#324 仕事の制約で習い事をさせてあげられないというお悩み
今日は、金曜日ですね。
ここのところ金曜日は、いろんなミニ対談だったり、インタビューをお届けしていましたので、企画のない金曜日は久しぶりだなと思いながら配信をさせていただいています。
企画がない金曜日は、ゆるい金曜日、略して「ゆる金」なんて呼びながら、特にオチのない話をする日という位置付けにしてましたけれども、いつもネタに困っちゃうという事情もあります。
そんな私に、ありがたいことに、Marikoさんがコメントと質問をくださいましたので、今日はMarikoさんのコメントを取り上げながら放送させていただきたいと思います。
どんなテーマかというと、一言で言うと、仕事の制約で子どもに習い事をさせてあげられない。
こういったお悩みというか、モヤモヤを抱えている、そんな話です。
Marikoさん、コメントありがとうございます。
【会社では時短勤務や時間外免除の育児支援制度がありますが、その制度だけては育児が成り立たないと考えています。
というのは、お稽古ごとのサポートなのですが、小さい子だと平日の早い時間しかやっていない、土曜日開講しているが時間が合わない、土日あるがキャンセル待ち(地域によって一年待ち)など、あります。
子どもが興味を持っても、仕事の制約、労働時間の制約があって、時間を融通させてあげられません。
このモヤモヤ、悔しさ、どうすれば解消できますか?
小田木さんの会社ではこういった悩みを解消できる制度何かありますか?】
こんなコメントと質問をいただいております。
ありがとうございます。
子どもに習い事をさせてあげたいけど、なかなかできない
まとめると、子どもに習い事をさせてあげたいけれども、なかなかできない。会社の制度だけでは難しい。仕事や働く時間の制約で、それができないと考えると辛い。こういった思いを解消できないか。こんな感じですかね。
皆さんはいかがでしょうか?
同じような課題を抱えている方もいれば、そこは何とかなっているという方もいらっしゃるかと思います。
まず、Marikoさんの今の心境は、子どもに適切な機会提供ができていないって感じちゃう。それが自分の仕事や働き方のせいだと考えちゃう。
こういう思いを抱え続けるのって、すごくしんどいだろうし、辛いって感じるんじゃないかなと思います。
そして私も子どもを持ったとき、特に初めて育児に向き合うときに、やっぱりこういうことを考えましたね。
子どもにいろいろ体験させてあげたい。いろんな体験をさせてあげることが、子どもの可能性を広げるに違いない。ということは、習い事をできる限りやらせてあげたいな。こんな思いを持ったことがあります。
我が家の場合は、親のやらせたいと子どものやりたいにギャップがありました
我が家の場合はどうだったかなというと、まだ保育園の際は、もう平日は無理ですね。そもそも延長保育を使ってお迎えに行っている中で、とてもじゃないけれども、平日の習い事は物理的に無理だなっていう状況でした。
どうしてたかというと、土曜日にスイミングだけ、長女ちゃんが3歳ぐらいから始めたかなと思います。
実は、長女ちゃんが「私プールに行きたい」と言った訳ではなくて、小さい頃にお咳が出ちゃっていたので、「水泳がもしかしたら健康作りにいいんじゃないか?」そんな親の思いから、強制スイミング投入、こんな感じで行きました。
入ってみたらどうか?
