#471 パートナーとの関係を左右する「説明スキル」
おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、産育休前からも、復職後からも始められる、オンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。
今日は、先週とあるイベントに登壇をさせていただきまして、このイベント会場でお答えしきれなかった質問を、放送で取り上げてみたいなと思います。
どんなイベントに登壇させていただいたかというと、私たちが運営する育休スクラが、事業上も仲良くさせていただいている育休コミュニティMIRAISが主催するイベントに登壇させていただきました。
産育休中だからこそ、私の未来予想図を描こう。
こちらのイベントのセミナーパートに登壇をさせていただきました。
ご参加くださった方、そして、このイベントを企画され、声をかけてくださった事務局の皆さん、本当にありがとうございます。
参加者の方も一緒になって考えたり、対話のできる、すごく素敵なイベントだなと思いました。
パートナーとの話し合いのコツ
会場でお答えしきれなかった質問がいくつかあるのですけれども、まずはこちらを取り上げてみたいと思います。
パートナーとの話し合いのコツを知りたい。
あと、パートナーをうまく巻き込むコツを知りたい。
こんな感じの質問もいただきましたので、とにかく「パートナーと二人で協力し合って、いろんなことをやっていきたい」こういう気持ちを多くの人が持つんだなと思いました。
なので、これを取り上げてみたいなと思うのですけれども、パートナーと話し合っていくコツ、協力し合っていろんなことを進めていくための話し合いのコツ、私は大事だなと思うことが三つあるなと思います。
どんな三つかというと、まず一つ目が、今の自分が説明できること。
二つ目は、相手責めモードでいかないこと。
最後三つ目は、相手の話も聞くこと。
シンプルに言うと、こんな感じかなと。
今の自分が説明できること
特に特に大事なのが、一個目の『今の自分が説明できること』ここじゃないかなと思います。
『今の自分が説明できること』この”今の自分”ってどんなことだと思います?
例えば、今の自分が抱えている感情だとか、今の自分のコンディション、あと、今の自分の本当の望み。もしくは、今の自分が相手にしてほしいと思っていること。
こういうのをまとめて、”今の自分”という表現をしています。
言い換えると、怒りだとか、イライラだとか、こういったものの後ろにある気持ちじゃないかなって思うんですよね。
それが説明できていない状態って、どんな感じかというと、私自身のケースでいうと、初めての育休中、出産後間もない数ヶ月の時だったと思うのですけれども、週末になんかよく分からないけれども、すごくイライラが募って、モヤモヤした気持ちが抑えきれなくて、夫に爆発して、(たぶん土曜日の午前中だったと思うのですけれども)「もういい!」とか言いながら、歩いて家を出たんですね。
そのまま近くにあったコーヒー屋に行って、「うーん」みたいな感じで、コーヒーを飲んで、「どうしてるかな?今頃、家は。これでちょっとは私の気持ちを分かってもらえたかな。ところで、長女ちゃんはどうしているかな?」という感じで、悶々と考えて、少し落ち着いて家に戻ったということがありました。
ちなみに、不思議なことに、このとき爆発して家を出て、コーヒーを飲みに走りに行ってしまったということは、覚えているのですけれども、何に対して爆発したのかというのは、一切覚えてないんですよね。
「あれ?何だったんだろう?」と今でも思うのですけれども、これはたぶん、今の自分が説明できてなかった私だなと思います。
説明しないままに、要は、自分が抱えている本当の気持ちだとか、感情コンディションを説明しないままに、勝手に一人で抱え込んで、相手に対して出てきた段階では、すでに怒りとかイライラとかを抑えきれない感情の波みたいな感じになっちゃってるんですよね。
でもたぶん、説明するべきだった、もしくは、自分自身も自覚すべきだった、その後ろにあった気持ちって、例えば、「なんかもうすごく疲れている」もしくは、「不安になっている」もしくは、「なんか自分ばっかりやっている」という気持ちが手放せなくて、すごくモヤモヤを感じてしまっている。こういうことだったんじゃないかなと思います。
これを説明できる状態にしなかったがために、説明できなかったがために、自分を守るために、相手を攻撃するとか、責めちゃうみたいなことになっちゃうんだなと思います。
これは子どもがめっちゃ分かりやすい例なんじゃないかなと思うのですけれども、子どもって、自分の気持ちとか感情を、うまく自分では説明できないじゃないですか。
だから、すごく不安になること、悲しいこと、怒りを覚えることに対して、「もう!」と言って怒ったり、もしくは、「パシ!」みたいな感じで叩いたり、そういうことでしか表現できないんですよね。
その時の私も、たぶんそういう状態だったんだなと思います。
相手責めモードでいかない
自分の感情、コンディション、本当の望みというのを説明できないまま、相手と話をしようとすると、かなりの高確率で相手責めモードになると思います。
相手責めモードというのは、すごく分かりやすくいうと、「何で××してくれないの?」これですよね。
定型の型があると思います。
例えば、「なんでもっと子どもの世話をみてくれないの?」、「なんでもっと寝かしつけぐらいしてくれないの?」、「なんでもっと言われなくても動いてよ」こういう感じですね。
完全に相手責めモード。
相手責めモードというのは、その後ろにある気持ちが、本当はもっと手前にあるのに、これが説明されない。
説明されないから相手に伝わらない、理解されてない感情を抱く。
そうすると、もう責めるしかない、みたいな感じになっちゃうんですよね。
さらに、相手責めモードだと、当然ながら、三つめのポイントである、相手の話を聞くこともできないですし、相手だって責められると、「自分を守らなきゃ」という気持ちになるので、攻撃に対して攻撃で返してくるという構図が起こりやすいのかなと思います。
今の自分を、相手以前に自分が受け止めてあげる
ということは、この三つのポイント、『今の自分が説明できること』、『相手責めモードでいかないこと』、そして『相手の話も聞くこと』これを満たして、パートナーと上手に話し合いをしていきたいと思うと、やっぱり翻って一個目なんですよね。
『今の自分がちゃんと説明できること』ここさえ心がけることができると、私は結構な確率でうまくいくんじゃないかなと思います。
何よりもまず、自分自身が抱えている感情、コンディション、気持ち、これをまず相手以前に自分も受け止めてあげることができる。
受け止められている、理解されている、ここから初めて、相手と建設的な話し合いができる状態になっていくんじゃないかなと。
そんなふうに今は思っています。
ふと思い出すたびに気になるんですよね。あの時私は、何に爆発をしたんだろうか?
