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#453 成功方法を探す・失敗を避ける、どっちが上手くいく?

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、女性活躍2.0に欠かせない、オンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今日も「女性活躍2.0」バージョンのタイトルコールでスタートしました。

今日は、どんなテーマを取り上げたいかというと、「成功方法を探す」このアプローチと、「失敗を徹底的に避ける」このアプローチ、どっちがうまくいくか?うまくいく確率が高いかを、ちょっと一緒に考えてみたいなと思います。

成功方法を探す・失敗を避ける、どっちが上手くいく?

成功方法を探していくアプローチと、失敗を最小限に抑えていく、失敗を徹底して避けていく、このアプローチの場合、どっちの方がいろんなことがうまくいく確率が高いかな。
こういうことなのですけれども、私は、今、後者の方が結果としてうまくいく確率が高いんじゃないか。こう思うようになっていまして、そんな話を少しできればなと思います。

失敗に着目するきっかけ

一番のきっかけは、2年ちょいほど前に、『スタートアップサイエンス』という本があるのですけれども、この本に出会ったことがきっかけかなと思います。
どんな本かというと、スタートアップサイエンスなので、『起業の科学』こういう本なんですね。
手に取ったきっかけは、ちょうどオンラインスクール育休スクラ事業を立ち上げる段階で、何のためにどんな事を実現したいか?この構想はあったものの、これをビジネスプランに落としていく、事業としてサービスとして開発していく、このプロセスをうまく進めていくために役立つ情報はないかな。
そう思ってた時に、大学院で紹介されたのが、この『起業の科学 スタートアップサイエンス』という本でした。
私がこの本をめっちゃいいじゃんと思ったのが、本のコンセプトが、起業家が必ず直面する課題と対策を時系列に整理していく。
アイディアを前に進めていくいろんなプロセスで、自分たちが何がどのぐらい実現できていればいいのか、この判断基準がないことが問題なので、段階ごとの判断基準を示したよ。
さらに、成功させたいのであれば、成功方法を探すよりも、ありがちな失敗を徹底的に潰していく。こういうアプローチが大事ですよ。
そんなふうに書いてあって、めちゃくちゃ共感したのが、きっかけだったかなと思います。
本そのものをおすすめするものではないのですけれども、興味のある方は手に取っていただければと思うのですが。

失敗には明確な要因があり、ある程度型がある

誰かが成功した方法というのは、「これをやって成功しました」という表に立っている方法や考え方以外にも、いろんな要因や要件が絡み合って結果として成功した。なので、成功方法だといわれる表面上のものだけをなぞっても、同じように成功するというのはなかなか難しいと思うんですよね。
ただし、失敗には明確な要因があるし、はまりやすい失敗、起こりやすい失敗というのは、ある程度型がある。
なので、成功したければ、成功方法を探すよりも、ありがちな失敗を徹底的に潰していくことで、成功確率が高められるよ。
こんな感じですよね。
めちゃくちゃ説得力があると思いませんか。

この考え方に通じるなと思うのが、「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」ちょっと前にプロ野球の野村監督が言った有名な言葉で、本を正せば、江戸時代の剣術からきている言葉らしいのですけれども、これも結局同じですよね。
勝つ場合は、勝っちゃったであるけれども、負ける場合は、負け要因というのが必ずあるわけなので、そこをきちんと要因分解したり、分析して、次に活かそうね。こんな感じのニュアンスも同じなのかなと思います。
なので、私は、「失敗に学ぶ」もしくは、「失敗を徹底的に最小化していく」この考え方を結構大事にしています。

育休デザインの目的は復職後の充実

この考え方をもとにして、私たちは今、「育休デザイン」という言葉を提唱しています。
以前書かせていただいた書籍では、「育休戦略」という言い方をさせていただいているのですけれども、「育休デザイン」もしくは、「育休戦略」という言葉を聞いたときに、どんなイメージを持ちますか?
何であって、何でないのか?
ちょっと頭の中に思い浮かべていただければと思うのですけれども、まず、「育休デザイン」ではないもの。
例えば、育休を充実させるやりたいことリスト。
これは、私たちが発信したい「育休デザイン」とは違うかなと思っています。
あと、例えば、誰かの成功体験に基づく××式メソッド。
これも先ほどの成功方法の再現性というのは難しくて、一方で、失敗を徹底的に避けることで、成功確率を上げていく。
ちょっとこの考え方とは違うなと思ってます。
じゃあ、さっきの考え方をもとにして「育休デザイン」ってどんな捉え方をしているかというと、一つは、まずそもそも目的は、「育休中の充実」これはこれで大事なのですけれども、そこじゃなくて、「復職後の充実」かなと思っています。もうちょっと時間軸伸ばしたやつ。

