漢風国号/地名字訓読の起源
くれ[呉]:日の「暮れ」る方角に位置するため。元来長江下流域を指したが、後に中国一般に拡大した。
はた[秦]:氏族の名に用いられた。起源については諸説あり。海の古語「わた」、朝鮮語で海を意味する「바다」、「渡」り、「機」織など。
あや[漢]:氏族の名に用いられた。起源は「綾」織か?
から[唐]:朝鮮半島の「伽羅」。元来朝鮮半島南部を指したが、後に海外一般に拡大した。
もろこし[唐土]:「諸越」の訓読。元来百越の地、華南を指したが、後に中国一般に拡大した。
玉蜀黍の蜀黍は「もろこしきび」と読めるが、通常「蜀」単独では「もろこし」と読まない。所謂熟字訓。