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#524 100本ノック型の成長のしかたを手放すとき

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、一生もののスキルが使えるレベルで身につく、オンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今日は、5月2日月曜日になります。
大型連休真っ只中という方もいると思いますし、私はカレンダー通りですので、通常出勤になります。
皆さんは、どんなふうにお過ごしでしょうか。

今日は、先週私自身が受けた1on1での気付きを放送で取り上げさせていただきたいと思います。
ちょっと補足しますと、私は毎月、信頼する外部の方に1on1をお願いしているんですね。
その方は、私のメンターであり、コーチであり、パートナーだなと思いながら、この時間をとても大切にしております。
その月一回の時間の中で何をしているかというと、メンタリングもしてもらうし、内省の時間にあてていますし、その中で壁打ち相手にもなってもらっている。
この時間が本当に大事だなと思っていまして、例えば、毎月整体に行って、体をメンテナンスしてもらうとか、毎月美容院に行って、髪も心もきれいに整える、そんなイメージですかね。

そんな月一回1on1の中で、今回の気付きを大きく一言で表現すると、『100本ノック型の成長のしかたを卒業する時がきたな』こんな一言に集約されるかなと思います。

とにかく場数をこなすことで成長

どんな気付きがあったかというのをお話しさせてください。
まず、これまでの成長に対しての私の考え方は、”とにかく場数”という考え方をしてたんですね。
いわゆる、”100本ノック型”ですね。
圧倒的な量をこなすことによって、成長していく
例えば、企画書を上手に書けるようになりたいとか、ファシリテーションが上達したい、こういった想いをもったときに、何が押さえるべきポイントかという基本のインプットはあるのですけれども、そのあとは徹底的に数をこなす。
それで上達してきたという経験もあるので、ますます強固に、”とにかく場数”、圧倒的な量が筋肉につながる、こんな考え方をしていました。
くれぐれも、これがだめなわけではないです。
ただ、『100本ノック型の成長のしかたを卒業する時』というテーマをつけたように、この成長のしかたをどこかで切り替えるタイミングが必ずくるということを、明確に理解したというのが今回のポイントです。

皆さん、頭の中に成長曲線のグラフをイメージしてください。
どんな形のグラフかというと、ブタさんを横から見て、後ろ足からお尻をとおって背中にかけての曲線をイメージしてほしいです。
後ろ足の足元がゼロの状態ですね。
この成長曲線で考えると、すごく分かりやすいと思うのですけど。
まず、カーブが急なゼロからの立ち上がりは、基本のインプットと場数が必要になると思うんですよ。
そうじゃないと、短い期間で立ち上がることができない。
これが成長の初期段階ですね。
ただそのあと、お尻から背中にかけて角度が緩やかになってくる。こういうタイミングがありますよね。
この段階では、ある程度できるようになった段階で、数をこなすだけでは成長できないタイミングが、このお尻から背中にかけての曲線ですね。

成長のしかたを切り替えるタイミング

なので、ゼロからの立ち上がりは、元々私が思っていたように、ある程度時間を集中して徹底的に数をこなしていくことが必要な成長段階だと思うんですね。
ただ、お尻から背中にかけての段階、ある程度できるようになったあとは、数をこなすだけでは成長できない。
言い換えると、経験の量が必要だった段階から、経験の質が問われる段階に移行したといえるんじゃないかなと思います。
例えば、ファシリテーションが上達したいと思って、とにかく徹底的に数をこなしていくとするじゃないですか。
そうすると、ある程度だいたいできるようにはなると思うんですね。
以前は、やろうと思うと、ドキドキしちゃって、すごい緊張感で足がガクガクするくらい、高かったハードルが、とにかく徹底的に場数を踏んだことによって、息を吸って吐くようにできるようになる段階というのは、必ずくると思うんですよ。
ただ、もうだいたいできるという段階でも、うまくいくとき、うまくいかないときがあると思うんですよね。
常に100点満点で結果が出せるかというと、今日は100点でできたなというときもあれば、70点だったなというときもある。
こういう段階で必要なのは、たぶん量ではないですよね。
一個一個の経験を大事にするとか、ちゃんと振り返って、自分なりに改善点を見出すとか、第三者からフィードバックを受けて、チューニングしていく、そういうことが必要な段階なのかなと思います。

そして、怖いのが、ある程度できるようになったあとも、経験の量で成長しようと思うと、たぶん消化試合になっちゃうんですね。
消化試合になっていないか?という問いが、ドキッとしますよね。
忙しい中で十分に振り返ることもできずに、とにかくこなしていく。でも、今までの価値観だったら、「数はこなせている」という安心感を持っちゃうのですけれども、実は、場数では安心できないフェーズだった。
こういう気付きですよね。

一度身につけた成功パターンを手放さなければいけない

何が難しいかというと、成長のしかたを途中で切り替える必要があるということなんじゃないかなと思います。
もちろん最初は、量がめちゃくちゃ必要なんですよ。
例えば、なぜ私たちはこんなにオムツ替えが上手なのかというと、圧倒的な量をこなしたからですよね。
丁寧にやるんだと、一日一回しかオムツ替えをしなかったら、絶対に上達しなかったはずなんですよ。
なので、徹底的に量をこなして、息を吸って吐くようにできるようになるという、これって成功パターンじゃないですか。
一度、量で成長する、できるようになるという、一度身につけた成功パターンを、途中で手放さなければいけない
いわゆる、”学習棄却”、”アンラーニング”といわれる部分ですよね。
これが難しいことなんじゃないかなと思います。

でも、知っていれば、今は量が必要なのか、それとも経験の質にシフトしなければいけないのか、判断もできるし、切り替えもできると思うので、私はこれに気付けたことが、すごく良かったなと思っています。
環境も変わってきているじゃないですか。
昔よりも圧倒的に時間がないし、体力も落ちてきているし、そんな状況下でこれからも量で成長できるかというと、持続性がなく無理ですという話なので、必要な切り替えタイミングでもあるのかなと思います。

ということで、『100本ノック型の成長のしかたを卒業する時』というテーマの振り返りをさせていただきました。

GW中も通常放送します

最後にですね、明日から祝日が続くのですが、今年のGWは、祝日中も平日は通常放送を続けようと思います。
去年までは、休んでいたり、アーカイブ放送をさせていただいていましたが、一つは、連休中でも聴いてくださる方がいるので、通常放送をちゃんとお届けしたいと心持を新たにさせていただいたのと、500回続けさせていただいて、1回の放送に必要な所要時間や考える時間も、たぶん半分以下にすることができるようになりましたので、そういう意味でもお届けしたいなと思っています。
ちなみに、この話は今日の”成長曲線”でいくと、私にとって、このVoicy放送の100本ノック段階が終わったタイミングなのかなと思います。
だからこそ、これからもより良い放送を届けようと思うと、1本1本の経験に対する質をあげていく段階かなと思っていまして、より良い放送がお届けできるように、違う形で精進させていただきます。
とかいいながら、途中で話すことがなくなって、もしかしたらゆるい放送をしている可能性もありますけれども、連休中も気が向いたらぜひお聴きください。
ありがとうございます。

それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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