超えてきますよね。」それを聞いて、本当にその通りだなと思ったことを思い出しました。
ということで、今日も私は子ども達からスパルタ指導を受けながら、大人としてちょっとずつ成長しているんだなと、そんなふうに思っております。
皆さんはいかがでしょうか?
『手放すと仕事が楽しくなる思考3選』の放送も、リンクを貼っておきますので、良かったらこちらもお聴きください。
今日も一日良い日にしましょう。
小田木朝子プロフィール
「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール“育休スクラ”から出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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