#459 余裕がない!にひそむ落とし穴を抜け出す
おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、一生もののスキルが使えるレベルで身につく、オンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。
かけるべき事に時間をちゃんと使えているか?
今日は、『余裕』について話をしようかなと思います。
皆さん、余裕はありますか?
私も、日々仕事だとか家庭に向き合う中で、余裕ってめっちゃ大事だなって思うんですよね。
余裕がないと、イライラするじゃないですか。
余裕がないと、考え方が内側に向いちゃうと思うんですよね。
相手の立場に立てなくなるとか、自分のことも責めるし、周りのことも責めちゃうとか。
なによりも楽しく感じられなくなってくる、いろんなことが。
そういう意味で、余裕って大事だなと思います。
ただ、毎日忙しいじゃないですか。
一方で、やりたいことややらなきゃいけないことはたくさんある。
こういった中で、余裕ってどう考えればいいのかな?ということが思うことになります。
私が一つ、余裕について大事なのはここじゃないか?と思っていることがあるのですけれども、それは、「忙しいか、忙しくないか?」ではなくて、「かけるべき事に時間をちゃんと使えているか?」ここが、余裕があるかないかの、私は大きな分かれ道になってきているかなと思います。
忙しいかどうかではなくて、かけるべき事に時間を使えているかどうか?
ここが私にとっての、余裕の有無の大事な分かれ道だと思っていると。
なぜそう考えるかというと、「余裕がない」時に、知らず知らずのうちに、「バッティングセンター症候群」といわれる状態にはまっちゃっていることがあって、それをできる限り避けたいなと思っている。
ここにつながっていきます。
バッティングセンター症候群にご注意!
「バッティングセンター症候群」皆さん、聞いたことはありますか?
私自身も、大学院の先生(book cafeの荒木マスターなのですけれども)に教えていただいて、初めて認知したのが、このバッティングセンター症候群です。
余裕がない状態。これってすなわち、バッティングセンター症候群に陥ってるんじゃないか?
こういった見方をして考えてみましょうと。
どういう状態かというと、目の前のタスクをこなすことに集中している状態ですよね。
バッティングセンターって、バッターボックスに立つと(私は行ったことがないのですけれども)、前からバンバンとボールが飛んでくるじゃないですか。
なので、バンバン飛んでくるボールをとにかく打ち返す。
この状態を取って、「バッティングセンター症候群」と呼ぶのだと思います。
「これのどこが悪いの?」と思うかもしれないじゃないですか。
だって、仕事はどんどん降ってくるし、家でも家庭でもやらなきゃいけないことがたくさんあるし、「これのどこが悪いの?そうなっちゃうじゃん」と思うかもしれないですよね。
もちろん、とにかく集中していろんなことを片付けるということが、必要な段階もあるかもしれないですけれども、怖いのはですね、目の前のタスクをどんどんこなしていくことで、「私、仕事をしている感覚」になってしまうことが要注意だというのが、バッティングセンター症候群なんだと思います。
実際に手を動かしてないと、仕事をしている気になれなくなっちゃう
ここでどんな問題がひそむのか、ちょっとイメージしてみていただければと思うのですけれども、目の前のタスクを集中してこなしていると、こなすことで達成感を感じるようになってくるじゃないですか。
片付いていくなとか、どんどんさばけているなと。
特に今って、仕事の中でメールとかグループウェアの通知もめちゃくちゃ多いですよね。
新着のお知らせがあるたびに、メールやメッセージを開いて確認したり、「即レスしなきゃ」と、即レスし続けていると、それだけで時間が大量に過ぎていくんですよね。
とにかくタスクをこなす。これに集中してハマり過ぎると、そのうちにどうなるかというと、実際に手を動かしてないと、仕事をしている気になれなくなっちゃうことってありませんか?
