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#491 普通の会社員が会社の創業に関わってみて考えたこと

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、復職後の仕事が3倍楽しくなる、オンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今日はまた、両立サプリの質問ボックスにいただいたご質問を取り上げてみたいなと思います。
チャンネルのプロフィール欄にURLが貼ってありまして、放送ごとのコメント以外では、こちらで放送のネタやご質問をいただけるようになっています。良かったら、お使いください。
今日ご質問をいただいたのは、うさまるさんです。
うさまるさん、ありがとうございます。

【いつも小田木さんの放送を楽しみにしています。
4歳と7歳の息子がいるワーママです。
過去回で話されているかと思いますが、小田木さんがNOKIOOの創業に携わった経緯についてお聞きしたいです。
私はごく普通の会社員ですが、小田木さんのように育児と両立しながら、仕事で自己実現ができたらいいなと思っています。
小田木さんのキャリアの変遷について、ぜひお聞かせ願います。】

こんなご質問でした。
私自身のキャリアの変遷だとか、会社の創業に関わった経緯を聞いてみたいとコメントをいただきました。ありがとうございます。そこに関心をお持ちいただいて。
今日はこちらのお話を放送にさせていただきたいなと思います。

私のキャリア変遷

まず、私自身のキャリアの変遷ですけれども、今、株式会社NOKIOOという会社で役員をしておりますが、今のNOKIOOという会社は、私の社会人人生の中では、3社目の会社になります。
「何も考えてない私の転職劇」という感じで、以前、転職の経緯を放送でも取り上げたのですけれども、かいつまんでいくと、私はまず、大学を卒業するときに静岡県(今住んでいるのも静岡県ですが)こちらにUターン就職をしています。
新卒で入ったのは、アパレル通販の会社でした。
「アパレルの会社に入っちゃった」と思っていたのですが、同期が30人いる中で、女子で私だけが営業に配属され、「ええー!?」みたいなスタートを切るんですね。
私は20代で、「環境さえ変えれば、毎日が変わるんじゃないか?」こういった考えを持って、いわゆる”逃げ”の転職をしました。
これね、やっちゃいますよね。いや、やっちゃいませんかね。
とにかく、今の状況や今の仕事が面白いかどうか、こういったことを全部環境のせいにしちゃってたんですよね。
なので、「環境さえ変われば、きっと見える景色が変わるに違いない」そう思って私は、逃げの転職をここで一回しております。

そして、転職してみると分かるんですよね。
結局、その仕事が面白いかどうか?そこで成長実感を持てるかどうか?は、なんだかんだいって、自分の課題だったなと。そう気付くわけです。転職後に。
あんまり考えていない、とにかく環境を変えたいという転職をしたものですから、いろいろありまして、クビ寸前からの営業復職。(これは良かったら、過去放送をお聴きください。)
WEBマーケティングの営業として、またゼロからキャリアを歩み直すということをこの時にしています。

その次に訪れた機会というのが、今いるNOKIOOという会社の創業に関わることになったという感じですね。
NOKIOOという会社も、創業から今12期目を迎えておりますので、約10年が経っているのですけれども、”今現在の私”というところだけを切り抜くと、仕事としては、オンラインスクール育休スクラの運営も含めて、人材育成や組織開発といった仕事に関わることになり、その中でも特に、「女性を含む多様な人材が、最高のパフォーマンスを発揮できる組織づくりを、外部から支援する」こういったコンセプトの中で、いろんな事業をさせていただいているわけです。

会社のビジョン『見方を変えて景色を変える』こういったビジョンに関しては、私自身も、「子育てはキャリアにおいてもブランクではない。仕事が楽しいと言い合える女性を増やしていきたい。」こういった個人としてのビジョンとも重なり、今仕事に邁進しているという感じですね。

ここだけ切り取ると、順調そう見えるかもしれないですけれども、今回うさまるさんからご質問いただいた、「創業に参画の経緯は?」というところでいくと、当時の私には、ビジョンもなければ、野心もなく、リーダーやマネジメントの経験もなく、本当にただの一営業パーソンだったなと思います。地方企業に勤務する。
なので、うさまるさんが質問の中で「私はごく普通の会社員です」と書いてくれているのですけれども、私もめちゃくちゃ普通の会社員でした。
この当時は、長女ちゃんを出産した後でしたので、両立で手一杯、自分の仕事で目一杯、こういう状況です。
その中でなぜ?というところでいくと、今振り返ると、大きな環境のうねりの中で、結果的にそうなったというところが、私のケースの創業参画の経緯だったかなと思います。
今NOKIOOの代表している小川さんや、一緒に役員をしている中原さんが、当時の会社の上司であり、同僚でもあったわけなのですけれども、「自分たちは会社を出て事業を起こす。小田木さんはどうする?自分で決めてほしい。」こういう激動の流れの中で、私は「誰と仕事をしたいか?」こういった中で、結果的に創業に参画することを選び取ることにした。
という経緯です。

何もないところからスタート

ここからNOKIOOという会社の歴史が始まるわけなのですけれども、皆さん、ゼロから事業を作るとか、ゼロから会社を作る、このプロセスを経験された方はいらっしゃいますかね?
一言でいうと、カオスです。本当にカオス。
基本、何にもないんですよね。
なので、「さあ、じゃあ事業どうする?会社どうする?」という話を、当時創業メンバーが5人いたのですけれども、5人でマックに集まって会議するみたいなことからスタートしてます。
なので、今、例えば会社という組織にいて、そこに制度や仕組みがある、オフィスがある、仲間がいる、役割や機能が分かれていて、顧客がいて、さらに、会社としての信頼がある。これってめちゃくちゃすごいことだなって思います。
皆さん、これまでの先人の営みに手を合わせて仕事をしましょうと、それぐらいに思う感じです。

