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第3期からの見直しポイント(後半)

こんにちは。
特定保健指導ウェルエット管理栄養士の脇です。
ご参考:ウェルエットとは

前回の続きです。
前回の記事はこちら:第3期からの見直しポイント(前半)

見直しポイント④経年者は支援のレベルを下げても良い 

ご存知のとおり、特定保健指導の指導内容にはレベルがあります。
健診での検査数値や問診票の回答などでリスク数が多い場合は積極的支援を、比較的リスクが少ない場合には動機づけ支援情報提供というように判別され、保健指導プログラムが実施されます。

積極的支援となると、初回面談から始まった以降は、2週間〜1ヶ月に1回の頻度で、指導員からの介入が入ります。支援が手厚くなるため、動機づけ支援よりも改善効果が期待出来ますが、すでに前年の指導で行動変容し実行期や維持期にかかっている対象者には過剰な指導内容になってしまいがち、動機づけ支援の2倍以上のコストがかかってしまうこと、というデメリットがあります。

実際に、高度肥満(BMI30以上の方)、元々リスク数が多い方などは、積極的支援レベルを抜け出すまでに何年もかかり、何年も連続で積極的支援に該当することは珍しくありませんでした。

そこで、第3期からは 「2年連続して積極的支援に該当した場合、1年目に比べて2年目の状態が改善※していれば、2年目の特定保健指導は動機づけ支援相当で可」と見直されました。

※改善評価の指標
BMI30未満:腹囲1㎝以上かつ体重1㌔以上、BMI30以上:腹囲2㎝以上かつ体重2㌔以上

つまり、健保にとっては余計なコストを省く機会となり、必要なことに力を注げるようになるでしょう。また行動変容がみられる対象者本人にとっても保健指導を受ける負担が軽減されます。

見直しポイント⑤ モデル実施の導入

第3期から、健保にとっては新たな選択肢となるモデル実施が導入されています。

モデル実施では「保健指導の投入量ではなく、3ヶ月後に改善しているかどうかで評価・報告」されます。
つまりこれまでよりも超結果重視の特定保健指導です。

モデル実施における、プログラムの基本的な流れはこうです。

初回面接⇨3ヶ月間指導提供⇨実績評価※⇨厚労省へ報告

一見、通常の特保と同じ流れに見えますが、3ヶ月の指導提供中の
介入量は自由(ポイントを無視してOK)
介入方法も自由(個別、メール、電話、郵送以外の方法もOK)
と、型にとらわれない自由な実施スタイルが可能です。

アプリの活用、動画配信、インセンティブ活用等が提案されています。

モデル実施には、事前に厚労省へ「モデル実施計画書」の提出が必要です。実施計画の提出がなくモデル実施した場合は、特定保健指導としてみなされません。

引用元:特定保健指導の「モデル実施」に係る対応について(2019/7/2アクセス)

色々な縛りがないという点では運用負荷が軽くなる可能性もありますが、これまでに構築してきた運用フローをそのまま活用できず、モデル実施用に新たに体制を整える必要もあります。実績があり、リソースや企画力が潤沢でないとモデル実施の運用は簡単ではないでしょう。

そういった点では、モデル実施へと踏み切れるのは先進的な健保、その受託ができる実施機関は限られてくるのではないかとも考えられます。

見直しポイント⑥ ICT実施の事前届出を廃止

ICTを活用することで、特定保健指導の実施における様々なメリットがあると考えられます。
参考:特定保健指導でICTを導入するメリット

以前は、ICT面談での実施には事前に厚労省への届け出が必要でした。しかし第3期(先行して2017年度)からは、事前の届け出がなくICT実施ができるようになりました。

場所を選ばず実施でき、対面よりもコストを下げられることから今後ますますICT実施は普及していくものと思われます。

まとめ

ここまで2記事にわたって「第3期見直しポイント」についてまとめてみましたが、いかがでしたか。
実施率や成果率を上げるための施策ですが、これらに準じて実施するためには、これまでに構築した運用フローや体制を見直すことが必要になることでしょう。

ウェルエットでは、第3期のポイントをすべてクリアするプログラムを提供します。
・3ヶ月プログラム
・健診当日に初回面接実施しその日から特保をスタートできる
・ICTを活用したプログラム

ウェルエットに少しでもご興味をお持ちの方、ぜひお気軽にお問い合わせください。







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