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#750 どうする?予期せぬ異動

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、「控えめに言って最高」の評価をいただきましたオンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今日は、毎週木曜日恒例の一緒にチャンネルを運営するあいちゃんの質問コーナーです。

予期せぬ異動にどう対応する?

今日のあいちゃんの質問はこちら。
予期せぬ異動にどう対応する?

【今回のテーマは、予期せぬ異動についてです。
最近、周りでちらほらと転勤をする知り合いが多く、ふと思ったことをテーマにしました。
私自身も、入社二ヵ月で社内異動を経験しています。】

そうなんですよね。思い返してみると、新卒として今年入社したあいちゃんは、6月に社内で異動して、私たちのチームに入ってくれたという。
今や、もっと前からずっといるみたいって感じになっていますが、あいちゃんは社内異動をして、チームに加わってくれたんです。

【当時の私は、新卒で入社二ヵ月というタイミングで別部署に異動となり、扱うもの、情報、そして完全フルリモートという働き方、入社時と今ではまったく違う生活や経験をしています。
今はこの事業部で楽しく働いていますが、やはり異動を告げられた時は、戸惑いや不安がたくさんありました。
ただ、私の場合は、入社二ヵ月というタイミングだったため、得たものも多くなく、失うものが何もなかった。
逆に今から何でも吸収できるし、同期にはない機会が自分にはあった。
そう自分の中で腹落ちをすることができました。
今回の質問は、これから先、会社人生を積み重ねる中で予期せぬ異動があった時、どう自分を腹落ちさせ、対応させるかがテーマです。
既に自分の積み重ねた経験や成功やキャリアがある中での異動は、少し受け入れるのが難しいのかなと思います。
ぜひ小田木さんにご意見をいただきたいです。】

ありがとうございます。
ということで、今日は『どうする?予期せぬ異動』です。
異動だけじゃなくて、予期せぬ配属とか、予期せぬの上司交代、予期せぬ環境変化、割りと「予期せぬ〇〇」というのが私たちの周りに山盛りにあると思いますので、予期せぬ異動を取り上げながら、「予期せぬ〇〇」にどう対応するか、一緒に考えてみたいなと思います。

ちなみに、あいちゃんは自分でさらっと書いてますが、私はあいちゃんの切り替えは見事だったなと思います。
異動が決まった時は、ちょっと落ち込んでたんですよね。
同期が3人いて、3人で一緒に同じ部署でスタートを切った環境の中で、自分だけが二ヵ月かけて慣れた環境じゃない場所に動く。
そりゃ不安も戸惑いもあったと思うのですが、異動してみたら、気持ちを切り替えて集中してチームになじんでくれて、今や、ここでの仕事が面白いと言えるまでになっている。見事だなと思いました。

予期せぬ異動に向き合うポイント

では、私が考える予期せぬ異動に向き合うポイントを3つご紹介したいと思います。

勝手に評価しない

まず一つは、勝手に評価しない
これがすごく大事だと思います。
だって知らないでしょって感じですよね。
一方で、不安や戸惑いの気持ちもすごく分かります。
私たちは、「知っている今」は、当然知っているのでよく見えて、一方で、「知らない未来」、かつ「自分で選んだものではない未来」って、よく分からないという観点から不安になりますよね
「うわ、どうしよう。きっと〇〇かもしれない、××だったらどうしよう。」ただ、この思考にはまっているうちはすごくしんどいので、「いや、待てよ」と。
普通に考えて、知らないから不安になっているだけで、知らない中で想像しながら不安になっても仕方がないな。勝手に評価しないほうがいいな。
こう考えるのが、スタートじゃないかなと思います。
だって自分が知らないだけで、そこに愛着や情熱を持って仕事をしている仲間がいるわけなので、「うわ、最悪ー」とか思わない。
これは大事ですよね。

この状態にどんぴしゃだなと思った、この放送によく登場してくれる祥子さんの言葉があるのですが、祥子さんが言っているのが「自作自演の悲劇」これはすごい絶妙じゃないですか。
自分でよくない想像をして、自分で自分のことをかわいそうだと思って、自分の想像する悲劇の中でますますつらくなっていく
でも一方で、「やばい、自作自演の悲劇にはまりそうだわ」と気付けると、「おっと、待ってよ」と抜け出せるんじゃないかなと思います。
なので、自作自演の悲劇にはまらない。
こういうフラグというか、着眼点を持っているだけで、随分回避できるんじゃないかなと思います。

