成果を出すマネジメント(上級編)vol.7:マネジメント業は「部下を顧客としたサービス業」である
マネジメントに関するビジネス書やセミナーの類いでは、よくマネージャーの重要な仕事の一つとして「部下の長所を伸ばし、短所を改善する」と言われますが、人というはそんな簡単には変わりません。
無理に変えようとして時間やリソースを使ってしまい、成果を出すことの優先順位が下がってしまっては本末転倒です。
人には誰にでも個性や特徴があり、それがある場面や人から見ると長所とされ、別の場面や人から見ると短所とされる。つまり長所と短所は根っこを同じくする表裏一体の関係なのではないかと、自分のキャリアや過去のマネジメント経験を振り返ってみて、築山はこう考えています。
【 評価の根っこは同じ 】(左が長所で右が短所)
積極的 ↔︎ 厚かましい
社交的 ↔︎ 八方美人
粘り強い ↔︎ 諦めが悪い
ブレない ↔︎ 頑固
そうであるならば、マネージャーの仕事とは「部下の短所を改善する」ことではなく「部下の個性や特徴を把握し、それらが長所として常に発揮されるよう、仕事での役割や機会を提供する」こと、だと言えます。
部下の成果の集合体がマネージャーの成果ですから、彼らが成果を出せる環境を作り出すことは重要です。
言い換えれば、マネジメントとは「部下を顧客とした(働きやすく成果を出せる環境づくりという)サービス提供者」である…とも言えます。
そう考えると「部下の短所の改善する」という言葉がいかに傲慢なものかが分かると思います…。
部下の個性や特徴を把握するには?
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