さらに、じゃあ何をするか、どんな手段が良いか?
いわゆるHOWの部分を考える以上に、まず望ましい状態を定義して、そこに向かうために適切な手段を選択していく。
こういう考え方が適しているのかなと思います。
適切な手段の選択の中で、失敗を予測し避けていく。
誰かの成功方法の表面上的な部分だけを参考にするのではなくて、起り得る失敗を予測して適切に避けていく。
この辺の要件が合わさったものを、「育休デザイン」って呼べたらいいなと思ってます。

もう一回まとめると、目的は復職後の充実。
さらに、望ましい状態から考えて、適切な手段が選択し得るもので、その適切な手段の中で、失敗を予測して避けていくための工夫が凝らされている。
こういうことじゃないかなと思います。
「スタートアップサイエンス」ほどではないですけれども、「育休サイエンス」的に考えられたらいいなと。

なので、「育休デザイン」のポイントというのは、まず、望ましい状態、ここが何かを置いた上で、なんとかかんとか両立ができている状態が望ましいとは、たぶん誰も考えていないと思うんですよね。
どっちかというと、仕事があって良かった。仕事が楽しい。仕事も自分も大事にできている状態。
これをみんな望んでいるんじゃないかなと思います。
この望ましい状態がまずおきると、ここで今度は、現状、今いる位置とのギャップが明らかになって、このギャップをどのぐらいの時間軸で埋めていくかというところが、適切な経路になってくるのかなと思います。

経路の選択も、とにかく気合と根性と努力で頑張りまくるというよりも、できる限り楽して、目的地に適切に到達するには何が必要か?
こういったふうに考えられるといいですよね。
「戦略」とは、「戦いを省く」という感じで書けますので、できる限り、労せずして、戦わずして、勝っていくには、どういう道を通ったり、どういった手段を選択するのが適切か、考えられていったらいいなと。
そんなふうに思うわけです。

定番の失敗に向けて、適切に備えたい

望ましい状態。
目的に対してのギャップを適切に洗い出す上で必要なのが、今日の放送のテーマと紐付けていくと、あるあるな失敗を理解していくことが、たぶんギャップを埋めていくことになるのかなと思います。

ちなみに、私自身はどんな失敗にぶつかったかというと、まず、時間をかけて一人で抱えて、なんとかやりきるという仕事のやり方のまま頑張ろうとして、早々に破綻したという事実もありますし、「自分ばかりが頑張っている」、「周りは理解してくれない」と、自分中心の狭い視野で、チームの成果やチームの課題について思いが至らなかったがゆえに、どんどん孤立を深めていくという状態にも陥りましたし、さらに、これまでは言われたことを徹底的にこなして、短期的な成果をあげることだけが、仕事のやりがいだと思い込んでいたので、そういった状況になったときに、キャリア迷子に完全にはまる。
結果として、何のために働いているのか、仕事をしてどうなりたいのか、分からなくなって、仕事がつまらなくなる。
こういう失敗にもはまっているわけです。

これは私だけかな?と思ったら、仕事のやり方を変えずに苦しむとか、会社やチームとうまく握手ができずに、ギャップを感じるとか、キャリアのことをちゃんと考えてなかったので、キャリア迷子になる。
これは結構定番の失敗だったんですね。振り返ってみると。
なので、これからそういう機会を迎える方には、定番の失敗、あるあるの失敗が必ずありますので、ここに向けて適切に備えるということを、ぜひしていただきたいなと思う次第です。

成功方法を探すのか、失敗を避けるのか、どっちがうまくいく?という話をさせていただきました。

育休デザインのオープンセミナー開催!

おまけの情報提供なのですが、失敗の型があるので、失敗の型を知って適切に備えていく、避けていく。
これができれば、多くの人が両立に対して挫折を感じたり、壁を感じたりせずに、もっとヘルシーな世界が実現するんじゃないかなと、私は思っています。
なので、「育休デザインの考え方を知りたいよ」という方、今週は、オープンセミナーが二回ありまして、明日2月9日の午前中、オープンセミナー【復職後の仕事が楽しくなる新発想の”育休デザイン”~両立期の壁を知り、備えよう
こちらは90分のオープンセミナーで、私が「育休デザイン」について、解説しつつ、参加者の皆さんとオープンにお話をする会になっています。

そして、翌日2月10日は、同じく育休をデザインする方法についてのテーマなのですけれども、育休コミュニティMIRAISの栗林さん、育休インターンmogの金子さんと三人で、このテーマについてオープンにトークライブをするという会になっていますので、どちらの会も「育休デザイン」という発想にぜひ触れていただければと思っております。
興味のある方がいたら、お越しいただきたいと思いますし、周囲にこういった情報が役に立てるかも知れない、そんな方がいたらぜひご紹介ください。放送にリンクを貼っておきます。

最後までお聴きいただきありがとうございます。

今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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