さらに言うと、これは見方を変えると、むしろチャンスですよね。
「環境を変えて新しい経験を積む」今やビジネスパーソンに必須の越境体験は自分で決めて動く必要があるけれども、これにはものすごいエネルギーと労力が要るんですよね。
例えば、転職活動とか、自ら手を挙げての異動を想像していただけると分かるように、自分で決めて動くのは、決めるまでのプロセスもそうだし、そのチケットをゲットするまでのプロセスも含めて、すごくエネルギーと労力が要るんですよね。
ただ、「予期せぬ〇〇」は、そういった環境変動を与えてもらうという、自分で決めずとも自分を動かしてもらう、新しい環境に放り込んでもらう、さらに新しい経験を積むチャンスがもらえる
見方を変えれば、こっちにしか見えないとも言えますので、とにかく勝手に評価しない。
想像できないものは、ことさらに不安に感じてしまう
この法則を知っておく。
これがすごく大事だと思います。

慣れるまでの時間を見積もる

二つ目のポイントは、慣れるまでの時間を見積もる
これがすごく大事だと思います。
慣れるまでの時間、すなわち移行期間ですよね。
冷静に考えて、例えば、環境の変化があったとして、その日からすぐ何かができるのは、ありえないですよね。
異動してすぐにその日から貢献できる?ないない。
むしろ、違いに戸惑う時間があって、さらに、覚えるのに苦労する経験をして、またゼロから人間関係を作っていくという、すぐにはうまくいかない道のりを一定期間歩くことが、必ずあるじゃないですか。
必ずあるにもかかわらず、「すぐに貢献できなきゃいけない」「なるべく早くなじまなきゃ」みたいな感じで、自分に自分でプレッシャーをかけちゃうと、本当にしんどいですよね。
なので、慣れるまでの時間、移行期間を見積もってみる。
これがすごく大事です。
「うーん、三ヵ月ぐらいかな」とか。
一般的には半年とか言われるんですけどね。
この期間は、いろいろあるけれども、移行期間だから仕方がない
この期間を抜けた先には、また違う景色が広がっている
そう考えていく感じですよね。

この移行期間をもちろん自分で考えてみるのもいいのですが、上司やチームの仲間と具体的に握り合うことができると、お互いに安心して慣れるまでの道のりを歩くことができるし、経過を一緒に確認しながら進めることもできるので、「どのぐらいの期間で私はここのチームになじめたらいいですか?」「何をどんな順番でクリアしていったら、チームに貢献できるようになりますか?」こういったお題の出し方で期間を一緒に見積もることができると、さらに安心して取り組んでいただけるんじゃないかなと思います。
いわゆるオンボーディング計画ですよね。
ということで、慣れるまでの時間、移行期間を見積もるが、二つ目。

面白くなってきたぞという受け止め方をする

そして最後の三つ目は、本当におすすめなのですが、予期せぬ異動って、まず「どうしよう」って思うじゃないですか。
そうじゃなくて、「おー、面白くなってきたぞ」こんなふうに考えると、気持ちも本当に変わります。
例えば、冒頭の質問の中にあいちゃんのケースがありましたが、あいちゃん当事者だったら「うわ、どうしよう、不安だな」と思うと思うのですが、これをもしも、あいちゃんがあいちゃんという人物のドラマを見ている側だったら?
例えば、「NOKIOOに入社したあい。二ヵ月たって突然の異動をつけられ、同期と別れることになる。どうする?あい」みたいな展開があったら、たぶん見ている人は、「お!おもしろくなってきたぞ」と絶対に思うじゃないですか。
その立場で考えてみる感じですかね。
「うわ、どうしよう」「げー、最悪」と思うのか、それとも「おっと、面白くなってきたぞ」と思うのか。
皆さんだったらどっちを選択したいですか?

予期せぬ○○への向き合い方は自分の選択の範囲にある

「予期せぬ○○」って”予期せぬ”という言葉がついているだけあって、自分ではどうしようもなく起こることじゃないですか。
「予期せぬ○○」自体は選べないと思うんですよね。
なので、不可抗力も仕方がない、どうしようもないという枠組みの中で考えてしまいがちなのですが、確かに「予期せぬ○○」自体は選べないし、どうしようもなく起こる。ただ一方で、「予期せぬ○○」にどう向き合うか向き合い方はどこまでいっても自分の選択の範囲、選べる対象になるんじゃないかなと思っていまして、今日、お伝えした「勝手に評価しない」そして、「移行期間を見積もる」そして何よりも「面白くなってきたぞという受け止め方をする」どれも選べることだと思いますので、選んで、起こったことを自分にとっていい機会に変えていけるような成功体験を積んでもらいたいなと思いました。
私も毎日、本当に予期せぬことが起こるのですが、そう考えています。

先週の一番放送

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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