徒然:クラウド時代(SaaS)のプロジェクトマネジメントは、旧来(オンプレ)のプロジェクトマネジメントではない?〜チェンジマネジメントを味方につけよう
プロジェクトのゴールや成功は、新しいアプリケーションや仕組みの導入で良かったかもしれません。ユーザーにとっても、コンサルティング会社にとっても、ソフトウェアベンダーにとっても。決められた品質を、予定通り、決められた予算で。いわゆるQCDと言われる、quality, cost,deliveryで。
これからはどうでしょうか。例えばSaaSの世界では、提供されるソフトウェアの機能が継続的にどんどんバージョンアップされていきます。それに伴い、それらによってもたらせるバリューを、継続的に維持拡大して使いこなしていく必要があります。「継続的」活動となれば、これまでのプロジェクトマネジメント活動では済まされません。プロジェクトは有機的活動です。無期な活動となるのであれば、それはもはやプロジェクトではなく無期的活動のプログラムマネジメント活動が必要です。
プログラムマネジメント活動はバリューのマネジメントそのものであって、バリューを創出するには、新しいアプリケーションや仕組みの実装の後に、それらをユーザーや組織に、定着活用させる必要があります。
実装後に必要な活動は、定着化、Adoptionと呼びます。新しい仕組みの安定化活動でなく、バリュー創出活動、継続的なバリューマネジメント活動であります。そのプラクティスを、OCM(Organizational Change Management)、組織変革活動、チェンジマネジメントと呼んでいます。デジタルトランスフォーメーション成功になくてはならない活動です。