アスペクト
アスペクトとは
動作や出来事がどの過程にあるか
事象の時間的な局面
瞬間動詞と継続動詞
瞬間動詞(変化動詞)
結婚する、開く、止まる、落ちる、割れる、、、
結婚する
結婚した
結婚している(結果の状態)
する→した→ている
継続動詞
食べる、歩く、話す、勉強する、、、
食べる
食べている(動作の進行)
食べた
する→している→した
「着る」は瞬間動詞
着る
着た
着ている(結果の状態)
着た⇒「着ている」※「ている」で動作の進行を表す場合も
今ちょうど着ているところ
今ちょうど着たところ
今ちょうど着終わった
「帰る」は瞬間動詞
帰る
帰った
帰っている
継続動詞的な使い方もする
帰る
帰っている
帰った
帰る途中で~
「ている」の用法
動作の進行:運転している、歩いている(継続動詞)
結果の状態:座っている、壊れている(瞬間動詞)
状態:優れている、ありふれている
習慣:毎日走っている
経験:3年前ここに来ている
打つ、振る・・・継続動詞
太る、乾く、歳をとる・・・瞬間動詞
「ている」のアスペクト
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瞬間動詞(変化の結果)
壊れている、焼けている、汚れている、落ちている、たおれている、眼鏡をかけている
継続動詞(行為の継続)
読んでいる、泣いている、食べている、歌っている、笑っている、書いている
「ている」と「てある」
「ている」と「てある」はどちらも結果の状態を表す
「ている」⇒結果に着目
瞬間動詞につく
自動詞につく
落ちている、汚れている、開いている、消えている、こわれている、止まっている
「てある」⇒動作に着目
他動詞につく
※目的があってした動作
落としてある、汚してある、消してある、、
置いてある、開けてある、つけてある、(瞬間動詞)
片づけてある、見てある(継続動詞)
アスペクトの主な表現
開始直前:出かけるところ
開始:食べ始める、食べ出す
進行:食べている、食べているところ、食べ続ける、食事中
中断:食べかける
完了・結果:食べてしまう、食べてある、食べたところ、食べたばかり
変化:増えていく、増えてくる
「~た」の機能
テンス・アスペクトの観点
「昨日の授業で教科書を使いましたか?」(テンス:過去)
「いいえ、使いませんでした」
「昨日貸した本、もう読みましたか?」(アスペクト:完了)
「いいえ、まだ読んでいません」
「もう荷物を送りましたか?」(アスペクト:完了)
「はい、送りました」
「いいえ、まだです」※これから送るつもりがある
「いいえ、送りませんでした」※送るつもりがない
ムード(話者の心理的態度)の観点
命令:「さあ、お客さん、買った、買った」
発見:「へえ、山田さんは大阪出身だったんですね」「こんなところにあった」
想起:「明日は結婚記念日だった」
意思決定:オークションで手を挙げて「はい、買った」