アリスインタビュー(13) 王役/山本悠尋さん
オペラカッフェマッキアート58公式noteです。
5月5日(木・祝)に北区滝野川会館で公演の、木下牧子作曲のオペラ『不思議の国のアリス』。「アリスインタビュー」と題して、キャスト・スタッフのインタビューの更新を続けております。
不思議な国を旅するアリスは「いますぐ首をはねよ!」が口癖の、恐ろしいハートの女王と出会います。
そんな女王の尻ぬぐいをしているのは心優しい王様。「あとでみんな放してやれ」と、いつも首切りから救い出しています。けれど、笑い猫を見た途端に表情は一変します。「あの猫だけは虫が好かん…!」
インタビュー第13回目は、王役を演じる山本悠尋さんです。
───山本さんが『不思議の国のアリス』で演じられる王様。どのようなイメージをもって役作りにのぞまれていますか?
「いつも女王の尻に敷かれながらも裏で受刑者を逃がしたり、女王をなだめたりと優しい印象の王様。一方、物語の終盤で笑い猫を見るなり発狂しだす様から、一見まともそうな王様も実は「イカれてる」ということが分かります。演じる上で、このようなギャップを特に強く意識しています。」
───原作『不思議の国のアリス』への思い出や、なにかエピソードがあったら教えていただければ幸いです。
「小学生の頃、家にあったビデオテープでディズニーの『不思議の国のアリス』をよく見ていました。個性的な登場人物たちに繰り広げる摩訶不思議な世界を子供ながらに理解しようとしていましたが、何度観ても分からず、頭がおかしくなりそうになった記憶があります(笑)」
───オペラ『不思議の国のアリス』の作曲家である木下牧子先生への思いをお聞かせください。
「これまで度々木下先生の合唱作品を歌わせて頂く機会がありましたが、どの作品にも温かみがあり、特に中学生の頃に出会った「春に」は思い出深い一曲です。クラスの仲間たちと声が枯れるまで練習した当時の記憶が、今も歌う度に鮮明に蘇ります。
先生のオペラ作品に触れるのは今回が初めてですが、本作品に出会えたこと、演じる機会を頂けたことに心から感謝しております。」
───最後に、皆様へのメッセージをお願いいたします。
「全幕通して眠くなるシーンは一切ございません。どうぞ最後までお楽しみ下さいませ!」
山本悠尋(やまもとゆきひろ)
東京芸術大学音楽学部声楽科卒業。アカンサス音楽賞、同声会賞を受賞。東京芸術大学大学院独唱専攻首席修了。大学院アカンサス音楽賞、武藤舞賞を受賞。
故長町順史、寺谷千枝子、ジャンニ・マッフェーオ、エウジェーニオ・フォッリアーティ、ルチア・マッザーリアの各氏に師事。ダグラス・ボストック、鈴木雅明、井上道義、トレヴァー・ピノックの各氏ほか、著名な指揮者と共演。
バッハ〈ヨハネ受難曲〉、〈マタイ受難曲〉、カンタータシリーズ、ヘンデル〈メサイア 〉、モーツァルト〈レクイエム〉、ベートーベン 〈交響曲第9番〉等のソリストを務める。オペラでは〈ドン・ジョヴァンニ〉タイトルロール、〈愛の妙薬〉ベルコーレ役、〈椿姫〉ジェルモン役、ロッシー二〈セヴィリアの理髪師〉タイトルロールを演じる。
山本さんの演じる王、どうぞお楽しみに!
5月5日(木・祝)『不思議の国のアリス』公演詳細は、以下のとおり。
オペラカッフェマッキアート58主催公演
オペラ『不思議の国のアリス』
台本:高橋 英郎、木下 牧子
作曲:木下 牧子
日時:2022年5月5日(木祝)13:30 開演 / 12:45 開場
場所:滝野川会館 大ホール
(最寄り駅:駒込駅・上中里駅・西ヶ原駅、旧古河庭園前)
アリス:宍戸 茉莉衣
姉・ユリの花・庭師:別府 美沙子
白うさぎ:横内 尚子
笑い猫:野村 光洋
ドードー鳥: 大槻 聡之介
公爵夫人: 松岡 多恵
ジャック:又吉 秀樹
帽子屋: 吉田 連
女王:小暮 沙優
王: 山本 悠尋
けしの花・庭師:加藤 早紀、藤原 唯
アンサンブル
ソプラノ:吉田 愼知子
アルト:持田 温子
テノール:岸野 裕貴
バス:甲野 将也
コーロ・マッキアート
指揮:谷本 喜基
ピアノ:松井 理恵
舞台構成:塙 翔平
舞台監督:三浦 奈綾
プロジェクションマッピング:荒井音楽企画
チケット:
一般券/5,000円
学生券(中学生以上)/3,000円
学生券(小学生)/1,000円
※誠に恐れ入りますが、未就学児の入場はご遠慮いただいております。ご了承いただきますようお願いいたします。
今回、チケットは感染予防対策も兼ねて電子チケットを導入しております。
おそれいりますが、こちらのパスマーケットのwebサイトから、電子チケットにあたるQRコードをご購入いただければ幸いです。当日は受付で、そちらのQRコードをアプリで読み取りいたします。
ご購入が難しいお客様は、operacaffemacchiato58@gmail.com までお気軽にお声がけください。事務局スタッフが対応にあたらせていただきます。
風薫る五月、皆様方にお会いできますことを楽しみにしております!