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3月13日 何故だ

今日死にかけている人を見た。比喩表現ではなく、本当に死にかけている人を見た。死にかけていることが分かったのは、周囲の人達の対応を見ていたからで、当人は死んでいるのか生きているのか分からない感じだった。
今日肺癌の人とも話した。俺は、肺癌なんだ、といきなり言われた。へ〜、そうなんすか、と言っておいた。見知らぬ他人の肺癌を聞いた時のリアクションなんて実際こんなもんだし、こんなもん、くらいがおっさんにとっても良かったりするのではないだろうか。おっさんは、ハハハと笑っていた。俺は死ぬことを恐れているあまりに、死を軽視する。おっさんの笑いは俺のそれとは全くもって違うもののように見えた。何故だ。

落合諒です。お笑いと文章を書きます。何卒よろしくお願いします。