Fender純正のヴィンテージタイプブリッジ
こんにちは。
本日はFender純正のリプレイスメントブリッジについてご紹介したいと思います。ご紹介するのはこちらの2種類。
Fender Vintage-Style Bass Bridge Assembly
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/36099/
Fender Pure Vintage '70s Jazz Bass Bridge Assembly
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/203375/
この2つのブリッジはトラディショナルな形状ですので、比較検討される方も多いのではないでしょうか。スパイラルサドルvsバレルサドルのサウンドの違いはプロの方の検証動画も多いですが、自分でもフェンダー純正品で比較してみることにしました。
搭載する楽器はこちら。John Wetton先生風60s PB。もう改造しまくっているのでフットワーク軽くいじれます。以下の各製品のコメントは、リハやライブ含めてしばらく使ってみた感想になります。
こちらがもともと搭載されていたブリッジ。一見ヴィンテージタイプですが、Fenderとは結構違います。
まず、プレートの前後長が短い。
弦を通す穴が小さい。直径約 4.5mm。
ボールエンドが擦れてメッキがはがれた箇所から除く地金の色が銅色っぽいので、材質も違うっぽい。
重量は約83g。
まずはVintage-Style Bass Bridge Assemblyを載せてみました。こちらはメキシコ製のようです。トラディショナルな60sらしいスパイラルサドルです。オーソドックスな5穴ですのでポン付けでした。
弦間ピッチは19mmになっています。ちなみに手持ちのアメビンやカスタムショップの弦間ピッチは20mmです。
外観上の特徴としては、まずプレートの厚みが薄い。1.4mmくらい。
弦を通す穴が大きい。直径約6.5mm。
重量は80gです。
音は一言でいうと「フェンダーっぽい」です。以前のブリッジはかっちりとした音でしたが、こちらは倍音の広がりと、良い意味での雑味を感じるおおらかな音です。弾き心地も変わりました。目に見えてわかる違いとして、弦を通す穴が大きいためサドルからボールエンドの角度が緩くなったので、これが響きの豊かさの増加に影響がありそうです。
続いてFender Pure Vintage '70s Jazz Bass Bridge Assembly。
70sの仕様を再現したバレル型のサドルです。こちらはメキシコではなくUS製です。弦間ピッチは20mmになっています。
プレートが明らかに分厚いです。1.8-1.9mmくらいはあるでしょうか。
弦を通す穴の大きさはVintage-Style Bass Bridge Assemblyと同じに見えます。
プレートの厚みの影響からか、重量は88gと少し重くなっています。
Vintage-Style Bass Bridge Assemblyと同じ弦高セッティング(1-4弦 2.0-2.5mm)で試してみました。Vintage-Styleとは明確に違いを感じます。よりまとまったサウンドですね。もうちょっとローが前に出てきてくれるのを期待しましたが、ちょっと物足りない感じがします。楽器店で70sのヴィンテージPBを何本か試奏した時に感じた違和感と似たものを感じます。スパイラルサドルの音に親しんできたので、バレルサドルだとうまいことプレイで調整できていないのかもしれません。
しかしセッションに持ち込んでみたところ、プレべのどこか気難しいところが緩和されて扱いやすかったです。その場でいろいろと調整しながら対応する必要がある場面では大きなアドバンテージになりました。
以上、外観を崩さない純正ブリッジでもサウンドの変化をしっかりと楽しむことができました。今度は50sタイプであるPure Vintage '58 Precision Bass Bridge Assemblyを試してみたいですね。
読んでいただきありがとうございました!