Kiss of Life自己解釈殴り書き
タイトルの通り殴り書きです。とっても緻密で秀逸な歌詞に感動しました。
タイトルとユニット名について
Kiss of Lifeは「口移し人工呼吸」「起死回生法」といった意味。ここでは「起死回生」ととらえるのが妥当そう。
ALKALOIDというユニット名
自然界に存在する向精神薬で、毒にも薬にもなりうる有機化合物の総称。自然界に存在しているものらしい。
「ロイド」には「モドキ」という意味も。このあたりはストで巽さんが解説済み。
1番Aメロ・Bメロ
そりゃそうだよ ワカラナイママなら 何時までたっても
成り損ないの 擬-モドキ-でいるだけ、なんてつまらないだろう
毒にも薬にもならないまま、捨てられるカードでしかないまま
終わるなら戦う兵士になって
毒にも薬にもなれない、自然界に存在しているだけの状態の彼ら。くすぶっている状態を表している。
捨てられるカード=リストラを言い渡されたユニット、それならば戦う兵士になって
→このあたりは英智の思惑が反映されていそう。(私はこの曲を一番最初に英智がALKALOIDに支給した曲だと考えています)
(♤-スペード-!)滅ぼしてやるのさ
(♡-ハート-!)愛の名の下に
辿り着きたい場所があるんだ
(♧-クローバー-!)欲望を乗り越えて
(♢-ダイヤ-!)希望を携え
進むべき道を選ぶために
”トランプ”には英語で「切り札」という意味がある。ESの、スタプロの切り札的存在である彼ら。
スートの意味は、ラテンタイプは「♠剣」「♥カップ」「♦貨幣」「♧杖」。ドイツは「♠鈴」「♥心臓」「♦木の葉」「♧ドングリ」
15世紀にフランスで現在のスートが生まれた。フランスでは
「スペード」(剣) 貴族や軍人を表す
「ハート」(聖杯) 聖職者や僧侶を表す
「ダイヤ」(貨幣) 商人を表す
「クラブ」(棍棒) 農民や労働者を表す
アイドルを滅ぼす剣(一彩)、アイドルへの愛(藍良)、棍棒?どんぐり?杖?マヨイがわからない……、貨幣、ある意味元アイドルという輝きをもとから手にしている(巽)
「愛の名のもとに」Genuine Revelationの引用
誰かに押された刻印-スティグマ-さえ
自分の意志で変えていけ
心に刻んだ印-スート-が叫ぶ
さぁ、手札を切れよ!
誰かに押された刻印=劣等生という刻印。
1サビ
Standing on the edge!(Kiss of Life)
勝負はこれから ひっくり返してやるよ 運命も
這い上がれ!(Kiss of Life)
逆境の中毒者 ALKALOID…そうさWe're Holic Star!
Standing on the edge!
(We wanna take a chance. We have a weapon to get win.
Somebody says "impossible", but we never give up!)
突き進め!(Kiss of Life)
行軍は止めない 本物になるまで…輝いて!響き合って!
Standing on the edge. 直訳は「端に立つ」だが、この場合「Stand on the edge of a precipice」=崖っぷち からとっていそう。
We're Holic Star!→確実にTrickstarを意識した言い回し。街行く人はこれを聞いて「え、Trickstar!?」と耳を傾ける。トリスタの人気を乗っ取るようなかなり好戦的な歌詞。
(We wanna take a chance. We have a weapon to get win.)
この”武器”とは何か。a weapon なので1つ。スートがそろった=メンバー4人そろって本領発揮といったところか。愛という武器でアイドルに切り込む兵隊。(これについては3サビのところで記述)
2番Aメロ・Bメロ
求め訴え焦がれてしまう胸の衝動に
迷うくらいなら欲しいままに ただ、成せばいいだけだろう?
与えてくれなかったものを与えられる自分になるのさ
配られたカードの配合-アンサンブル-で
配合=2つ以上のものの混ぜ合わせ
ensemble=全体・合奏・組み合わせ
ここでは、トランプの配合と化学物質の配合の二つにかかっている。
※化合物=化学反応を経て2種類以上の元素が化学反応することによって生成する物質
そもそもアルカロイドが有機化合物=2つ以上のものの化学反応
「4つのスートがそろったカードの組み合わせ」「4つの元素が化学反応を起こしてできた化学物質」
そしてこれをALKALOIDは「あんさんぶる」と表現してこの世界に切り込んできた。あんスタの世界を理屈として理解している者がつくった歌詞って感じがする。
暗闇のヴェール=Genuine Revelationの引用
Genuine Revelationの引用についてはこちらの記事を参照ください。↓
暗闇のヴェールを取り去るのが「愛の薔薇の棘」によって「切り裂く」こと。好戦的で好きだな。
一人じゃ生まれない化合物-コンパウンド-
夢中にさせる毒になれ
一人じゃ作れない手役-ポーカー・ハンド-
切り札をだせよ!
ポーカー・ハンド=手役。ポーカーの役のこと
切り札=まんま「トランプ」の英訳だけど、ジョーカー的な意味もあるか。
2サビ
Standing on the edge!(Kiss of Life)
勝負をかけよう 絶体絶命だって楽しむんだろ?
這い上がれ!(Kiss of Life)
底辺に立ってんなら そこから始めるだけさ!
Standing on the edge!
(We wanna take a chance. We have a weapon to get win.
Somebody says "impossible",but we never give up!)
突き進め! (Kiss of Life)
行軍は続く 可能性の荒野を…We're going!
この辺は歌詞まんま&1サビ同様。
底辺から這い上がる=絶体絶命から勝負をかける=トリスタ・fine及び現アイドル達に切り込んでいく。
無名の彼らが本物のアイドルになるために。そして次のTurn the table(=形成逆転)につながる。
Cメロ以降
(中略)
惹きあって (Kiss of Life)
印-スート-は揃ったんだ
ここから…Turn the tables!
「スートはそろったんだ」ここをダブルミーニングと説きます。
・スート(♠♥♦♣)がそろった=4人がそろった
・スート(1つのマークがそろった)
→1つのマークのA10JQK→ロイヤルストレートフラッシュ
→一番強いポーカーハンドがそろった→手札を見せて形成逆転
※ちなみにストレートフラッシュのAはALKALOIDのA。他の4人が10~Kだと考えると、4人そろうことがトリガーとなり5枚の最強の手札がそろうことになる。曲調とは裏腹にかなり論理的に構築された歌詞すごい。
Standing on the edge! (Kiss of Life)
Showdown our hands!
ひっくり返してやろうぜ…運命を
Showdown=ショーダウン=ポーカーで手札を見せること
手札を揃えたALKALOIDは、ここで手札を見せ形勢逆転に乗り込む。
この曲全体で、
・本物のアイドルではない俺たちが
・本物になるために
・武器=スートはそろった
・崖っぷちの状況
・手札を見せて、ひっくり返す
ということを、ポーカーの一連の勝負になぞらえ、かつアルカロイド化合物の特性を盛り込み、兵隊という要素も入れ込んで表現している。
すごい。唸った。
以上、Kiss of Lifeの歌詞自己解釈まとめでした。