逆巻ペグ比較
初投稿になります。
趣味でベースを弾いています。
機材について語りたい欲が抑えきれないのでnoteを始めてみました。
初回のテーマはベースのペグになります。
ビンテージスタイルのFenderベースの特徴の一つとして”逆巻ペグ”または”リバースペグ”というものがあるかと思います。
ギターやベースをチューニングする時、ペグを反時計回りに回して弦を巻き上げることで調律を上げていくものが一般的ですが、時計回りにペグを回して弦を巻き上げていくものが”逆巻ペグ”または”リバースペグ”と呼ばれます。
フェンダーがプレシジョンベースを開発した当時は専用のペグを用意できず、コントラバス用のペグを流用したことが由来と聞いたことがあります。
私はこの”逆巻ペグ”または”リバースペグ”が大好きです。
まず、見た目。大きなヘッドの裏をみっちり埋める面積の広いベースプレートとゴツいギア、スラっと立ち上がるシャフトと美しいクローバー型のツマミ。ビンテージスタイルといえばこれです。
また、私はスペックオタクです。ビンテージフェンダーの仕様を忠実に再現とか、伝統的なスタイル、みたいなのが大好物なわけです。
もうペグは逆巻でないと気持ち悪くなってしまうんですよね。
メリットデメリットは諸説ありますが、最近流行りの小型軽量のペグとは真逆のスタイルと言えるでしょう。
前置きが長くなりましたが、逆巻フリークの視点から手持ちの逆巻ペグの比較をしてみたいと思います!
比較対象は下記4種です。
Fender American Vintageシリーズから取り外したペグ
SCUD 3096NS
HIPSHOT HB3
GOTOH ORVILLE THUNDERBIRDから取り外したペグ
残念ながらGOTOHの現行品であるGBR640シリーズはここでは扱いません。
これらは軽量ペグとなっており、ヘッド落ちが軽減できる反面音が軽くなるという話も聞きますので、検討対象から外れているためです。
まずは1. FENDER AMERICAN VINTAGEシリーズの逆巻ペグ。
所有ベースで最も付き合いの長い1957 PRECISION BASSから取り外したものです。
鉄板打ち抜きのベースプレート、シャフトを固定するハウジングは曲げた鉄板をカシメ。裏に突起が出ているので、ベースプレートをヘッドに密着させるにはこの突起の箇所を窪ませる必要あり。
他社現行品と比べると、回し心地はしっかりして重みを感じます。逆巻なので回しづらいだけかもしれません。
重量は約102g。
次は2. SCUD 3096NS。
ほぼFENDERのコピーかと思います。
加工無しポン着け可能、回し心地も同じような感じ。細かいところに僅かな違いはあります。
重量は約103g。まあ誤差みたいなもんでしょう。
続いて3. HIPSHOT HB3。
ロゴがかっこいい!これもベースプレートは鉄板打ち抜きですが、シャフトハウジングは角ばっており、裏に突起が出ていません。青みのない柔らかい色合いのメッキの質感が美しいですね。ツマミの形状はフェンダー同様となっており、ヘッド表から見たシルエットは同じです。
回し心地はとても滑らかで、品質の高さを感じます。
ペグポストの溝はFenderより浅いので、弦の張り方によっては注意が必要です。
重量は92gで、FENDER、SCUDより10gほど軽いです。サウンドハウスでバラ売りしているので、エキステンダーを取り付ける際に合わせて1〜3弦のペグをこれにすればヘッド重量増加を若干低減することができます。
最後に4. GOTOH製、ORVILLE THUNDERBIRDから取り外したもの。
HB3が一時品切れになってしまい、バックアップとしてヤフオクで購入。これはベースプレートとハウジングが一体になったダイキャストです。材質は亜鉛か何かでしょうか。
重量は109gと、最も重い結果となりました。ヘッド重量を増やしたくなった時に使ってみようと思います。
以上、いかがでしたでしょうか?
ベースプレイヤーの皆様に逆巻ペグの魅力を知ってもらえたら嬉しいです!
次回は自前でのペグ交換を記事にしてみたいと思います。