とにかく何もない上に、基本未経験だし、まず何をするか決めることから始まるし、とりあえずやってみるし、やってみたら問題が出るし、その問題解決の経験を糧にしながら、またやってみるというサイクルの繰り返しですよね。
創業メンバーが集まってスタートしたのですけれども、基本はスタート時はバラバラです。
みんな一人一人見ている景色があるし、考えている事も違うし。
なので、”経営チームを作っていく”というものも、集まったその日に経営チームができるわけじゃなくて、3年、5年って、時間を経ながらできていくものだなというのも、初めて分かりました。

さらに、私は会社が立ち上がってすぐに、第二子の妊娠が分かります。
次女ちゃんをご懐妊です。
これが、会社を立ち上げて、ほぼ同時のタイミングだったんですね。
「二人目がほしいと思っていまして」という話は、少ししていたのですけれども、「おっと、このタイミングですか?」というところは、私自身にとっては結構衝撃でした。

どこを切ってもカオスみたいな状態ですけど、皆さん、創業のイメージってどんなイメージがありますかね?
私も昔はそうだったのですけど、例えば、確固たるビジョンがあって、強いリーダーがいて、ブレない戦略があって。
そういった創業のイメージってあると思うのですが、全然違いましたね。
「確固たるビジョンがあって」いえいえ、ビジョンは、やりながら形をどんどん変えて感じです。
「強いリーダーがいて」リーダーが最初からいるわけではなくて、役割と環境が、そういったリーダーを作っていくんだなというのを、本当に痛切に感じました。
「ブレない戦略があって、一貫した取り組みをしているか」というと、こんなん戦略なんて、スクラップアンドビルドもいいどこだな、とにかく想像と現実のギャップというのは、経験してみないと分からないなって思いました。

一方で、そういったカオスを経験したことを後悔しているかというと、これは本当にきれいごとじゃなくて、一ミリの後悔もないですね。
なぜそう思えているか?ですけれども、良かったこと、辛かったことも含めて、自分の選択で自分の人生を生きている、この実感が大きいからじゃないかなと思います。
私は常々、生き生きした人生ってなんだろう?と思うのですけれども、私が今自分の中で出せている答えは、自分の選択で自分の人生を生きていると言えるか?ここだと思うんですよね。
それって、大きなチャレンジか?とか、でかい選択か?とか、サイズ感の話じゃなくて、どんなに小さな選択であれ、今起こっている状況、今選んでいる人生は、自分が選択したものである。こう実感を持てることが、私は、大変か?大変でないか?とは別に、人生の満足度を決めるのかなと思っています。

#リーダーの条件

うさまるさん、いかがでしょうか?
そんな経緯だよと、話をさせていただいたのですけれども、今日はちょうどVoicyさんのハッシュタグ企画で#リーダーの条件というのがありましたので、これを最後にまとめで考えてみました。
#リーダーの条件って、なんちゅうハッシュタグだ?みたいな感じですよね。
私が今からしゃべるのは、「唯一の条件だ」、「これがきっと最大だ」ではなくて、たぶん「これも欠かせないな」という一つじゃないかなと思います。
そんな経験から思ったのは、リーダーの条件として一つは、変わり続けることができる、これってやっぱり欠かせないなと私は思いました。
私も今、リーダーの端くれだと思っていますが、この役割が、十分な経験と十分な実力でスタートしたかというと、もう全然違います。
未経験のスタートだし、実力なんて引き受けた時点ではない。今もたぶん圧倒的に足りない。
でも、役割を引き受けるという覚悟と、そこで生まれてくるいろんな環境で、結果として、人はリーダーになっていくのかなって思っています。
その前提に基づくと、変わり続けることができる、これがたぶん必須要件じゃないかなと思います。

「変わる」って、言葉で言うと簡単ですけれども、これがめちゃくちゃ大変なんですよね。私は今でも大変だと思っています。
できない自分を受け入れるとか、問題のある自分、失敗する自分を受け入れる。
要は、環境のせいにしない、仲間のせいにしない。ここですよね。
これって、言葉で言うのは簡単。でも、私にとってはまだまだ簡単なことじゃないなと思います。
その中で、やり方を変える、あり方を変えていくというプロセスを、休まず繰り返すことができるか。ここがかなり大事な条件かな。
なので、事業とかチームの成長もあるのですけれども、たぶんそれ以上に、リーダーが成長し続けないと、事業もチームも成長しないのかなと思っています。

こんなことをいうと、「いやいや、無理無理」と思っちゃうかもしれないですけれども、でも、見方を変えると、私はこのプロセスって、”親になる”ということとも同じなのかなと思います。
未経験から始まる。それができる実力があるわけではない中からスタートする。
子どもが産まれましたということで、役割を引き受けることになり、その環境の中で親になっていくというこのプロセスと、私はまったく同じじゃないかなと思っています。
できない自分、問題のある自分、失敗する自分との向き合いの日々じゃないですか。
その時点時点で、100点満点かどうかではなくて、昨日は30点だったものを明日は31点にできるか?とか、こういう積み重ねをし続けることができるというのが、大事なのかなと思っている今日この頃です。
それって、苦しい道のりか?というと、もちろん大変なこともいろいろあるのですけれども、でも、昨日より1ミリ変わった自分、明日になればまた1ミリ変われるだろう自分に期待したり、もしくは、その変化を実感しながら過ごす日々というのは、意外と悪くないなって思っています。

お聴きいただきましてありがとうございます。
うさまるさん、こんな感じで良かったでしょうか?
一緒に振り返ることができて、私自身は楽しかったです。
ありがとうございます。

それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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