予定がやるべき事で埋まってないと不安になってくる。
不安で手が止められないという状態ですよね。
毎日時間が経つのが早くて、気付くと、あっという間に夕方になっている。
でも、目の前の仕事をやりまくっているので、仕事をしている感覚はある。
「とにかくこなさなきゃ、もっとこなさなきゃ」、「とにかく片付けなきゃ」こういう状態ですよね。
これって仕事だけじゃなくて、意外と、家事や育児でも同じようなことがいえるんじゃないかなと思います。
例えば、子どもをお迎えに行って自宅に帰ってきたら、「これをやって、これをやって、次はあれをやって、あ、これも片付けなきゃ」こういう状態ですよね。
名前を付けて自覚することで抜け出そう
私は、家庭でも仕事でもめっちゃはまってたなと思うので、あえて今、この話をしているのですけれども、これの怖いのは、そのうち目的や理由も考えず、さらに優先順位も付けず、とにかく飛んでくるボールを打ち返すことが目的になっちゃう。
こういう状態を「バッティングセンター症候群」という名前を付けて、まず自覚しよう。
これがスタートになります。
私自身も振り返ってみて思うのは、余裕がない状態というのは、結構多くのケースで、バッティングセンター症候群が普通になっちゃっている状態なんじゃないかなと思います。
ここにどんな問題がひそんでいるかというと、まずどんどんはまってちゃうんですよね。
手を動かしていると、気持ち良い。
仕事が終わっている感覚がする。
こういう状態から、手を動かしまくるようになっちゃって、さらに手を動かしていないと不安になって、不安からもっと手を動かすようになる。
どんどんはまっちゃっている状態ですよね。
さらにそうなってくると、本当に大事な事に時間を割けなくなるんだと思います。
本当に大事なことって何かというと、一旦立ち止まって振り返ったり、今、何に時間を投じるべきか考えたり、そこから投じるべき事に時間をきちんと投じるということが、できなくなっちゃうのかな。そこだと思います。
しかも残念ながら、今は多くの職場で、バットを振りまくっていても、それだけだと評価されない。
一方で、振ることに頑張っている側としては、「なんで頑張っても評価されないんだろう?」そこから疲弊しちゃったりすることがあるなと思います。
なので、私も気をつけているのは、「ああ、今、余裕がないな」と思った時に、「待てよ、バッティングセンター症候群に陥っていないかな?」今はこう考えるようになりましたね。
目の前にやる事があって、「とにかくこれをまず片っ端から片付けていかなきゃいけない。」こう思った時に、この状態は要注意だぞと思う。
これがまずだいぶ習慣になったことで、バッティングセンター症候群にはまる前に気付く。
軌道修正する。
結果として、余裕のない状態を回避するということが、できるようになってきたんじゃないかなと思っています。
とにかく「名前が付くと認識できる」これがめちゃくちゃ大事ですよね。
一旦手を止めて考える時間を持つ
じゃあ、このバッティングセンター症候群からどうやって抜け出すか?
ここに付いては、一旦手を止めて考える時間を持つ。
考える時間も仕事だという認識を持つことが、スタートなんじゃないかなと思います。
バッティングセンター症候群にはまると、手を止めて考えると、仕事している感覚が持てなくなっちゃって、「やばいやばい、動かさなきゃ」そういう感じになっちゃうんですよね。
そうじゃなくて、手を止めて本当に大事なことを考える、この時間こそ、大事な仕事だよという認識に書き換えるという感じですかね。
ただ、「よっしゃ、ここで30分考えるぞ」と、テーマなく考える時間をとっても、何も頭に浮かびませんし、例えば、「担っているマーケティング業務の改善を考えよう」こういうアバウトなテーマをおいても、短時間できちんと考えることが難しいんですよね。
私がお勧めするのは、30分考える時間をとって、かつ、その考える時間で何を考えるか?テーマをかなり具体的に決めて、自分の時間を予約するということだと思います。
例えば、「マーケティング業務の改善を考える」これがアバウトであれば、今やっている××セミナーの集客策が、忙しい割に、効果がなかなか思うように出ていないので、何が問題なのかリストアップすることを30分でする。
このぐらい具体的にテーマ設計するのもかなり大事なポイントですよね。
こういった考える時間を、具体的なテーマを決めて、30分でも自分の予定にいれていく。
こういうことが、私はバッティングセンター症候群を抜け出す一手になるんじゃないかなと思います。
考えることこそ、自分が投じるべき大事な仕事の時間
とにかく、考えることを手放さない。
考えることこそ、自分が投じるべき大事な仕事の時間だよと思う。
こんな感じですかね。
家庭でも、「あー、すごくやることがいっぱいで余裕がないな」と思ったら、一旦立ち止まって、「本当に大事なことって何だっけ?忙しい中でも、私がとりたい時間って何の時間だったっけ?」それ以外のことは、なくせないか、やめられないか、簡単にできないか、こういった工夫も、考える時間から生まれてくるんだなと思いますよね。
ということで、今日は「”余裕がない”を一歩踏み込んで考えてみる」そこにあるバッティングセンター症候群という、はまっちゃう落し穴を名前を付けて自覚することで抜け出そう。
そんなテーマでお話をさせていただきました。
私も引き続き、「私、今、バットを振りまくっていないかな?」ここを常に考えながら、仕事も家庭もやっていきたいなと思いました。
お聴きいただきありがとうございます。
今日も一日良い日にしましょう。
小田木朝子プロフィール
「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール“育休スクラ”から出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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