#1115 脱「ご迷惑をお掛けしますが」あいさつ文!
おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。
異動時のあいさつポイント
今日は、チャンネルの質問ボックスにいただいたご質問を取り上げて、放送をお届けしたいと思います。
テーマは、異動時のあいさつについてです。
シーズン柄、もしかしたらお役に立つケースもあるかも知れないので、一緒に聴いてみてください。
質問者さんは、ほんのはるさんです。
はるさん、ありがとうございます。
読ませていただきます。
【小田木さん、両立サプリの運営チームのみなさん、いつもありがとうございます。毎日、聴かせていただいてます。久しぶりの質問です。
この度異動が決まり、長く勤めた職場を離れることになりました。
とにかくいい職場で、職場の皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。
ただ、思いを言葉にしようとすると、新人としてこの職場に入り、2度の産育休、復帰後の時短や、フルタイムになってもあまり残業できないなど、いつも迷惑をかけてきたということが頭に浮かびます。
「ご迷惑をおかけしました」より「ありがとうございました」のほうが良いとは分かっているものの、うまく伝えられる気がしません。
ここに書きながら、自分が働けない分、周りの人が負担してくれているのに、「楽しく働いてきました」感を出すことに抵抗があるのかもと思えてきました。
何かアドバイスをいただけないでしょうか。】
というご質問です。
はるさん、ありがとうございます。
このご質問は3月にいただいてたんですけれども、ご異動前に放送をお届けできなくてごめんなさい。
でもこれは、異動するときや、異動してきたとき、こういったタイミングでのあいさつのポイントとして、いろいろヒントが詰まっているなと思いますので、取り上げをさせていただきます。
ちょうど4月のスタートしましたので、例えば、これまでの場所を動くとき、もしくは新しい場所に加わるとき、異動だけではなくて、転職、復帰、何かのプロジェクトや、取り組みの開始時、終了時、こんな時を想定しながら何がポイントになるかなみたいなところを、一緒に考えられたらと思います。
相手の反応を気にして、自分の言動や態度を変えない方がいいよね
ではここから小田木所感ですが、私なりに考えてみました。
はるさんのメッセージを拝見すると、すごく感謝してるけれども、一方で迷惑もかけてきたし、申し訳なさそうな顔をしたほうがいいのかな?こういった葛藤を抱えているという、そんなタイミングでのご質問でした。
この状況を言葉にすると、こんな感じですよね。
相手の反応を気にして、自分の言動や態度を変える。
本当は自分が思っていることや伝えたいことがあるんだけれども、相手の反応を気にして、伝えることや自分の態度そのものを変える。
これは私も含めて誰しもあるあるだと思うんですけども、だからこそあえて言うと、このシチュエーションは相手のことを気にかけているようで、実は一番気にしてるのは自分のことなんですよね。
こんなことを言ったら、自分がどう思われるかな?こんな態度を取ったら、相手は自分のことをどう思うだろうか?ここなんですよね、気になって仕方がないのが。
この心境はめちゃくちゃ分かります。
なぜならば、過去の私がそうだったから。
とにかくどう見られるか、相手に、周りに、どう見られるかだけが判断基準でしたので、そう思ってしまう心境や思考パターンはめちゃくちゃよく分かります。
でも、ここで立ち返りたいのは、本当に相手のことを思うのであれば、相手に伝えたいことに集中する。これがやっぱり大事ですよね。
感謝の気持ちがあるのであれば、感謝の気持ちをちゃんと伝えるということに集中するし、助けてもらったお礼がしたいのであれば、やっぱりお礼をする。
いろいろひっくるめて、存在そのものに本当に感謝しているのであれば、それをそのまま伝えることに集中する。
これがやっぱり一番じゃないかなと思います。
申し訳ないとか、迷惑をかけてしまった、こういった気持ちを持っていることを伝えたいというシーンもあると思うんですけれども、「申し訳ない」「迷惑をかけてしまった」という言葉は、今度は聞かされる側の立場に立ってみると、その言葉によって、いろんなことがあったはずの過去が、一瞬にして申し訳ないことをされた過去とか、あと迷惑をかけられてしまった過去に、上塗りをされちゃうような気がするんですよね。
本当はそうじゃないこともいっぱいあったし、苦楽を一緒にしてきたいろんなカラフルな景色が広がっているはずなのに、最後を「ごめんなさい」「申し訳ありませんでした」「ご迷惑をおかけしました」なんていう言葉で締めくくられちゃうと、そんなカラフルな景色が、一瞬にしてダークグレーな灰色になっていくような気がしちゃうんですよね。
