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#497 良くない結果に執着していませんか?

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、変化の時代のビジネススキルが磨ける、オンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今日は、このチャンネルの質問ボックスにいただいたご質問を取り上げてみたいと思います。
質問ボックスは、このチャンネルのプロフィール欄にリンクが貼ってありまして、過去放送へのコメントではなくて、純粋な質問をコメントをいただけるURLになっています。
良かったら、皆さんも使っていただけると嬉しいです。

真剣に向き合ってきた、でも伝わらない

今日、取り上げさせていただく質問は、イロハッチさんからのご質問です。
イロハッチさん、ありがとうございます。

【我が子はもう高校生で、子育ても落ち着いてきているし、育休も取ってはいませんが、両立サプリの放送は、学びも多く、いつも楽しく聴かせていただいています。ありがとうございます。
質問なのですが、私自身、経営側の立場なので、チームメンバーに対していつも誠意を持って、指導・相談・決定しているつもりなのですが、最近、何度か時間をかけて話した、あるメンバーに全く伝わっていなかったことが分かり、結果決別してしまい、ちょっぴり落ち込んでます。
伝わったことが伝えたこと』という言葉も以前お聞きしていたので、私が意図しない伝え方をしていた部分があったのかな?とも推測するのですが、どうしたらその誤解が解けるのか?(今さら無理かもしれませんが)こんなことが二度と起こらないために、何を注意してメンバーに伝えるべきなのか?小田木さんの考えを聞かせてほしいです。よろしくお願いします。】
というご質問です。
イロハッチさん、ありがとうございます。一緒に考えたいと思います。

もう一度質問のポイントを振り返りますと、メンバーに伝えたいことが伝わらず、決別してしまった。誠意を持って向き合ってきたつもりだったけれども、こういった結果になり、すごくショックを感じている。一方で、どうしたらよかったのか、次に活かしたい。
こう考えている、イロハッチさんかなと思いました。

これを聞いて、どうですか?皆さん。
私は、こういうことある、むしろ、こういう出来事の蓄積で、今の私ができていると言っても過言ではない、それぐらい身近なテーマだなと思いました。
伝えたい。そして自分自身も真剣に向き合ってきた。でも伝わらない。
さらに、結果は望まない結果になってしまった。
そこから、この結果をどう受け止めるか葛藤するし、一方で、どうしたらよかったのか、違うやり方だったら違う結果になったのか。「ああ、もうー。」みたいな。
この心理状況があるあるすぎて、イロハッチさんのことが違う誰かとは思えないぐらいの感覚でおります。

そのときできるベストを尽くした自分自身を労って

これって、書いてある通り落ち込むと思うんですよ。
少なくとも私は、こういうことがあると、めちゃくちゃ落ち込みます。
ただ、そんな出来事をいくつも抱えて思うのは、まずは、そのときできるベストを尽くした自分自身を労ってあげてほしいなと思います。
もちろん完璧じゃなかったかもしれない。私も未熟だったかもしれない。でも、その時はできなかった。一方で、その時できるベストは尽くした。
本当にこれだけだと思うんですよね。
なので、後悔とか自責の念は一旦手放して、まず、そのときできるベストを尽くした自分を労ってあげてほしいなと思います。

こういったいろんな難しいケースの結果は、いつも100点を出せるもんじゃないと思うんですよね。
打率が十割にならないと同じだと思います。
なぜならば、結果というのは、もちろん自分自身の向き合い方だとか、相手との関係性というところもあるのですけれども、自分、相手、そしてそのときの環境、この三つがミックスして、かつ相互に作用し合って出るのが結果なので、繰り返しますけれども、いつも100点だけじゃないし、打率はたぶん、どんな人でも十割にはできないんじゃないかなと思います。
なので、私たちにできることは、そのときできるベストを尽くすことと、出てきた結果を、どんな結果であれ、受け止める
これしかないのかなと思っています。

イロハッチさんのケースそのものではないですけれども、私がこれまでに経験して、失敗して、学習したことってどんなことだったかなというのを、ちょっとシェアしたいなと思います。
その中に一つでもイロハッチさんのヒントになることがあれば嬉しいなという意味で、聴いていただければと思うのですけれども。

