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#687 「強み」の自覚や根拠づけには他者からのフィードバックをうまく活用しよう

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、復職後も仕事を頑張りたい、育児中のあなたを取り残さないオンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。


今週は、つぼっちが考えてくれたタイトルコールでスタートしております。
つぼっち、ありがとうございます。
今日の放送は『「強み」の言語化』こんなテーマでいただいたご質問を取り上げたいと思います。
両立サプリのプロフィール欄にリンクの貼ってある質問ボックスを使っていただきまして、ありがとうございます。
放送で取り上げてほしいこと、相談、質問、テーマを大変ありがたく頂戴しておりますので、 よかったらお使いください。

「自分の強みはどう言語化する?」というお悩み

今日は、バモスさんからのご質問です。
【小田木さん、こんにちは。
毎朝、子どもを保育園に送迎してから職場に着くまでの移動時間に、放送を楽しく聴かせていただいています。
初めて質問させていただきます。
悩みは、自分の強みやポータブルスキルを言語化するのに苦戦をしているということです。
昨年、第二子を出産し、4月から復職をし、現在時短勤務で仕事をしています。
産休に入る前や育休中は、働いている会社が大好きで、育休から復帰したら昇格試験も受けようと意気込んで復帰したのですが、自分の価値観や働き方の希望、仕事に求める課題意識やキャリアパスなどが、自分の中でこの一年の間に変化していることに気がつき、現在転職活動をしています。
仕事、家事、育児の合間の時間を転職活動にあてる大変さを感じる一方で、自分の経歴や今後取り組みたいこと、キャリアパスのイメージなどを棚卸ししていく作業は、とても良い振り返りになっているなと感じています。
また、転職活動を通じて自分の会社以外の方々と話をすることで、職場にいるだけでは得られないいろんな気付きを得ることができ、それだけでも転職活動をしている価値があるなと思う日々です。
そんな転職活動の中で、どうにもこうにも苦戦しているのが、自分の強みを言語化する作業です。
どの面接でも、問われ方は違っても聞かれるこの質問に、自分の納得のいく回答ができないなと思っています。
なぜうまくできないのかを考えたときに、以下の二つが自分の中でひっかかりになっているように思います。
一つは、自分が得意と思うことが、ビジネスにおいてスキルや強みと呼んでもいいのか自信がない。
二つ目は、これまで評価の場で、上司に自分の強みがどこにあるのかを聞くことを避けてきたきらいがあり、自分の思っている強みが主観的なのではないかと自信がないです。
過去放送でポータブルスキルや強みについてお話しされていたかと思いますが、小田木さんはご自身や部下の、強み・スキルを言語化するために、具体的にどんなことを心がけていますか?
もしよかったら教えていただけると嬉しいです。】

というご質問です。
バモスさん、ありがとうございます。
今日もご移動中に聴いてくださっているんですかね。
ちなみに、私は大学の時にスペイン語専攻でして、”バモス”ってスペイン語からきているのかな?なんて妄想をしながら、勝手に親近感を感じておりました。

今回のご質問のポイントは、転職活動で自分の強みを言語化する作業に苦戦している。
なかなか納得のいく回答ができない。
さらに、バモスさんなりのうまくできない理由も言語化していただいて、まず私は、前向きで、かつ自分なりにちゃんと深掘る姿勢が、すごくすてきだなと思いました。
ということで、自分の強みをどうやって言語化するか、一緒に考えたいと思います。

強みの言語化には、他者からのフィードバックが欠かせない

まず、小田木さんはどんなことに心がけていますか?とも聞いてくださっているのですが、私は強みの自覚・言語化には、他者からのフィードバックが圧倒的に欠かせないなと思っています。
なぜかというと、 理由が二つあるのですが、一つは、バモスさんがおっしゃる通りですよね。

自分だけでは難しい理由は、主観が入るからだと思います。
バモスさんの言語化が素晴らしいのですが、「主観が入る」とはどういうことかというと、例えば、自分が物理的にできることと、好んでやること。
好きなことが混ざってしまうとか、それが強みであるかどうかに自分が自信が持てるかどうかの有無が判断に混ざっちゃうとか。
主観が入ってしまい、難しく感じてしまうのと、もう一つは、自分で自覚がないと、気付くことができない、認知ができないというところも、自分だけでは難しい理由に入るかなと思います。
私たちができるかどうかというよりも、圧倒的に他者の客観的な目が入ったほうが、うまく深くできるというところですかね。