それは今となっては、分かりようがないですけれども、今の自分を丁寧に説明すること、ここにポイントを置いてはいかがでしょうかと思います。
いきなり相手に面と向き合って説明しようと思ってもできないので、事前に例えば、書き出すとか、そういったことができるといいですよね。
巻き込むコツも同じだと思います。
説明スキルがやっぱり大事
他にいただいている質問として、「ヘルプシーキング力を高めるコツを聞きたい」こういったものもあるのですが、私は、ヘルプシーキング力を高める上で大事なのも、『今の自分が説明できること』ここじゃないかなと思います。
どういう状況で、何に困っていて、そして相手にどんなヘルプを求めたいのか、これが上手に説明できると、ヘルプシーキングもすごく上手に実践できますし、ご質問いただいた、いわゆる『ヘルプシーキング力』というのは、飛躍的に高まるんじゃないかなと思います。
ちなみに、Voicyの中で『 #ヘルプシーキング 』という検索をいたしますと、私が過去にこの両立サプリで話したヘルプシーキング関連の放送が、一覧で見ることができるという、そんなハッシュタグの仕掛けを作ってみましたので、このテーマに興味のある方、Voicyの中で『#ヘルプシーキング』という検索をしてみて、興味のある放送があれば、ぜひお聴きください。
そして、もう一個質問で、「復職に備えて仕事と育児との両立をするための心構えや、育休中に準備しておくと良い事について聞きたい」というご質問をいただいております。
これについては、ここでパパっと話すよりも、たぶんお役に立てる機会があると思いますので、このあとに続くイベント情報の放送をお聴きいただけると嬉しいです。
そんなイベントの振り返りも兼ねた、質問を取り上げた放送でした。
こちらのイベントにご参加いただいた皆さん、そして企画いただいた事務局の皆さん、本当にありがとうございます。
オープンイベント情報
こちらのチャプターでは、近日開催のイベントや、お役に立ちそうな機会を紹介させていただきたいと思います。
まずは、先ほどいただいたご質問ですね。
「復職に備えて仕事と育児との両立をするための心構えや、育休中に準備しておくと良い事について情報収集したい」
その方は、3月9日水曜日の13時から14時半で開催するオープンイベントにお越しいただければと思います。
テーマがまさに、【産育休前に考えたい”これからの働き方”~1人よがりにならない計画と、上司やパートナーとの対話のポイント~】こちらのイベントにピンときたら、オープンイベントになっていますので、お越しいただければと思います。
そしてもう一つ。
例えば、対話だとか、コミュニケーションだとか、言語化スキル、ヘルプシーキング力もそうですが、復職後に組織、チームの中で仕事をしていく上で、こういった大切なスキルだとか、考え方を、体系立てて学びたいという方には、オンラインスクール育休スクラをぜひ知っていただけたらなと思います。
まずは知ってみるというところが、ご自身に合った選択肢であるかどうか判断するためのきっかけになるんじゃないかなと思いますので、興味がある、もしくは、まずは情報を得てみたいという方は、毎月開催されている育休スクラのオンライン説明会にお越しいただければと思います。
体系立ったカリキュラムって、何が学べて、どんな変化があるのか?
そこにどんな仲間がいて、どういったコミュニティや、学習の仕組みが存在するのか?
そういったテーマを学ぶことで、復職後にどんな未来が描けるのか?
この辺をコンパクトにまとめたオープン説明会を開催しております。
体験者の声も聞けて、本当にアットホームで楽しい場になってますので、面白そうだなという方は、ぜひ遊びに来てください。
この放送に、近日開催のイベント一覧のリンクを貼っておきますので、オープンセミナー、もしくは、オンライン説明会にお越しいただければと思います。
それでは、最後までお聴きいただきありがとうございました。
今日も一日良い日にしましょう。
小田木朝子プロフィール
「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール“育休スクラ”から出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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