変えられるものと変えられないものがある

まず一つは、変えられるものと変えられないものがあるという事実を、きちんと受け止める。
これは、私が学習したことの大きな一つですね。
相手に向き合うケース、特に、自分としては本当に誠意を持って向き合っている、相手のために真剣に考えているケースって、私がつい陥りがちなのが、「相手に気付いてもらおう」、「相手に良く変わってもらおう」という気持ちが強すぎると、相手は、残念かな、責められていると感じて、心を閉ざしてしまいます。
くれぐれもいいますけれども、こっちは本当に誠意しかないんですよ。
真剣で、相手のためにと思っていたとしても、その気持ちが行き過ぎちゃうと、「あなたに課題があって、あなたはその課題に気付くべきで、その課題をクリアするために変えるべきだ」というメッセージになっちゃうと思うんですよね。
それって逆の立場だったら、受け止められる時もあるし、受け止められない時もありますよね。
自分が過去にいろんなアドバイスや助言を受けてきた中で、その時にすぐに受け止められた助言もあれば、もしくは、その時は反発したけれども、後でじわじわ「ああ、こういうことだったかもしれないな」と理解できたこともあるじゃないですか。
なので、相手が、翻って自分が、今は受け取れないという時期もあると思うんですよね。
そういう意味で、変えられるもの、変えられないものがあるという事実を理解して、変えようという気持ちで行き過ぎないことと、時期によっては受け取れない時期もあるということを、受け止めていいんじゃないかなと思います。

じゃあ、何を考えたらいいのかというと、こういった話が、望ましい結果になった場合と、望ましい結果にならない場合、この両方のケースに対して、淡々とオプションを考えていく
これができたらいいなと、私は今は学習しております。

相手と近いからこそ難しいこともある

二つ目は、相手と近いからこそ難しいこともある
こういう事実も理解するということですね。
事実の理解ばかりですけれども。
平たく言うと、親子だから難しい事ってあるじゃないですか。
なので、一番近い上司と部下だから難しいこと、これもあると思います。
ということは、私じゃない方が、むしろ伝わることってあると思うんですよね。
客観的第三者なのか、もしくは、相手のことは自分が一番理解していると思っているから、気付けていないこともあると思うので、相手と客観的第三者が話をしたほうがいいのか、それとも自分と相手の関係、話の進め方について、客観的第三者からアドバイスを受けたほうがいいのか。
近いからこそ難しいことを受け止めて、誰かを頼っていい
こう思うことも、学習したことの二つ目だったなと思います。

執着はしない

最後三つ目は、結果に対して、振り返りはするのだけれども、執着はしない
これも学習させていただきました。
執着というのは、ググっていただくと、「一つのことに心をとらわれて、そこから離れられないこと」と書いてあります。この通りですよね。
寝ても覚めても、そのことがずっと頭のどこかに引っかかっている状態。
これが執着です。
自分がその出来事に執着しちゃっているということに気付けないと、ものすごく苦しいし、辛いし、もっと言うと、本来、今集中すべきことに集中できなくなっちゃって、パフォーマンスがだだ下がりしてしまいます。
なので、客観的冷静に振り返りはするし、そこにどうしても感情が湧きあがっちゃうのだけれども、執着はしない。
もしくは、今、自分がずっとその出来事にとらわれちゃっている状態を、執着しちゃっていると自覚すること。
これがすごく大事だなと学習させていただいております。

打率十割にはならない

そんな三つを、イロハッチさんと同じ様な経験から、私は学習しているのですけれども、一つでも参考になれば嬉しいなと思い、共有させていただきました。
仕事も、人間関係も、その結果も、打率十割にはならないと思います。
自分は未熟だし、失敗しちゃう事もあるし、ベストを尽くしても完璧にはできないこともある。
もっと言うと、自分がどんなに頑張っても、難しい要件だってあると思います。
でも、そういうもんだよね
それ以上でも、それ以下でもない。
私たちにできるのは、振り返って、そこからまた一つ経験の球を拾って、前に進むということなのかなと思います。
いろいろありますが、イロハッチさん、共に頑張りましょう。

ということで、今日もお聴きいただきありがとうございます。

それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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