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#1180 「経営視点を持って」と言われたら。今すぐできる”まずコレ”

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今週も木曜日がやってまいりまして、毎週木曜恒例、一緒にこのチャンネルを運営するなつさんの質問コーナーです。
早速、今週のなつさんの質問を読ませていただきます。

「経営視点を持ってほしい」のとらえ方と、そこに切り替えるヒント

【最近、長女の習い事のダンス熱が高まって、親子で沼にはまっているなつです。
今日は、経営の視点って何?プレイヤーの延長でぶつかる影の正体というテーマでお届けしたいと思います。
多くの人が、社会人として仕事を始める時、一人のプレイヤーとして役割を担うことからスタートしますが、リーダーやマネージャーと役職が上がれば上がるほど、経営の視点を持つことが求められます
お客様と話をする中でも、管理職に対して経営視点を持ってほしいというお声をいただくことが多いのですが、言われる側の立場で考えると、期待される領域が広すぎて逆に何をしたらいいのか分らなくなってしまうことがあるなと感じています。
小田木さんが考える管理職に求められる経営の視点とは何かを紹介いただき、プレイヤー視点から経営視点に切り替えるヒントについて教えてください。】

というお題をいただきました。
なつさん、毎回いろんな切り口で質問を考えていてすごいなと思います。
改めて今回のお題は、経営の視点って何?リーダーやマネージャーが言われる経営視点を持ってほしいを、どうとらえたらいいか小田木所感を聴きたい。そして、プレイヤー視点から経営視点に切り替えるヒントを教えてほしい。
こんなお題をいただきました。
なるほどね。経営視点を持ってほしいのとらえ方と、そこに切り替えるヒント。こんなお題です。

経営視点とは

ちなみに皆さん、「経営」という漢字二文字はどんなふうにとらえていますか?
例えば、辞書を引くと、事業を成長させ目的を実現するために、継続的、計画的に意思決定すること
こんな感じで書いてありますが、事業を成長させるためにあらゆることを考えて、あらゆることを決めて、組織を動かしていく。こういうことでしょうか。
私もその通りだと思いますし、例えば、ここにはいろんな人の思いとか解釈とかあって、世の中、名だたる経営者というのは、必ず自分にとっての経営とは?みたいな哲学を結構強く持っていると思うんですよね。
そこに対していろんな表現があるわけなんです。
組織の成果に責任を持つこととか、社会に求められる価値を生み出すこと。
要するに何かというと、調べればいくらでも情報だとか解釈はあるけれども、本質は何か?私にとっての経営とは何か?は、私自身もまさに探求しながらやっているんだなと思います。
今日の放送は、経営とは何か?ではなくて、会社に言われる経営視点を持ってほしいのとらえ方というお題をなつさんが設計してくれましたので、ここについてさらに深めていきたいと思います。

ちなみに私は、リーダーやマネージャーが言われる「経営視点を持ってほしい」って、大きく分けると2種類があると思うんですね。
一つは、経営層の視点になって、全社に目を向けて考えてほしい。自分のことだけ、自分のチームのことだけじゃだめよ、全社視点で自分たちのチームの役割や、なすべきことを考えて、かつ他のチームにも影響を与えるような行動関与連携をしてほしい。
これがたぶん経営者の視点になって全社に目を向けて考えてほしい。こういうことですよね。
もう一つは、自分の部署やチームを経営する気概でやってほしい
この辺を総称して、経営視点を持ってほしいという言葉が使われるのかなと思います。

