ポケモンの話
新作が出る度にポケモンのゲームを買うのが恒例。
剣盾では美しい陰キャラ(褒め言葉)のネズさんに見事にハマってしまった。
最近ダウンロードコンテンツ“エキスパンションパス”をし始めて、再度ブームに火がついた。
あと、意外にも序盤から関わるライバルのホップが何だか気になる存在になってしまった。
冒険の最初はやたら絡まれるし異常に褒められるけどなめられてるのかな…とイライラしてしまっていたが、ストーリーが進むにつれ彼の感情や葛藤が手持ちのポケモン、表情、動きに表れてくるようになる。主人公や他のライバルとの関わりで、それでも兄であるチャンピオンを目指してひた走る。
人のことはものすごく褒めるのに、君は褒められ慣れていない。
無理して笑うんだね、辛くても。
最後の最後に自分の本当の夢を見つけていく。このゲームはホップの物語でもあったのだった。
私、多分自尊心低いネズさんやホップに親近感を抱いている。
ネタバレになるので詳しくは書けないが、エンディング後のエピソードは今思い出すととても沁みる。ネズさんは本当にアニキだった。すき。
大丈夫だよ、ホップ。みんな君のことちゃんと見てるよ。
他のジムリーダー、君のこと頼りにしてたよ。
きらきらした世界、負けたことのない世界で生きている人達。
でも、どれだけ頑張っても報われないと知ったとき、彼らはどうやって生きていくのだろう。
自分が手をかけて成長した町や人が褒められるのは、自分のおかげだと。
自分が選んだものこそ正しいのだと、言ってしまう大人たち。
そして子どもだからと蚊帳の外に出して、優しいふりをする。
自分以外は興味のない、大人たち。さようなら。
ゲームのストーリーの考察を片っ端から読んだ。
この物語には大きく分けて闇属性と光属性がいるとわかった。
前に進むタイプか、自分のことしか見えていないタイプか。
能動か受動か。他人事か、我が事か。
その世界がポケモンじゃなかったら、あのやさしい子は、どうなっていたんだろう。なんかもう、君のことを知れば知るほどしあわせになって欲しいと願うばかり。
やさしい世界であれ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?