他者からのフィードバックが欠かせないなと思う理由の二つ目ですが、面接で相手が聞きたい強みとは、その人の主観とか思い込みを聞きたいわけじゃないんですよね。
根拠がよく分からない中で「わたし的には」みたいな感じで語る内容を聞きたいわけではなくて、「強みは何ですか?」という質問が、そういう意味では分かりにくいのですが、私は、チームの中でどういう成果への貢献の仕方をするのか?どういうパターンのパフォーマンスの上げ方をするのか?それが知りたいというのが、相手の関心ではないかなと思います。
加えて言うのであれば、全体の中での自分、チームの中での自分をちゃんととらえられているかどうかを確認したいというのが、「強みを教えてください」という質問の意図じゃないかなと思います。

なので、こういう観点でもバモスさんの言う通り、「強みに客観性がほしい」その必要性はその通りだと思います。
だから、強みの自覚には、他者からのフィードバックが欠かせないという感じですね。

事実ベースで根拠のある自分の強み

自分なりに自信の持てる強みは、どこから見つけてくればいいのかというところですが、ここは「自信がない」という感覚にすごくヒントがあるんじゃないかなと思います。
「自信がない」という感覚はどこからくるかというと、根拠がない。
根拠がないというと、ちょっと言葉がきついですが、根拠をちゃんと自分でとらえられていないところから、「これ、言っちゃっていいのかな?」「自信がないな」という感覚がくるんだと思うんですよね。

ここで言う”根拠”は何かというと、仕事の中で実際にやってきた事実ベースであるところが、強みを語る上で客観性をとらえた根拠になるんじゃないかなと思います。
「事実ベースの根拠って何?難しいな」と思うかもしれないですが、これはとてもシンプルです。
どういう問いかけから自分の強みをつかんでいくかというと、これまで具体的にどんな事に力を入れてきたか?どんな役割を担ってきたか?さらに、チームの中でどういう貢献の仕方をしてきたか?
これをまず、事実ベース、経験ベースであげていくんですよね。

例えば、「こういう部署で××という仕事をした時は、社内のいろんな部署との調整が肝になるので、私は初めての人と話すのはおっくうではないので、率先して他部署の人とミーティングを設けながら、相手が何に困っているのか理解をすることを、プロジェクトでは力を入れてきたな。」なんていう具体的なエピソードが一つあれば、例えば、「相手の懐に飛び込んで、相手が何に困っているのか、相手が何に関心があるかを理解したり、それを仲間にフィードバックする、そういった情報収集やコミュニケーションが強みです。」と語れるかもしれないですし、「私はワンツーワンのコミュニケーションよりも、全体を見て調整したり、”そこは注意が必要じゃないか?”というリスクに割りと敏感なタイプなので、チームの中で起こり得ることを予測したり、全体の傾向の中で見えてきた情報をチームにフィードバックして備えをする役割に一役買っていました。」といえば、その事実ベースの経験から「慎重でリスクに敏感である」という強みだとか、もしくは、「全体を俯瞰しながらことを進めたり、チームに関わることが強みです。」と言えるんじゃないかなと思います。

上手に他者の力を借りよう

こういった言語化が、一人でも別にやれないことはないけれども、問いかけてくれる人が、「それって、要するにこういうことが言えるんじゃないの?」と客観的視点から言語化してくれる相手がいることが、自分一人では気付くことができない、言語化できないことを、前に進めてくれる機能を果たすので、そんな観点で強みに根拠づけをする意味でも、他者からのフィードバックは非常に有用だと思います。
平たく言うと、いい壁打ち相手を見つける感じですかね。
私もこの辺のプロセスを踏むのに、いい壁打ち相手は欠かせないなと思っています。

これをやろうとすると、チームの人を思い浮かべるかもしれないですが、 決してチームの人じゃなくてもいいと思います。
客観的に一緒に考えたり、いい問いかけを送れる他者なら、かなりいい感じにできますので、極端な話、家庭の中でパートナーも大ありだと思います。

ということで、ぜひいい壁打ち相手を見つけて、客観的な他者からのフィードバックや問いかけで事実ベースの強みをとらえて、自信をもって伝えられるようになる、そんなゴールが目指せたらいいんじゃないかなと思います。

なによりもそういったプロセスを踏むことが、転職してもしなくても、得られるものがすごく大きいですよね。
バモスさんがおっしゃる通りだと思います。
なので、一人でやらない。
上手に他者の力を借りて、客観的で事実ベースで根拠のある自分の強みをつかんでいけたらいいなと思っています。
心から応援しています。

今日はバモスさんからご質問をいただきまして、自分の強みをどうやって言語化するかについてお話をさせていただきました。

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小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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