不条理かもしれないけど、人質としてでも生きていて欲しい
朝6時半、突然の爆発音、銃声が響く。すぐに、尋常ではないことがわかった。すぐに、WhatsAppグループで、テロリストがキブツに潜入したと確認した。
すぐにセーフルーム入り鍵を閉めると、アラビア語の声と叫び声を聞いた。家のすぐ外から聞こえたので、夫と私は声を出さずにジェスチャーで会話をし、もし彼らが侵入してきたら、夫がドアを押さえ、私は生後1カ月の娘シアを連れて逃げることに合意した。
彼らはセーフルームの窓を開け始め、窓から手を入れ、鉄格子の窓を押し開けようとしていた。ヤハヴが窓を押さえている間に、私はシアを抱いてセーフルームのドアから外に飛び出した。シアはこの時ずっと眠っていてくれた。
必死に走り、隣の家のドアをノックしても返事がない。茂みに隠れ、その後ドアの後ろに隠れた。彼らが近寄ってきているのがわかったので、隣の家の物置に入った。銃声は続いていた。私は大きな箱の中に隠れ、護身用にハンマーとノミを持った。
でも、シアが泣き出し、テロリストは私たちに近づいてきた。シアの出す泣き声、一声一声が、彼らにとって獲物のようだった。ついにシアの泣き声を聞きつけ、確実に接近してきた。私は外に飛び出し、その隣の家のドアをノックした。セキュリティーカメラで私たちを確認し中に入れてくれて、彼らの3人の子供たちと一緒にセーフルームに入った。サワーミルクと水を分けてもらった。娘は嫌々それを口にした。私は母乳が出なかったのでそれしかなかった。そしておしゃぶりの代わりに指を吸わせた。
治安部隊が地域からテロリストを撃退し、セーフルームから救出された時、私は泣き崩れた。夫が今、どこにいるのかを思いを巡らせながら、一緒に来るように言わなかったことの罪悪感にさいなまれている。
今。夫がどこにいるのかわかりません。どうか助けてください。自宅に遺体も見つからず、どこの病院にもいません。こんなこと言うのは不条理かもしれないけど、彼が人質としてでも生きていて欲しい。
シェイ・リー・A