「上が決めたから」と言わないだけで、景色は大きく変わる

そんなことは分かってるよというところだと思いますので、今回は小田木所感的、経営視点を持てと言われたらまずやるといいことを一つだけ紹介しようかなと思います。
やろうと思えば、すぐに取り組みが始められます。
それは何かというと、「上が決めたから」と言わない
まずはここだと思います。
現場のリーダーやマネージャーが経営視点を持つためにまずやるといいと思うこと(小田木所感)「上が決めたから」と言わない。
例えば、「小田木さんがそう言うから」とか「もう決まったことだから」とか「経営が言ってる」とか「上がそう決めた」これを自分に対しても言わないし、仲間に対しても言わない
まずここからかなって思います。
組織の中で仕事をすると、もちろん決定済みのことは多々あるじゃないですか。
すでに決まっていることは多々あるんですけれども、でも「これはもう上が決めたことだから」で思考を止めることと、目的に対してそれが最善か?そもそも目的はこれだったか?これを考え抜くことは、やっぱり全然違うと思うんですよね。
組織の中でいろんなしがらみの中で仕事をしていると、つい「上が決まったことだから」と言って自分を納得させたり、それを印籠代わりに使って仲間を動かしたほうがすごい楽なのはめちゃくちゃ分かるんですけれども、でもたぶんここでなつさんが言う「経営視点を持ってほしい」ここの意図というのは、まさに「上が決めたから」で自分の思考を止めたり「上が決めたから」を印籠代わりにして自分や仲間を動かさない。そういうことかなと思います。
だって自分や仲間の貴重な時間やリソースを何に使うか?どうしたら最大の成果があがるか?にこだわり抜くこと。これがたぶん経営そのものだと思うんですよね。
2、3人のグループの話でもいいし、それが10人のチームの話でもいいけれども、そこにこだわり抜くことが、たぶん経営視点を持つことの最初の一歩かなと思います。

その決定にどんな意味や意図があるのか自分の言葉で説明を尽くす

もう決定済みで変わらないことだったとしても、仲間に対して、なぜそう決まったのか?判断軸は何で、その決定にどんな意味や意図があるのか?これを自分の言葉で説明を尽くすということができるといいなと思います。
もしも自分の言葉で説明を尽くすほどの情報がないとしたら、説明できるように情報を取りにいったり、認識にギャップがあるようであれば、経営なのか部長なのかいろいろあると思うんですけれども、対話してきちんと埋めて自分の言葉で説明を尽くせるようにする。こういうことかなと思うんです。

ちなみに、なぜそう決めたかの理由や、評価軸がちゃんと自分の中に入ると、今後自分で経営視点で決めるときの材料になっていくと思うので、今の立場が何であれ、もしも仕事の手ごたえを大きくしたいとか、仕事をもっとおもしろくしたい、仲間といい仕事をしたいと思っている場合は、なぜそう決めたかの理由や、評価軸をせっせと集めて、今後自分で決めるときの材料を増やしていくと、自分自身の意思決定の精度がすごく上がる実感が持てると思うので、超おすすめです。

こうやって言ってますけれども、「上が決めたから」と言いたくなる時もあるじゃないですか。もっと言うと、そう言っちゃったほうが楽なことのほうが組織は多いんですよね。
「上が決めたから」と言えば、だいたい多くの人は納得するかもしれないし、自分もそれ以上考えなくて楽だし、うまくいかなかったとしても、「あの決定がまずかったよね」と批判すれば済む。
そう言ったほうが楽なことがすごく多いかもしれないんですけれども、でもいったんそれは言わないと決めちゃう
これが、プレイヤーだったとしても、現場の一リーダー、マネージャーだったとしても、経営視点を持つことの一歩目かなと思っています。
それは言わないと決めて、自分の言葉で説明を尽くすんだ、ここをまず自分なりに決めちゃうと、それがいわゆる組織のミドルマネージャーに求められる、現場にとっての経営の翻訳者という役割を担うとはそういうことかなと思います。

ということで、まずは「上が決めたから」と言わないルールを自分に課しながら、ちょっとおもしろがって、「上が決めたから」と言わないとしたら、なんて自分の言葉で説明しようかなとか、何をどういう評価軸で決めたのか、ちょっと探求してみようかなとか、そんなステップもぜひおもしろがっていただければなと思います。
私が思うのは、そこが見えないよりも見えたほうが圧倒的に仕事はおもしろいから。そんなふうに思っています。

ということで、なつさん、今日の質問もありがとうございます。
経営視点を持ってほしい、もしくは経営視点を持ちたいと思った時にできる最初の一歩を放送させていただきました。

それでは、次のチャプターで「今週の一番放送とコメントありがとうございます」をお届けいたします。

先週の一番放送は、チームワークが根付くとどうなるかについて話した放送&今週のコメントご紹介

続きはぜひVoicyでお聴きください。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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