水の楽しさに触れて才能が開花したなんてことはなくて、スタートしてから2年ぐらい毎回嫌だ嫌だと泣きながら、でも行こうよと言って、泣く子どもと、連れて行きたい親の攻防を繰り広げながら、スイミングに行くっていうことをやっていました。
家から出るのも大変。着いてお着替えするのも大変。バイバイして先生に引き渡すのも大変。
こんな感じで、「子どもがこんなに嫌がってるのに何だろう」みたいな。何度やめようと思ったことかって感じですね。
ところが、別れて水際に行っちゃうと、それなりに楽しそうにピッチピチやっているので、まあいいかなと思いながら続けた次第です。
そして、長女ちゃんも行っているし、どうせだったら同じのがいいよねと、次女ちゃんもスイミングに強制投入したのですけれども、すごく面倒くさそうに行くという、同じ状態をまた見ることになります。
我が家の場合は、スイミングだけでしたけれども、やっぱり親的には考えちゃうんですよね。
「お隣の子はミニバスを初めてすごい楽しそうだから、ミニバスとかいいよね」とか、「体操とかさせたくない?体が柔らかかったら一生ものじゃん」とか、「チームスポーツをやらせたいよね」とか、「ピアノをやると、手先が器用になるらしい」みたいな。
そんな親の勝手な思いで、あれはどうか、これはどうかみたいなことを考えたり、夫と盛り上がったりしたこともありましたけれども、結果、我が家の場合はどうだったかというと、子どもは圧倒的に家に居たい派だったなって思います。
そして、そんな次女ちゃんの今の好きなことは、漫画と、レゴと、動画。
学童も水が合わないから行きたくないと言って、学童も行かなかったので、放課後の膨大な時間を、家にダッシュで帰ってきて、そして宿題もダッシュで終え、好きな漫画を読んだり、レゴにふけったり、大好きな柴犬ちゃんの動画を見たり、本当にリラックスして過ごしています。
平日にそれだけ自由に時間を使えるにも関わらず、「土日は本当に勘弁して、忙しくしたくないから」こんな感じで今はいますね。
今の条件の中での見方を変えてみる
だから何?というところかもしれないですけれども、例えば、Marikoさんのケースでいくと、じゃあ働き方を変えられたり、今すぐ制度が何か大きく変わるのかというと、おそらく同じ職場にいる限りは変わらないんじゃないかなと思います。
ということは、違う状況の中での他の人がどうしてるか?あまりこの状況がMarikoさんのお役には立たないのかな。
ということは、何ができそうかなというところでいくと、今の条件の中での見方を変える。これが手段になるんじゃないかなと思います。
別に見方を変えなきゃいけないということはないと思います。
こんなふうにも考えられるのかなって思うところをいくつか挙げてみますので、その中でMarikoさんがご自身にフィットすると思うものがあれば、採用していいのかなと思います。
私がそんな経験から今思っているのは、親のやらせたいと子どものやりたいにはギャップがあるなと、我が家のケースで思い知りました。
そして、私自身もそうでしたけれども、「何かやるんだったら早く始めなきゃ」とか、「いろいろ体験させなきゃ」、「子どもの才能を伸ばすのは親の責任」みたいな感じで思っちゃうけれども、「本当にそうかな?」と今は思っています。
早さだけが大事なわけじゃないし、むしろ今思ってるのは、20年、30年かけてやりたいことだとか、自分が熱中できることって、自分自身もそうですけれども、見つけていくわけなので、スタートダッシュだけが全てじゃないな、そんなふうに思っています。
そしてもう一つ思うのは、Marikoさんが今抱えていらっしゃるこのモヤモヤの根源は本当に習い事だろうか?
これもちょっと考えてみてもいいのかなって思いました。
例えば、今の仕事に満足できていないとか、今の会社に愛着を感じられていない、もしかしたらですよ。
なので、仕事をする自分になかなか自信が持てなくて、その中でいろいろ思うようにいかないことがあったときに、「私のせいかな?仕事のせいかな?」って考えちゃっていないでしょうか。
もしくは、育児になかなか自己肯定が持ってない。
「こんなのどこまでやっても、これが正解かどうか分からない」という状況に私もおりますので、同じだと思うのですけれども、そういった中で、できる限りのことをやってあげたい、その思いができない、果たせない、それで自分を責めちゃったりしてないかなと思いました。
違うなら違うで大丈夫です。
でも一つ言えるのは、Marikoさん、本当に大丈夫です。
習い事ができなくても、子どもは絶対にMarikoさんのことを責めないと思います。
それよりも、そこで悩むよりも、笑っていてほしいんじゃないかなと思いますし、小さい今は難しくても、大きくなるとどんどん選択肢が増えてきますので、その中で、これをやりたい、やらせてあげられるというものが結びつくことがたくさんあると思います。
大丈夫ですよ。
焦らなくていいんじゃないですか。
そんなふうに思いました。
Marikoさん、ありがとうございます。
心から応援しています。
お聴きいただきありがとうございます。
今日も一日良い日にしましょう。
小田木朝子プロフィール
「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール“育休スクラ”から出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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