なので、私がもしも言われる立場であれば、やっぱり「ごめんなさい」「申し訳ありませんでした」「ご迷惑をおかけしました」ではない言葉で彩ってほしいなとも思います。
なので、相手の反応を気にして、自分の言動や態度を変えないようにしよう。
本当に相手のことを思うのであれば、相手に伝えたいことに集中してちゃんと伝えてみよう。
これがアドバイスになりますかね。
相手がどういう反応を取るかというのは、相手のゾーンの話
ちなみに、相手の反応を気にして、自分の言動や態度を変えるというのは、実はこの瞬間だけのことじゃなくて、これを繰り返すと、私は迷子になりやすいなと思います。
繰り返すと、気づかないうちに本当に迷子になっちゃう。
何に対しての迷子かというと、本当に伝えたいことが見えなくなっちゃったり、本当の自分の気持ちに気づけなくなっちゃったり、もっと言うと、仕事においては、本来集中すべき目的に集中できなくなっちゃうのが、相手の反応を気にしすぎて、自分の言動や態度を変えるということの、結構見過ごせない影響なんですよね。
相手がどういう反応を取るかというのは、相手のゾーンの話なので、感謝を伝えた結果、「いえいえ、私は謝ってほしかった」と言うのであれば、「ごめんね」になると思いますし、ここはもはや相手の想像なので、私たちが勝手に想像して決めるべきことではない、こんな考え方でいいんじゃないかなと思います。
「ご迷惑をおかけしますが」は自分のためのリスクヘッジ
今回のはるさんのケースは、異動で職場を去るというシーンでしたけれども、このケースは、異動時のあいさつ、新しい場所に加わる、新しい仲間と一緒に何かを始める、こういうときにも当てはまるシーンだなと思います。
小田木所感ではあるんですけれども、ちょうど4月の頭なので、私的にぜひおすすめしたいのは、異動時のあいさつや、新しい相手と出会ったり、仕事を始めるときのあいさつの定型文って、「ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします」というのがあるじゃないですか。
私個人としては、この定型文は絶対に使わないほうがいいんじゃないかなと思っております。
「ご迷惑をおかけしますが」は、本人は謙虚なつもりかもしれないですけれども、ネガティブすぎるんですよね。
自分のためのリスクヘッジにしか聞こえないなと、個人的には思います。
それよりも、早く仕事を覚えたいと思っている、一緒にいい仕事をしたいと思っている、チームに一日でも早く貢献したいと思っている、そう言ってもらったほうが100倍印象がいいです。
さらに「ご迷惑をおかけしますが」というフレーズが定型文すぎちゃって、相手に何も届かないんですよね。
ご迷惑をおかけするかもしれないという可能性を伝えたいというにしても、もはや本来の意味さえも届かなくて、これをつかった瞬間、「はいはい、定型文を使って、適当にあいさつする人」要は、何も考えていない人の印象を与えるリスクのほうが、私は今は大きいんじゃないかなと思います。
とりあえずこれを言っとけばいいかといって、言葉を選ぶ人に見えてしまう。
過去放送『自己紹介のコツ』
いろいろ言いましたけれども、じゃあ、どうしたらいいのか?何を使って自己紹介や新しいチームや場所に加わるときのあいさつをしたらいいのか?という話ですけれども、あります。ぴったりな過去放送が。
とりあえず定型文はやめていこうね。以上。ではあるんですけれども、じゃあ、定型文を使わないとして、どういった自己紹介やあいさつの仕方がいいのかな?ということを、これまた小田木所感ではありますが、まとめた過去放送がありますので、もしどうするのかのほうが気になるという方は、こちらを聴いていただければと思います。
『#810 自己紹介のコツ。絶対避けたほうがいい定型文は?』
「ご迷惑をおかけします」の定型文を使わずに、会話の種をまいて、最後に場や相手へのメッセージをひと添えする、受け取る側の立場になったメッセージの送り方、ここについて紹介をしている放送がありますので、具体が気になるという方は、よかったらハシゴをして聴いてみてください。
チャプターにリンクを貼っておきます。
ということで、今日はほんのはるさんにいただいたご質問をもとに放送をお届けしました。
はるさん、ご質問お待たせしましたが、いただきましてありがとうございます。
きっと新しい職場で、新生活をスタートされてるのかなと思いますが、心から応援しています。
それでは、皆さんも最後までお聴きいただき、ありがとうございます。
今日も一日良い日にしましょう。
小田木朝子プロフィール
「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール“スクラ”から出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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