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次々と人が死んでいくのを見て、次は自分たちの番だと思った
まず初めに、私たちが今生きていることを、宇宙の創造主に感謝します。
すべては夢のようなパーティーから始まった。一緒にいたのは、私とパートナー、そして彼の友人2人。会場に着いて、楽しんで、幸せで、この世界は素晴らしいと思っていた。
サイレンが鳴ったけど、あまり気にしなかった。何のサイレンかもわからなかったから。
人生色々なこと経験してきたから、私は落ち着いて「ここに残って、事態が落ち着くのを待とう。それからゆっくり避難しよう。」と言った。でも友達は、「だめだよ。今すぐここから脱出しよう」と言った。その時、彼の言うことを素直に聞き入れたこは幸運だった。私たちが逃げた5分後にはテロリストたちがそこを襲撃したからだ。
私の彼は時速180kmで運転していたけど、パーティーにいた人たちが道路脇からジャンプして、私たちに合図しようとして叫んでいる。この先で(テロリストが)銃を乱射しているから行くなって。私たちは車を止めて外に出た。たった今、行くなと言われた方向から、車や体に銃弾を受けた人たちがどんどんやって来る。私たちはできる限りのことをして彼らを助けた。
テロリストが近づいていることに気づき、Uターンして車を走らせた。私は妹に電話をして、「私たちは大丈夫だから落ち着いて。それに、あぁ良かった、交差点には兵士たちがいるから問題ないわ」と伝えた。しかし、本当の悪夢はそこから始まったのだ。
そこにいた兵士たちは、イスラエルの軍服とベストを着て、イスラエル兵に扮装したテロリストだったのだ。そして、トラック4台で道路を封鎖していた。銃弾をいくつか受けてでもそこを通り抜けたかったけど、おそらく無理。でも幸運なことに、銃弾を浴びながらも、車を止めることができた。
彼のイタイが反対向きに車を走らせようとしたけど、動揺した友人のシェイクは車を飛びだして走り出し、脚を撃たれた。
車がもうこれ以上進めないというところまできていたので、私たちも車を降りて走り始めた。
野原を走っていると、テロリストが私たちの車の中に乗り込み、私たちを追いかけてきているのが見えた。走りすぎて、呼吸が追いつかなくて止まった。足の震えが止まらない。シェイクは足に銃弾を受けている。どうしたらいいかわからないまま、またひたすら走った。
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シャアール・ハネゲブ学校に着いたけど、そこの交差点にもテロリストがいた。フェンスを2つ乗り越え、そこの茂みに2時間隠れていた。でも、彼らの話し声は至近距離で聞こえるし、その辺をうろうろ歩き回って発砲していた。
何人かの警察官を見かけたので、「助けてください」と頼んだ。彼らはすぐに来ると言ってくれたけど、5分後には道端に倒れて死んでいた。全ての希望を失い、次は自分たちの番だとわかった。
私たちは窓から学校の校舎に入り、教室に逃げ込んだ。運のいいことに、そこは美術室で、布やタオル、水道やボトルがあった。すぐに友人に応急処置をして、水を飲ませた。
生きて帰れる希望も持てないまま、5時間そこにいた。周囲では銃声とサイレンが鳴り続けている。
私のパートナーは陸軍将校で、何があっても私たちを助けようとしてくれていた。
5時間後、銃撃戦は少し落ち着き、将校は私たちのところにたどり着いた。背後で銃撃戦が続く中で、私たちがさっき乗り越えた2つのゲートを破って、そこから脱出させてくれた。
道に軍用車やパトカーが溢れる中、私たちは救急車にいったん乗り込んだ。友人はそのまま救急車に残り、私たちは家に帰った。
将校が来てくれなかったら、私たちはいつあそこから脱出できたのか、誰が私たちを助けてくれたのか、友人は生き延びることができたのだろうか、神のみぞ知るところだった。神の摂理が確実に介入した瞬間だった。
パーティーで一緒だった大勢の人たちは、もうこの世にいないか、行方不明になっている。宇宙を創られた神は、私たちに生き延びて欲しかったから、私たちは今ここにいる。神に感謝してもし切れない。
ノア B.