All Need is お寫んぽっ
とりあえず、ね、カメラを小脇にかかえて出かければ、おk。家にこもって考えてばかりいても何もはじまらない。目の前に現れる事柄を取捨選択していけば、何か見えてくると思うんだ、きっと、おそらく、たぶん……
近所のおやまへ出向き、岩を写す。表面のディティールが面白かった。緑のもこもこの苔と、薄緑の地衣類の縄張りあらそい。ちょっと地図にも見えるそれは、なんということのない山中の風景なんだろうけど、ね。
お子様がつんだ石かな。三つ並んでいるのは親子かな。そんなのを想像して撮った。背景の木立がいい感じにボケて、石たちが浮き上がって見えてる。望遠レンズの効果がうまくだせたね。いや、慣れれば自慢するほどのことではないんだけど。
幹に張りついている地衣類のもしゃもしゃ感を撮りたかった。それと、手前に伸びる根をボカすように撮ることで、画面に奥行き感を込めた。ローコントラストでアースカラーの組み合わせが、リラックスの効果を出してくれてる。
マグリットの「白紙委任状」を見ているようだったので撮ってみた。この作品を知らなければきっと撮らなかったと思うし、見ている人も「?」と思うだけで記憶にも残らないはず。ジャンルを超えて様々な知見を広げていくのは、自分の引き出しを増やす意味でとても重要だね。「白紙委任状」を最後に見たのは高校の頃のはずだから、40年前の仕込みが今、花開いたってわけ。感慨深し。
30分と短い時間だったけど、とても楽しかった。とっかかりは大変かもだけど、自分の興味を手懐けられるとパチパチいけるので、カメラを手におでかけしましょ♡
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